東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

サマータイムが始まります

2022-07-25 11:30:00 | 日記
当教場では、夏休み期間に「サマータイム」としまして、約2時間授業を繰り上げて実施いたします。

最終クラスの授業が夜ご飯の前に終わることができますので、夜の時間を有意義にお使いいただけると思います。

なお、夏休み期間中は体験授業・入会のお申し込みを一時停止とさせていただきます。再開の際にはこのブログでもご案内させていただきます。
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そろばん教室に週1回コースがない理由

2022-07-25 10:00:00 | そろばんに関する中身
 そろばんでは現在週3回コースを標準に、瓢箪山教場のみ週2回のコースを設けています。

 週1回コースは今後も設定する想いはありません。そろばんに関わらず「手習い」と呼ばれるお稽古事は、本来的にはできるだけ毎日触れることが理想です。しかしながら社会の多様化に伴って、週4回以上同じことに触れるよりも、回数を減らしてでもたくさんのことを経験させたいと考える保護者が増えてきていると思います。

 ある意味でこの考え方は非常に合理的だと思いますが、一方ですべてを中途半端にする危険性を内包しています。どんな習い事の先生でも、触れる回数を増やすことに反対する方は少ないと思います。

 例えば昨今話題に上がることが増えていますが、中学・高校の部活が毎日あることに否定的な方は意外と少ないものです。ではどうして習い事の回数が増えることにあまり賛同がないのか?

 私は単純に「費用が嵩むから」の一点に尽きると考えています。もし、現状の中学・高校で行われている部活が、活動回数に応じた費用を「それなりに正当な価格で」請求されるとすれば、、、。もしかすると部活の参加者は半分以下になるかもしれません。

 費用対効果を教育に持ち込むことはあまりそぐわないかなと思いますが、現実問題としては「湯水のように教育に費用をかけることができない」ということも分かります。そんな中で、私はできるだけ費用・時間とその効果を考えたときに、最低ラインが週2回だと考えるに至りました。個人的には週3回というのが理想です。

 生徒を募集するという経営的な観点からすれば、週1回のコースを設置して敷居を下げることも有用だとは考えます。が、そこには「子供たちを伸ばしていく」という視点が欠けることになる。私が週1回コースを設置しない理由はそこにあります。オンライン指導を取り入れないという考え方も、根底にあるものは同じです。子供時代にその成長に寄与するためには「たくさんの回数」を「長い期間にわたって」、「実際に面と向かって」かかわっていく必要がると考えています。

 もちろん、明確な理由があり、伸ばすための仕組みをきちんと確立して、保護者の皆様にそのやり方をご説明できて週1回コースに取り組んでおられる指導者も存在すると思います。
 私は「そろばん指導」を行うにあたって、週1回でもオンラインでもその効果を十分に発揮できる指導方法を持ち合わせていないという点で、指導者としてはまだまだなのかもしれません。もしかすると、本来週1回程度の指導や、実際に対面しないオンライン指導で子供たちを伸ばしていくことは無理筋なのかもしれません。

 この問題への正解は持ち合わせていませんし、知っているわけでもありません。少なくとも私は指導回数や指導内容について明確な意思があり、その中身にそれなりに科学的・教育的根拠がある。というだけです。

 週1回コースというものに、現代社会が一定のニーズを持っていると思います。それは「お手軽に、そしてインスタントに」結果を出したいという現代社会の負の一面を映しているのかもしれません。
 人間はデジタルデバイスのように簡単にアップデートできる存在ではない。時間をかけてじっくりと成長する、デジタルデバイスの対極にある存在であると、私は考えています。というお話でした。
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