東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

ちょっと最近、学習塾に関する中身に振れていっていますがご容赦くださいね

2017-02-26 10:53:56 | 学習・塾に関する中身
 相も変わらず恐ろしい数のチラシが折り込まれていますね。ご苦労様です。

 さて、なにやら面白いチラシを見てしまいました。

 「無駄な指導はしません!」だそうです。今までの卒業生になんと言い訳するんでしょうか?

 「お前たちに3年間行っていた指導な、あれ無駄やってん!」とでも言いますか? アホかと…。

 進学塾の指導の最大の難点は、「塾生の通う学校が複数にまたがっている」ということだと思います。

 教室の部屋数も、指導する講師の人数も十分なのであれば、学校ごとにクラスの編成をすればこの問題は解決しますが、実際に学校別のクラス編成をしている進学塾さんは、私が寡聞なのか瓢箪山地区では知りません。

 そしてもう一つの難点が「学校の進度を無視して、塾のカリキュラムで授業を進めていく」というものです。

 もちろん「進学塾」ですから、本来は成績優秀な学力上位層のみが集まっているはずです。そして実際にそうなのであればそこまで問題はなかったはずです。でも現実は以下の通りです。

 生徒たちに聞くと、塾への通学割合は1年生で半分前後、3年生だと7割を超えます。にも関わらず、学校での定期テストの平均点は各教科60点弱。ひどいときは40点台前半なんてこともあります。で、肝心のテストの問題ですが、例年そんなに難易度の変化があるわけではないです。だって過去問の勉強でそれなりの点数が取れるということはそういうことです。

 さて、学習塾の先取り学習が機能していれば、もう少し平均点が高くなるはずなんです。でも実際は平均点が高くなることはありません。それはなぜか?単純なお話で、進学塾へ通う子供たちの半数以上が学力的には真ん中近辺なので多数の生徒が消化不良を起こしているのです。

 学校と塾では進度が違う⇒今、必要なお勉強を塾のカリキュラムに時間を取られて満足にできない⇒定期試験の前であっても塾の授業は進んでいくので、手を抜くと塾の授業が分からなくなってしまう⇒学校のお勉強も、塾のお勉強も消化不良を起こす⇒結果が伸びない

 こんなこと当たり前のことなんですよ。だから、学校のお勉強と進度をできるだけ合わせて、試験1週間前はできるだけ授業を止めて、生徒たちの消化不良を消化する手助けをすれば、努力に応じた結果はきちんとでるわけです。

 というわけで、チラシを入れた大手進学塾さんは、「今までの進学塾のやり方は大多数の生徒には合わない」、つまり、塾の都合でお勉強をさせていたということを認めたというわけです。

 今まで高いお月謝を支払って「無駄」な授業を受けさせられたみなさんが暴動を起こさなければいいのですが…。

 私はこれからもそろばんの指導を通して、自分のしなければいけないことにきちんと向き合えるように、生徒一人ひとりと向き合っていきたいと思います。
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指導者は経営者であってはいけない

2017-02-24 12:28:23 | 日記
 と私は思っています。たとえばそろばんですが、お月謝の金額だけを見れば幾分お高いかもしれません。それでも、1人に1台のパソコンを常設し、フラッシュ暗算を待ち時間無しでできるように、テキストも自作と市販のものを組み合わせ、漢字指導も組み込んで…。「現代の寺子屋」になるように読み・書き・そろばんをきちんと学べる教室に、さらにそろばん学習で培える能力はできるだけつけてほしい!というわけで、なかなかに授業は盛りだくさんです。

 たとえば他の学習系のお教室と比べると、絶対に月額は安くなっています。私の中で「小学生の習い事に1万円以上かかるのはおかしい」という思いがあります。(学習を並行すれば1万円を超えても仕方がないと思います)

 なので、そろばんの費用は完全にオープンにしています。教材費が別途になっているのは幾分不透明かもしれませんが、進度の速い生徒は複数の教材をもらえて、進度のゆっくりな生徒は教材の数が少ないというのは不公平だと思うので、お月謝をなるべく抑えて、進度が速い者は教材費が発生するという形をとっています。これで、「お月謝は指導にかかる費用」「教材費は進んだ分だけかかっていく」ということになり、費用に関する不公平はほぼおこらないということになる。と考えています。
 教材費に関しては入学時に「ものすごいスピードで進級をしても1ヶ月あたりで¥1000はほぼ超えません。検定試験の受験が重なれば超えることもありえます」と説明させて頂いています。

 さて、学習塾のチラシなどをよく見ますが、費用の記載のないものが多いと感じています。特に大手さんになればなるほど、中学3年生になると何チャラ講座とか、何チャラ対策授業とか、どんどんと費用がかかっていくそうです。そういう講座的な費用は事前にオープンにしていないことにびっくりします。いまさら他塾には移れないという心理をついてあの手この手で追加費用を徴収していく…。

 もちろん経営的には正しいのでしょうが、その結果が納得のいくものでなくても返金をしたなんて聞いたことはありません。まあ、普通の感覚を持っていれば、合格者と一緒に撮った写真をチラシに載せるなんてできるはずがないですもんねえ。
 もちろん、その塾からの受験生が全員合格を成し遂げたのなら理解できますよ。一人でも不合格者がいれば、その生徒の気持ちに寄り添えば、そんな写真を外部に出すことはできないし、そんなことをできる神経の大人がいる塾にわが子を預けたいと思われる気持ちもまた私には理解できません…

 指導者が経営者側に傾くということは、目の前の子供たちの必死の頑張りが見えなくなるということです。次年度以降の自分たちのプラスになるようにお預かりした子供たちを引きずっていくということです。子供たちの未来を考えたとき、そんなことができる大人には絶対になりたくないわけです。
 
 とうわけで(どんなわけ?)、指導者は指導される側の気持ちにより添えない経営者になってはいけないと思います。(もちろん潰れないように経営感覚は持っていないといけないとは思いますよ)
 まあだから私も、某塾さんもそんなに儲からないんですよね……………
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日商検定試験合格者発表と、保護者の皆様へお詫び

2017-02-20 14:44:13 | そろばんに関する中身
 去る2月12日に施行されました日本商工会議所珠算能力検定試験の合格者です。(合格者数/受験者数)

1級(1/2名)

O・Sさん


2級(3/8名)

N・Yさん

S・Yさん

S・Tさん


3級(10/13名)

F・Kくん

S・Mさん

O・Kくん

H・Sさん

M・Mさん

Y・Mさん

M・Wさん

S・Hさん

M・Hくん

Y・Yくん


 ※イニシャルは同姓同名がありえますので、正確には教室の発表でご確認ください。

 以上です。合格の皆さんおめでとうございます。残念だったみなさんも、先生から見て明らかにサボった人はいませんでした。次回、絶対に挑戦してリベンジしてくださいね。

そして、保護者の皆様にお詫びです。完全にいい訳ですが、余りにも忙しかったため検定試験結果報告書がまだできておりません。木曜日以降には順次お渡しできるように準備しています。もうしばらくお待ちください。申し訳ございません。
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新年度の募集について 2月20日追記

2017-02-20 14:44:02 | そろばんに関する中身
 ★ 瓢箪山教場

  ◎月・水・金コース

 新年長さんは3名程度、新1年生は3名。新2年生は定員のため締切です。新3~4年生は合計で3名程度です。

  ◎火・木コース

 新1年生以下は募集対象ではありません。新2年生は3名程度。新3年生は2名程度。新4年生は若干名です。

 両コースとも、新5年生以上は原則として募集していませんが、兄弟・姉妹での同時入学や、引越ししてこられた方で、そろばんを続けたい方など、一定の条件のもとでご入学いただける場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。

 ◎学習部門は外部募集は一切しておりませんのでご了承ください。

 ★ 石切教場

 現在のところ多数のお申込・お問い合わせをいただいております。今日現在で3月までのお席は定員となっております。4月以降の残席もあと1つとなっておりますので、ご入学をご希望の方はお早目のお問い合わせをお勧めいたします。
 なお、定員に達しましたあとはご入学予約の受付となります。

 体験授業のお申込は、両教場とも随時行っております。お気軽にお問い合わせください。

※2月20日追記

 ★石切教場は状況に変わりはありません。

 ★ ◎月・水・金コース

 新年長さんは3名程度、新1年生は3名。新2年生は定員のため締切です。新3~4年生は合計で3名程度です。

  ◎火・木コース

 新1年生以下は募集対象ではありません。新2年生は2名程度。新3年生は2名程度。新4年生は2月末で受付を終了する予定です(実際のご入学は3月・4月までお待ちします。お問い合わせ、体験授業のお申込は今月末で締め切る予定です:定員となれば締切前でも締め切ります)。
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珠算優良生徒表彰式典が終わりました

2017-02-20 13:21:01 | そろばんに関する中身
 天王寺都ホテルで「珠算優良生徒表彰式典」が挙行されました。

 私はいつもどおり、全ての表彰生に記念品を渡しました。

 ほとんどの生徒が「おめでとう」と声をかけると「ありがとうございます」とお返事が返ってきました。

 やはり表彰の対象になる生徒は、基本的な部分がきちんとできていると感じました。

 さて、今年度も1級満点合格の特別表彰がありました。

 毎年特別表彰の生徒に少しお話をして感じること。それは「学力も当然にレベルが高い」ということです。

 今回の生徒さんもこれまでの生徒さんも例外なく「名門校」といわれる高校・大学へと進んでいます。

 もともとの学力が高いからこそ1級満点合格ができるんでしょ? と言われそうですね。

 確かに、そういう生徒がいるであろうことは否定しません。もともとの学力が高いからそろばんも高い能力を示すこともあるでしょう。

 でも、たくさんの生徒に接してきた感想から言うと、

 そろばんを習ったからこそ学力が伸びた生徒のほうが、もともと学力が高い生徒より比率は高い

 のです。恐らくもともと学力が高い生徒は1割いません。なぜか?それは残念ながら「もともと学力の高い生徒が、なかなかそろばん学習を選んでくれない」。これが現実のような気がしています。

 しかしながら、それでも1級合格の生徒の基本的な学力の高さ、さらに1級満点合格や段位取得まで伸びた生徒のその後を見ると、そろばんで伸ばした(伸びた)能力はなかなか高いものになるということです。

 この珠算優良生徒表彰式典は、区切りではありますがゴールではありません。さらなる上を目指すため、仕切りなおす機会と捉えていただければ幸いです。
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