東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

ちびっこそろばん競技大会

2012-11-27 01:46:43 | そろばんに関する中身
 去る11月23日(金:祝)東大阪商工会議所において、標記競技大会が行われました。

 瓢箪山教場から、2年生1名・3年生4名
 石 切教場から、2年生2名・3年生1名がそれぞれ出場しました。

 今回特筆すべきは、瓢箪山教場のHくんです。毎日まじめにコツコツと積み上げたその実力はたいしたものでした。読上・読上暗算競技では同点決勝まで進み、あと一歩で優勝を逃しました。

 各教室から優秀な選手が集まる大会においての成績ですから、付け焼刃では結果が出ません。でも指導していてH君に特別な力や素質を感じるわけではありません。

 他の教室では週あたり4回以上教室に通い、毎回2時間以上の練習を積んでいる選手もいました。それでもH君は優勝まであと一歩でした。そこまでたどり着く力の源はいったい何なのか?

 それは「コツコツ」にあると思います。H君は競技大会出場と検定試験受験が重なっていました。ふつう、3年生くらいなら目の前の競技大会の練習だけをしそうなものですが、自分で考えて、競技大会の練習も、検定試験の練習も、そしてサッカーの練習も欠かさずに行っていました。毎日毎日の練習の積み重ねが「そうすることが当たり前」な身体を育てたのだと思います。

 その結果はきちんと結実しました。本人は優勝できなかったことがすごく悔しかったようですが、簡単に優勝させてくれなかったこともまた、社会の厳しさを知るいい経験になったのではないでしょうか?

 そしてもう一人2年生のK君は、暗算種目以外満点だったのに、暗算種目の点数の悪さから銅賞までランクを落としてしまいました。そこで、普段の練習時に珠算式暗算から逃げていたこと。このままでは全く暗算種目でできない自分になってしまうことに気づいたようでした。

 競技大会の出場は、子供たちを大きく伸ばす可能性がある反面、可能性の芽をつぶしてしまう危険性もはらんでいます。それでも、競技大会に出場して得るものの大きさは、お金では買えない経験だと思います。

 今回8名中7名は、競技大会にまた行きたいと宣言しました。一人はあまりの結果の悪さに茫然自失でしたが、今日涙を流しながら復活宣言をしました。この結果、8名中8名が前を向いて頑張ることになりました。さらなる一伸びがあることを期待しています。

 間もなく近畿ベスト100大会の申し込みを開始します。これは教室で参加できる通信制の競技大会です。検定練習とは違う「競技」練習はお子様の違う側面を引き出してくれると思います。練習で伸びていくことによって、培われる自信。そして自己肯定感をぜひ体得してほしいと思います。
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勉強する意味

2012-11-17 01:07:28 | 学習・塾に関する中身
 勉強ってなんのためにするんですか?。子供たちからよくされる質問のひとつです。

 私はいつも、このどちらかで答えるようにしているんです。

(1)
 将来、あなたたちが大人になったときに「あなたはあほやから、その仕事は無理やね!」と言われる大人にはなってほしくない。だから、今自分ができる精一杯の勉強をしておかないといけないよ。

(2)
 勉強は、自分が苦手なものを見つけるためにするんです。「点数が悪い」というのと「苦手」は違うんだよ。点数が悪いというのは、単なる努力不足の場合が多いんだ。「がんばってる」というけれど、たとえば毎日2時間1年間くらい努力してみた?。そのくらいやって、それでもだめなら初めて「苦手」って言ってもいいよ。毎日きちんと努力を続けて、それでもだめなら、「苦手」にして。その努力で一番楽しいと感じる勉強を続けていけばいいんだよ。

 とその子供の現在の状態に応じて声をかけるようにしています。

 最後に、私の大学時代の恩師にされた説教を書いておきたいと思います。

 「森本君。できないなんて簡単には言えないよ。できるって言うほうがはるかに簡単なんだから。たとえば、ここに砂金が一粒だけあるとしよう。この砂金を公園の砂場に落としてむちゃくちゃにかき混ぜてみよう。でも入れたかどうかは内緒にしておくことにする。さて、この砂場に砂金が(ある・ない)どちらがより簡単に証明できるだろうか?。答えは(ある)。だって、たまたま拾った一粒が砂金なら、それでOK。でも(ない)と証明するためには、その砂場の砂粒すべてが(砂金ではない)と証明しなくちゃいけない。たまたまでも、マグレでも、できれば(できた)と言っていい。(できない)というためには、(できる)可能性をすべてつぶさないといけない。だから(できない)は言い訳であって、(できる)と言うほうが簡単だし、(できない)ことを証明するために時間と労力を使うなら、(できる)ために使ったほうがいいと思わないか?。だから、(できるできる、なんでもできる)こう自分に言い聞かせながら物事を進めなさい」

 「できるできる、なんでもできる」。いい呪文でしょ!。これが私の座右の銘と言いたいくらいの言葉です。今の私の子供たちへのエネルギーの源の一つがこの言葉なんです。
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懇談会

2012-11-13 23:48:38 | 日記
 教場ニュースでお知らせの通り、毎月個人懇談を希望される方について実施しております。懇談希望の方が0という月はありません。

 やはり、年度末となる2月・3月が一番多く、次が夏休み前後、そして授業参観の実施後といった感じで希望される方が増える傾向があります。1年間を通してみると、一度は懇談される方が6割強といったところでしょうか。

 懇談後、一番多くいただく感想は「そろばんのこと以外もお話しできるんですね。というか、そろばん以外のお話のほうが長い気がします」というものです。

 そうかもしれません。私の考えは「そろばんだけを教えていればいい」というものではありません。「そろばんも、○○も」という考え方です。○○が漢字の生徒もいれば、暗誦の生徒もいます。そろばんが二番手以下で、サッカーやバスケ、ソフトボールといった運動に重きを置いている生徒もいます。

 だから、懇談ではお子様のご家庭の様子・学校の様子・ほかの習い事での様子など、お子様についていろいろとお聞きしたいわけです。そして、より良い指導方法や、声のかけ方、乗せて行く方法などを考えていきたいのです。そして、保護者の皆様のお子様を伸ばしていくうえでの方針やご希望をお伺いしたいのです。

 自分を主張できる子供になってほしい。とにかくそろばんを上手にしてほしい。人の気持ちがわかるように。困難に立ち向かう強さを身に付けてほしい…。懇談ではいろいろなご希望をお伺いすることができます。私もお子様を指導していて気になる点、課題、伸ばす目標など自分の考えをお話しします。

 大事なことは、ご家庭と指導者で方針と情報を共有し、目指す方向を明確にすることだと思います。方針がぶれてはいけないと思います。

 その確認作業のひとつが懇談会だと思っています。教場ニュースの日程が合わなくても、ご希望の場合はご連絡ください。別途日程・お時間調整いたします。お子様を見つめる目は多いほうがいいと思います。その目のひとつになりたい。そう考えています。
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もう11月ですが

2012-11-06 00:44:10 | 日記
 本日、夏休みチャレンジ最後の生徒がクリアしました。日本国憲法前文。やはり難しいようでした。クリアしたあとの顔はなんともいえない達成感にあふれていました。

 このチャレンジを最後までがんばってくれたことで、ちょっと予想もできなかったうれしいことが起こりました。
 それは子供たちの「連帯感」。いや「一体感」と言ってもいいかもしれません。今日最後のひとりとなったYちゃんのチャレンジ中、特に6年生がなんとかクリアさせようと、似た言葉を言ってみたり、言葉をリズムで刻んだり、「ほらっ!あれあれ」とヒントにならないヒントで励ましたり…。でもその「なんじゃそりゃ」というヒントで言葉が紡ぎ出るから子供たちの能力ってすごいなあと思いました。

 そしてみんなの気持ちがひとつになって、そろばんどころじゃありません。でもこうしてみんなが同じ目標に向かって落伍者を出すことなく完走する喜びは、そろばんの一回の練習では到底得ることのできない経験だと思います。もちろんそろばんの指導が本業なんですが!。それでも今日の体験は、そろばんだけを教えていたのではできなかったのではないかな?、と思っています。

 最後の最後にクリアしたYちゃん。多分12年ほど生きてきて一番頑張ったんじゃないかな?。本人も本当にできないと思い込んでいたので、クリアした自分に半信半疑で、帰るときもうれしさは伝わりましたが、実感が湧いていないように感じました。

 こうして課題をクリアすることが子供たちの成長に有意義であることがどんどんわかってきました。6年生には中学に向けて、あと二つくらいチャレンジを開発中です。

 そして、そろばんもがんばってくれれば言うことなし!。そろばんが育てる力は過去ログに掲載しています。特に暗算を頑張ることで育つ能力はすごいものがありますので、ぜひともご家庭でも背中を押してあげてください。

 最後まであきらめずに、そしてそろばんを辞めずにやりきってくれたYちゃん!。本当にありがとう。先生もうれしかったんですよ!
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寒くなってきました

2012-11-04 23:10:59 | 日記
 夜に上着なしで外へ出ると寒さに震えそうになりました。本当につい先日まで昼間の授業ではクーラーが必要に感じるくらいでしたが、昼間でも窓をあけると肌寒さを感じるくらいです。冬の足音がもうそこまで聞こえているような気がします。

 しかしながら、子供たちは元気です。まだまだ3割くらいの生徒が半袖です。その上「せんせ~!あつい!!」。「!!!」私は寒いと感じてヒーターを出したくらいなんですが…。

 そんな元気な生徒がいるかと思えば、何人か体調不良でお休みが出始めています。授業中に「せんせい…、しんどい…」と急に体調不良を訴える生徒もいます。

 教室は暖房をつけていなくても、生徒たちの熱気である程度暖かくなっています。そこで私は必ず「お部屋に入ったら上着を一枚脱ぎなさい」と声をかけるようにしています。外での恰好と教室内での恰好に差がないと、気温差に体が順応できず、風邪をひいてしまう大きな要因になります。

 教室へ来る際には、ぜひ「脱ぐことのできる」上着を着て来るようにしてください。まだまだ子供たちの体温調節機能は不完全ですから、ちょっとした気遣いが体調の悪化を未然に防ぎます。ご協力よろしくお願いいたします。
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