東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

今年1年間の指導を終えて~そろばん編~

2020-12-31 18:01:09 | そろばんに関する中身
 学習塾編で「こどもたちの日常をできるだけ」維持したいと」書きました。それはそろばんの先生をしているからより強く思うんだと感じています。

 もともと、そろばんは対面指導でしかできないと私は考えています(特に初歩指導の間ほど強く感じます)。2月末日に全国休校となった際も、そろばんの指導を続け、学童に行けなくなってしまった生徒さんのお預かりも行いました。これもまた日常を壊したくないという思いからでした。

 ところが、4月7日に緊急事態宣言が発出され、個人の想いではどうにもならない状況になってしまいました。所連絡と自分の口で生徒に伝えたいという思いから、金曜日まで授業を行ったうえで、無期限の休校に入りました。

 6月8日に通常授業を再開するまで、5月後半は人数も回数も半分にした分散授業を行いました。そこまで完全な休校は1か月半。久しぶりに見る生徒は元気「そう」でした。しかしながら見えないダメージは想像以上でした。指使いのスピードはもちろんのこと、理解していたはずのことができなくなっている生徒が多く、中には休校に入る前よりもできなくなっている生徒もいました。
 チックが見える生徒の数も増えていましたし、「わかりません」と聞く生徒もめちゃくちゃに増えました。わかっていても聞いてきます。不安で仕方がないのでしょう。

 再開後しばらくは、まったく叱りませんでした。元気に来てくれればそれでよしとしました。他愛もないことをお話ししたり、こんなことで?と思うくらい小さなことでほめたり。とにかく「笑顔」を戻すことに必死でした。
 なんだかんだで「おちついた」と感じたのは暑くなってきたころ、7月中旬くらいでした。平時なら夏休みになるころだったと記憶しています。

 そんなわけで、お勉強はもちろんのこと「習い事」であっても、心の元気は重要だと改めて強く思いました。そんなことで、落ち着いた夏以降、冬の感染拡大に備えて教室の大改装に取り掛かりました。

 カーペットを敷きなおし、網戸をつけかえ、ペーパータオル・ハンドソープ・種子消毒液を常時ストックできるように整理し、少しでも学習スペースを広くできるように人数制限をし(今も1クラス12名でストップしています)、換気扇を設置し。できることはすべてしたつもりです。

 年末にかけて、大阪は感染拡大のスピードが鈍り減少傾向に入りましたが、東京は止まらない様子です。大阪もいつ緊急事態宣言の発出や休校要請が行われるかわかりません。
 それでもなんとか、たとえ分散の形ででも学びを止めないでおけるように。今年は特にこのことを強く思いました。

 来年こそは落ち着いてそろばん指導ができればいいなと思います。
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今年1年間の指導を通して感じたこと(学習編)

2020-12-30 12:00:00 | 日記
 毎年必ず綴っているこのシリーズ、まずは学習塾編ですね。

 今年の中1はとにかく軌道にのるまで苦労が絶えませんでした。中学校という新しい環境に飛び込むときに、休校が続きさらには緊急事態宣言が発出されました。これまでに経験したことのない事態に直面し、学びの機会が奪われました。
 私はとにかく学びの場を維持することに心血を注いでいましたが、さすがに授業を継続するという選択肢をとることはできませんでした。授業を中止し、一度もしたことのないYouTubeで授業を配信することに取り組みました。
 映像授業のコンテンツは世の中にあふれています。それを利用すれば、比較的低コストでそれなりに充実したコンテンツの利用が可能ではあります。それを選択しなかった理由はただ一つ。「普段の先生がせめて画面の向こう側にいることで、少しで子供たちの安心感と日常を維持したかった」という思いです。
 映像授業では、とにかく話しかけることにこだわり、「板書の中にいくつかの間違いを入れて探してもらうしかけ」を施しました。少しでもみるきっかけ作りに腐心しました。

 今まで当たり前だったことが根底から否定されて初めて、これまでの不平不満などはこの状況下では小さなことだったんだと気づかされました。中1にはとにかく手をかけて言葉をたくさんかけました。
 それでも、やらなきゃいけないことをやるようになるまで、例年の倍以上の時間がかかりました。ようやく最近はわからないことをほったらかしにしないような行動が見えてくるようになりました。

 教室内の充実にも取り組みました。参考書も増やしましたし、換気扇工事を行い常時換気ができるようにしました。それでも長時間同じ場所にいることのないように気を配り、授業時間は最長でも4時間程度に区切ってアルコール消毒液や当該ウィルスの不活化が確認されている消毒液や洗剤で清拭するようにしています。

 こういうことに時間を取られること、集中を途切れさせざるを得ないことに、忸怩たる思いがないといえばうそになります。それでも生徒を含めてかかわる人間の健康と安全に勝るものはないだろうと考えるようになりました。

 とにかく、学力を伸ばしていく手前のこと。教室を清潔に保つ。学習することが当たり前という雰囲気を作る。質問しやすい空気を作る。ウィルス感染予防をできる限り最大限行う。などなど。
 子供たちも保護者の皆様も安心して学べることが、学力を伸ばす手前にあることを改めて想い、そして大切に考えるようになりました。

 そして、学力を伸ばすためには子供たちに厳しくすることは当たり前です。しかしながらその当たり前を子供たちに誤解なく伝えるため、厳しくするためには「この先生が厳しく言うなら、それは必要なことなんだな」と子供たちに思ってもらえるような信頼関係を作り上げることがその手前に必要です。
 それは小学生のときに楽しく接することではありません。真剣にあなたたちのことを考える姿を見せて、うそやごまかしを真正面から受け止めて、叱るだけでなく解決方法を一緒に考え、一人の対人間として接する。そうしてたくさんの時間をともに過ごし、できなかったことをともに乗り越える経験を積み上げてようやくそこまでたどり着ける。
 この禍の渦中で、ついてきてくれた生徒と今を過ごす中で、これまでやってきたことが間違いではなかったし、ようやく実を結びつつあると感じています。そして今まで以上に厳しい中にたくさんの愛情を詰め込んでいこうと思いを新たにしました。

 生徒たちの頑張りが正当に評価される。あの当たり前の日常が、一日でも早く戻ることを願いながら今年の振り返りといたします。
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20周年を迎えて2週間が過ぎました

2020-12-16 13:26:43 | 日記
お世話になっている皆様に、ご連絡をさせていただき、お会いしてお話させていただいたりと。改めて20年という時間の長さに驚いております。

自分としてはあっという間というと言いすぎかもしれませんが、それでも20年という時間の長さに実感が伴いません。

とはいえ、最初の頃の生徒は社会人として成長しており、中には家庭を持って頑張っているしっかり者もいます。

そして、新たなご縁もたくさんありました。そしてこんな素敵なお祝いまで頂戴いたしました。

また、卒業生からもプレゼントや色紙などを届けてもらいました。(これはさすがにここにはね)

吹けば飛ぶような規模の当教場が、20年目もこうしてたくさんのご縁をいただき、たくさんのお子様をお預けいただけている。奇跡のような現実を改めて想います。

ま、あと10年は何も考えずに真っ直ぐと走りたい。こう思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます❗

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瓢箪山教場20 周年 〜回顧録③〜

2020-12-01 00:00:00 | 日記
さて、教室を購入して3年目。古い建物なので裏手で軽い雨漏りが発生しました。購入時のリフォームでもお世話になった工務店さんに連絡して見てもらうことに。

雨漏り自体は大したものではなく、数時間の修繕で直ったんですが、問題はそこではありませんでした。

なんと屋上の物干し場。素人さんが日曜大工で作ったものらしく「屋上のコンクリートが割れ始めてるね。脅すわけじゃないけど、明日落ちてきてもおかしくはないよ」。私は何も考えずに即お返事しました。

「最短日程で修繕お願いします」と。

で、翌日には見積もりをしてもらいました。170万円…。こっそり違う工務店さんに聞いてみたら250万円はかかると。屋根撤去して、葺き替えて、壁を作り直して。よく考えたら安すぎます。で聞きました。

「子供の命かかってるもんね。できるだけ安くなるように考えた」とのこと。もう借金してでもお願いしますと。

で、とにかく撤去して、雨漏りしないまではすぐやると。後はうちの手の空いた日になるから工期は約束できない。これも安く上げる方法ねと。

なるほど。承知しました。で、約1ヶ月後で修繕が終了。請求書は158万円…え?どうして?

「これと、これな。やらなくても大丈夫やったからやってない。で、この部品。見積もりより少なかったから。で、ちょっと安くなった」とのこと。工務店さんが神様に見えました。

未だに工務店さんとはお付き合いがあります。3年前に塾専用物件を取得したときのリフォームもお願いしました。そして、先日の換気扇設置工事も。ありがとうございます。

そして、今年は激動でしたがこれはもう書かないでおきましょう。いろいろありましたが、今日無事に20周年を迎えることができたのは、ご縁を戴きましたすべての皆様のおかげです。感謝申し上げます。

ご縁を戴きました皆様にとってこれからの人生が善きものでありますように。
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