東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

子供たちは弱くなっている?

2021-01-25 23:53:07 | 日記
 今回のブログは、特定の方や特定の経験からのもではありません。2年ほど前からTwitterを始めて様々なご意見を拝見するようになりました。子供たちの発達に関する知見もそれなりに学びました。ずっと心の中にもやもやしていたものを言語化しようと思います。うまく表現しきれないかもしれませんが。。。書けるところまで書いてみたいと思います。

 バイト時代も含めると、教えるということに携わって23年になりました。教える仕事を始めたころと今とを比べて、子供たちが「弱くなった」とは思いません。子供たちを取り巻く環境が、そして保護者の皆様の子供たちとのかかわり方が変わったと思います。

 「子供がめんどくさいと言っているので辞めます」

 そろばんを始めとした習い事において、昔はよく聞く言葉でした。知り合いの先生方からもよく聞きました。最近増えてきているなあと感じるのはこれではないんです。

 こどもが「ついていけていない」気がするので辞めさせます。

 そろばんの先生だけでなく、お習字や英語の先生。学習塾の先生方とお話ししたり、やりとりしたりすることが増えました。そうした皆さんとやり取りする中で出てくるのが、この辞め方です。
 その教室が・先生が合わないから辞めるのであれば、ある意味仕方がないと思います。でもそうではないんです。ここがずっともやもやしているのですが。。。

 同時に習い始めたお友達より上手くならない・伸びないとかが遠因となって、傷つく前に引いてしまうといいますか。

 先回りして、進む先にマットを敷いて、それでも危険なら立ち止まらせて、安全確認を十分にして、進む道をものすごく単純化して、その道しかないように見せてしまう。そんな風に見えてしまうんです。

 こどもはたくさん失敗します。そして楽な方に逃げるものです。それでいいと思います。失敗して・伸び悩んで・足踏みして・時には少し戻って・なんなら大失敗して。そんなたくさんの「無駄」を糧にして子供たちは成長するんだと思います。

 もちろん、その失敗がもとで子供が進むことを辞めてしまうくらいに傷ついたらどうするんだ?というご意見もあると思います。そのために保護者の皆様がいるわけですし、指導者と納得いくまでお話をされればいいと思います。
 心に大きな傷を負うことになっても、それが前を向いたことによってできた傷ならば、そしてかかわる大人たちがこどもが前へと進むことを信じぬけば、子供は必ずといっていいほど傷を治して再び前へと進みだします。

 そうした時間を過ごすこと。見守ってくれているという安心感が子供たちを前へと進ませるんだと思うんです。

 求める・求めざるにかかわらず、たくさんの情報が目に耳に飛び込んでくる時代になりました。情報の洪水の中で「本当にこれでいいのか?」と悩みだすと泥沼にはまりこんでしまいます。検索すればするほど情報はどんどんと襲い掛かってきます。正反対の中身がさも正しいかのように書かれていれば、どれを信じていいかわからなくなって迷走するのかもしれません。
 大人がそんな情報の洪水の中で溺れてしまえば、子供たちもまた自分の立ち位置を・進むべき道を見失ってしまうでしょう。
 
 だからこそたくさんの失敗をして、時には進む道を間違えて引き返して、どの道を進むか悩んで。そんな試行錯誤を「自分」で「大人たちに見守って」もらいながらすること。

 私はこれこそが今の子供たちに最も必要だと思っています。でもこうした「試行錯誤をする自由」は、ともすればインスタントに結果を求めることが望まれる時代においては、贅沢なことなのかもしれません。

 今の子供たちは弱くなった

 時々聞こえてくる表現です。でもこうして考えてみるにつけ、弱くなったのは時間の余裕を失った・「待つ」ことができなくなりつつある大人の方なのかもしれない。こんなことを思っています。
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26年

2021-01-17 05:47:00 | 日記
が経ちました。

私は担当教官の中で1番研究内容が理解できなかった「断層の活動年代測定」っていうテーマで研究している教授のゼミで卒業研究をすることにしました。

そして、その研究途中に大震災が起こりました。なんとかして社会の役に立ちたい。そう考えて研究をしましたが、結論は「この手法では断層の活動予知はほぼ無理」というものでした。

でも、研究の過程で学んだこと。自然科学への知見はもちろん論文を書くということを含めて、今の私の支えになっています。

自然科学の知識は自分の命を守ることに繋がります。ましてやこの禍の中で、知識のあるなしはそのまま自分の、そして大切な人の命へと直結します。

今年も子どもたちに伝えていこうと思います。伝えるべきことを、正しく。

どうか遠いところから見守ってくださっている皆様。子どもたちを、そして今日も闘う受験生を、そして前を向いて進むすべての人々に力をください。

そして、皆様の想いを少しでも伝えていくことができるように頑張ります。
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今後の授業について

2021-01-14 16:36:33 | 休校・異常事態への対応
 1月14日付けで大阪府にも緊急事態宣言が発出されました。
 そろばん教室・学習塾には休業および時短要請は出されておりません。

当教場は
手指消毒の徹底
・生徒入れ替わりごとに机およびコンタクトポイントのアルコール消毒
・授業中は終日換気
・指導者及び生徒のマスク常時着用
・席ごとについたての設置
などの感染予防対策を徹底しております。

 また、学校が通常授業を行っている中、子どもたちの学びの場を止めないという考え方のもと、今後も当面は通常授業を行います。

 ただし、
・大阪府からそろばん教室及び学習塾に休業または時短要請が発出された場合
・感染拡大状況が深刻な状態と判断される場合
・大阪府立・東大阪市立の学校園が休校に入った場合
 は、保護者の皆様にご連絡の上で休校とする場合もあり得ます。

 当面の授業に関しましては、12月の教場ニュースに方針を示しております。保護者の皆様のご判断によります休学も選択できますようにしております。

以上、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
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あけましておめでとうございます

2021-01-01 00:00:00 | 日記
 新年おめでとうございます

 旧年中は、当教場の指導方針にご理解とご協力をいただきまして誠にありがとうございました。

 本年も変わらぬご支援をお願い申し上げます。

 何事もなかった日常が、1日も早く帰ってきますよう願っています。こどもたちの笑顔が絶えない1年になりますように

 
令和3年元日  関西珠算瓢箪山教場・石切教場
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