東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

愚痴です

2015-09-30 23:29:30 | 日記
 どうして公務員は身分が保証されているのだろう? どうして民間企業のように「できない」人間がクビにならないのだろう?

 そんなことを思います。特に子供たちと直接接し、その人生を導いていく「教師」にこそ、この原則をあてはめてほしいものです。

 「教諭」とは「おしえさとす」存在であらなければいけません。だからこそ、教諭は高い位置にいる必要があります。だって「私の言う通りにしなさい、正しいんだから!」と子供たちを自分の正しいと思う方向へと連れて行くわけです。それは生半可な人間には、本来勤まるわけはないんです。

 ただ「学業の成績がよかった」だけ、ただ「採用試験の点数が良かった」だけの、「子供たちの人生を預かっているんだ」という責任感のかけらもなく、「自分の身分を保身することに汲々と」して、ただ「自分は偉い人間なんだぞ!」と周りに誇示することしかできない人間。

 そんな人間が教師として子供たちを教えていたりします。

 少なくとも、自分の教え子がそんな先生に指導され、苦しんでいるとすれば、私の持てる力をすべて出して、その生徒を全力で守りたいと思います。微力ですが、絶対に。

 中学3年生は社会科「公民」分野で選挙と地方自治について学びます。地方議員と首長には「リコール(解職請求)」をする権利が住民にはあります。将来を担う子供たちを預かる「教諭」にも、リコールの制度ができればいいのになと思います。
 ただ、あまり簡単にリコールできるようにすると、私みたいに「厳しくてうるさい先生」は真っ先にリコールされるのかな?

 まあ、リコールされるということは、時代が、そして社会がその厳しさを要求していないということだから、潔く教育の現場から去ると思いますがね。

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みんなのそろばんフェスティバル終了

2015-09-24 12:41:49 | そろばんに関する中身
 昨日、四条市民プラザにて「みんなのそろばんフェスティバル」が開催されました。

 参加者は少なめの22名でした。約6時間、競技ではなく純粋にそろばんを楽しんでくれたと思います。

 さて、連盟新聞でも少し触れましたが、最近そろばん行事への参加者が本当に減っています。そしてその欠席の理由に「めんどくさい」と言う生徒が増えてきていることがすごく気になります。

 人間の基本的な欲求として「楽をしたい」というものがるでしょう。でも大多数の人間は「働かざる者食うべからず」となってしまうのが現実です。目の前の「めんどくさいこと」から逃げていては、社会人として自分の職責を全うする人間になることは難しいでしょう。

 そしてスポーツクラブに所属している生徒の多くは「練習があるから」というのが参加しない理由になります。もちろん、そのスポーツが自分の中で一番であって、一生懸命練習をしているのであれば、これには文句はありません。正当な理由だと思いますし、むしろそちらを真剣に頑張ってほしいと思います。

 でも、生徒の中には明らかに「どちらを選んだ方が楽か」という観点で考えている生徒がいます。大きな間違いです。指導者としては「どちらが将来の自分のためになるか」という観点から物事を考えてほしいと思います。そして「めんどくさい」を理由にして、自分の成長の機会から逃げてしまわないように願います。

 こうしたイベントをなぜするのか?。それは「子供たちの成長にとって、絶対にプラスになるから」なんです。イベントの準備をしていると、必ず興味を持って聞いてくる生徒がいます。当日も「これ用意するの大変?」なんてかならず聞いてくる生徒がいます。このときに私はわりと真剣に答えます。こうした質問を通して、子供たちは大人の世界を少しずつ知っていきます。そして自分が参加した経験は、大人になった時に、今度は自分が子供たちに語れるのです。そう、経験と言う財産になるのです。

 ちなみにこのイベント、参加費はいただいてはいますが、参加費収入だけでは大幅な赤字です。それでもなぜ実施するのか?。答えは私が書き続けているこのブログにあると思います。「もう辞めますか?」という声もありますが、私個人としては、できる限り続けていきたいと思います。

 今回お手伝いとして参加してくれた二人の高校生がいます。ともに私の教室でそろばんをはじき、1級を取得しました。こうした行事にも積極的に参加しました。それぞれが名前を聞けばそれなりの評価をいただける高校に通っています。この二人もまた、子供たちに真剣に向き合っていました。自分が生徒であったときにそうしてもらったように。その姿を見て、やはりこうした行事に参加した経験は、子供たちの中にきちんと残っているんだなと改めて感じました。

 次回以降、イベントへの参加者が少しでも増えていくことを期待します。もちろん自分の一番を曲げてまでの参加を望むわけではありません。
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東大阪選抜珠算大会終わる~演技委員を担当して実感したそろばん学習の底力~

2015-09-14 14:36:44 | そろばんに関する中身
 昨日9月13(日)に第65回東大阪選抜珠算競技大会が開催されました。当教場からは、第2部(小学5・6年生の部)で、参加55名中3位の好成績を収めたS・Hくんが、来年1月に開催される大阪府珠算競技大会への出場選手に選ばれました。
 他のメンバーも、練習よりも好成績を残した生徒も多く、有意義な大会であったと思います。詳しくは次号教場ニュースでご報告します。

 さて、私は第一部(小学4年生以下の部)の演技委員(踊るわけではないですよ。いわゆる司会進行です)を担当しました。かなりレベルが高く、こちらの指示を一回で聞き入れ、本当に生徒のレベルが高いと感じました。

 特に競技終了後、表彰まで時間が余ってしまったので、いろいろお話をしました。

「数の感覚」のお話です。
 大学生を指導する立場のTA(ティーチング・アシスタント:実験助手のようなな立ち位置です)であったときのことです。教授に提出する前段階での授業レポートのチェックを任されていました。というのも、教授が読む前段階でチェックをしておかないと「これ、本当に大学生が書いたの?」というレベルのものが少なくない数提出されてしまうからです。
 さて、そのときに、600台のデータの平均が690前後のレポートに出会いました。学生に「おかしいと思いませんか?」と尋ねたところ「?」学生はきょとんとしていました。「このデータの平均値が700弱になるのはおかしくないですか?」と改めて聞いたところ「えっ?、パソコンが間違わないでしょ!」。そうなんです。「数値としておかしいな」と言うことに自分で気づけないんです。この間違いのオチは、入力を失敗していて、一つのデータが「6千いくつ」になっていたということでした。ちょっと意識があれば、こんなミスすぐに気づくはずなんです。

 そろばんをするときには、ただ機械的にそろばんをするのではなく、考えてする癖をつけてくださいねというお話をしました。

 もうひとつ「フラッシュ暗算」のお話です。

 このブログでは以前も書きましたが、「あたまにユーチューブを流す感覚」というお話をしました。

 今、一番自慢できるものがない人は、そろばんを頑張ってみてください。とこうして実例を交えてお話をしました。この間やく20分間でしたが、ものの見事に39名の選手が静かにまっすぐ私を見てお話を聞いていました。これこそ「そろばんが育てる集中力」だと痛感しました。

 少々難しいお話だったと思います。それにもかかわらず、4年生以下の39名の選手が真剣に聞いていたのです。学力低下や学校生活における子供達の荒れ具合が叫ばれる昨今ですが、そろばん学習を頑張る子供達にはそんな心配は全くの杞憂であると言い切ってもいいと感じました。

 そう、ただそろばん教室に通うだけではだめです。目的をもって、真剣に頑張る生徒だけが、この位置に到達できるのです。たかがそろばんと思う方には残念ながらこの能力には出会えないんでしょうね。

 そろばんってすごいんですよ。とご観覧頂いた保護者の皆様には伝わったと思います。そして私事ですが、当日お声かけ頂いたお母さま、ありがとうございました。励みにしてこれからも更新ガンバります!
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「経験則って結構的を得ている」というお話~自慢です~

2015-09-11 00:11:26 | 日記
 「インターネットの使用時間(スマホを含む)が一日当たり2時間以下(1時間弱)のこども(中学3年生)は、全く使用しない子供よりも学力が高い」という調査結果が出ました。

 インターネットの使用時間(スマホを含む)の一日当たりの使用時間1時間をピークに、学力の分布は「へ」の字の形に分布しています。今までの識者の意見は「スマホを含めた、ゲームやテレビなどの画面に依拠するツールは、子供の発達・学力に悪影響を及ぼす」というものが多かったように思います。

 私は懇談などで「うちの子ゲームをしすぎる(テレビばっかり見ている)んですけど…」というご相談をお受けした時に「一日当たりの時間を決めてルールを守ることを教えてください」とお願いしてきました。それは

禁止することは簡単だからです

 禁止されてしまうと、やりたくてもできません。そこに「自分の意思」は関係ないからです。それに対して「ルールを守る」ことは大変です。もっと遊びたい、もっとラインをしたいといった欲望や誘惑に打ち勝って、自分自身で終了することを決めなければいけないからです。

禁止されるより、自制する方が格段に難しいのです
 
 この結果は「自分自身を律することができる」ということができる子供は、す「べてにおいてよい結果をもたらすはずだ」という、私自身の指導上の経験をみごとに裏打ちしてくれていると言えます。

 普通に考えて「インターネットの使用時間(スマホを含む)が0時間」というのは、禁止されているのではないでしょうか?。これでは「子供の自制心」を育てることは難しいでしょうし、これからの社会を生きていくうえで、インターネットを利用する上でのリテラシーが身についていないこともまた、不利益になる場合があるでしょう。

 ただ単に禁止する、臭いものにふたをするのではなく、上手な付き合い方をルールの設定を含めて話し合いをしながら教えていくこと。これがインターネットを始めとした、デジタルツールを活用する上で不可欠なことではないでしょうか。

 こうして、データから経験則が裏打ちされると少しうれしいものです。そしてこれからも子供たちに少しでも良い学習環境を、そして伸びるための行動規範的な指導をしていけたらいいなと考えています。
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ドーピング

2015-09-09 00:26:26 | 学習・塾に関する中身
 夏休みチャレンジもいよいよあと数名を残すのみとなりました。今年はなかなか順調に進みました。

 さて、もうすぐ東大阪珠算教会主催の「東大阪選抜珠算競技大会」が開催されます。その練習が始まりました。最後のクラスは速算の練習を兼ねて全員に挑戦させていますが、とにかく成績がすこぶる悪いと感じます。それは何故か? 単純です。「練習量が足りないから」

 直前の練習は技量を上げるためのものではありません。フォームの確認やテクニック、細かい部分の修正などを指導するためのものです。ところが、選手の中にすら、大会前の1週間練習すればいいと思っている者がいます。

 たとえば、今縄手北校区はもちろん、東大阪ではかなりミニバスケットが盛んです。そこで、ミニバスを頑張っている生徒に聞いてみました。「今から1週間の練習で、〇〇くんをレギュラーにしてって言ったら、教えてあげられる?」答えは「無理」。そりゃそうですよね。2年・3年と練習してきたメンバーが、1週間練習しただけの未経験者に負けてしまったら、もう頑張れないですよね。

 ほかのスポーツでもそうです。1週間やそこら頑張ったところで、劇的な成果は得られるわけがないのです。そしてスポーツではそういう付け焼刃が通用しないことは分かっているのに…

どうしてそろばんで通じると思ううんでしょうか?


お勉強でも全く同じということがなぜわからないのか?


スポーツの世界では、このような短期間で結果を出すために、「筋肉増強剤」に代表される禁断の薬物があります。そした不正手段を選手がしないために、反ドーピング協会が厳しいチェックを行っています。スポーツ選手は結果を出すために、日夜自分と戦っているのです。

 そろばんも勉強も同じです。


そろばんにも勉強にも、短期間で伸びてしまう方法はありません。そう「ドーピングは効かない」のです。このことを理解してもらうために、そして努力は結果を裏切らないことを身を持って知ってもらうために、「夏休みチャレンジ」「都道府県チャレンジ」などを課題として実施しています。

 こうしたチャレンジを課題として出しますが、これまでに残念ながら「うちの子には向いていないみたいで…」と言って教室を去る生徒がいました。でも、私の経験と、子供たちのその後を(16年の経験です)追跡した時、どうやら向いていなかったのは「課題を乗り越えること」「ドーピングをしないで努力をすること」であったようです。

 今週も、日本国憲法前文をはじめとして何人かが遅ればせながらクリアしました。ほっとした顔をしている生徒に聞いたときの返事はみんな一緒です。「クリアしてどう? 気持ちいいでしょ?」「うん!」。そう、この経験が自分の自信を確かなものへと少しずつ変えていってくれるのです。

 そろばんも勉強もスポーツもドーピングは効きません。日々の積み重ねこそが、お子様の能力を花開かせる唯一の、そして最善の方法です。
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