東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

2018年、1年間の指導を通して感じたこと~学習編~

2018-12-31 19:00:00 | 学習・塾に関する中身
 今年は瓢箪山の教室の1件隣の物件を取得し、学習塾専用の教室としました。これが今年最大の出来事ですね(だって総額レクサス最上位買える位だったんだもん:ローンが…)。

 これまで、私は学習塾の指導はあくまでそろばん指導の延長と考えていました。しかしながら大阪府公立高校の入試制度の度重なる改革(改悪?)。その先の大学入試制度の変更。そして大学補助金ルールの大幅な変更に起因する、大都市圏の大学の合格者数削減。などなど、「そろばんのおまけ」として塾指導を続けるには余りにも学習を取り巻く環境が変わりすぎました。

 こんな私の思いを覗かれていたかのように物件のお話が来ました。紆余曲折はありましたが、今夏より塾専用の教室は稼動を開始しました。そろばんの授業の最中であっても、教え子たちは自由に自習をすることができます。エアコンも最新型を、空気清浄機も全部で3台あります。石油ストーブもおきました。机・椅子も一新しましたし、ホワイトボードも新たに買い換えました。そして自習用の書籍もそれなりに購入しました(現在進行形で増やしてますよ)。
 稼動開始した夏休みの自習状況は芳しいものではありませんでした。私はもっと自習利用をするものだと思っていました。しかしながら夏休みが過ぎ、3年生がクラブを引退すると、少しずつ自習利用をする生徒が増え、自習時間も長くなってきました。その姿を見た1・2年生も自主利用をする生徒が増えています。さらに1階には高校生(卒業生)が自習利用できるように部屋を設置しました。今の時期は中3が高校生と一緒にお勉強することもあります。

 そんなわけで、私は私が理想とする環境を少しずつ体現しています。私の究極の目標は「自学自習ができること」。これにつきます。過去問に頼り切った授業はもちろんしませんし(入試の赤本はもちろん使います)、定期考査の予想プリントすら作りません。普段の小テストも実施しません(小テストに合格するためのお勉強になるのが嫌なんです:英単語テストや三角形の合同条件を書かせるなど、基礎基本の確認はしますよ)。

 最近は教え子たちに、教室を増設した理由を話すことが多くなりました。高校入試のルールや大学入試の現状を見たときに、中3からエンジンがかかったのでは間に合わないんだよ。それなりに名の通った大学へ進学したいならなおさらだよ。そのためには「やらされる」お勉強ではダメなんだよ。「自ら進んで」するお勉強。そして「分からないことをスルーしないで向き合う」ことができないとダメなんだよと。

 要求している内容はそれなりに高いのですが、教え子たちはみなその取り組みが変わりつつあるように見えています。来年はさらに教え子たちの意識改革をしながら、私自身も研鑽を重ねて教え子たちが気持ちよくお勉強できる環境を作っていきたいと思っています。

 まあ、我が教え子たちは頑張っていると思いますよ!
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2018年、1年間の指導を通して感じたこと~珠算編~

2018-12-31 19:00:00 | そろばんに関する中身
 今年は特に検定試験の受験者が少なかったと思います。

 現在高学年の生徒が少ないという事実を考慮しても、検定試験に挑戦する生徒が少なかったと思います。検定試験に挑戦することは、自分自身に挑戦することと同義です。競技大会と違って、基準をクリアすれば合格ですから、自己の努力が如実に結果に表われます。そしてスポーツの習い事やその他の習い事があったとしても、その合間をぬって練習時間を確保することが、自己管理能力(いわゆるメタ認知ってやつですね)を鍛えてくれるんですよね。

 そろばんはその努力に結果がかなり正直に表われます。頑張りもサボりもある意味結果は冷酷に自己を映してくれます。私は「検定試験結果報告書」を受験者の合格・不合格に関わらず全員にお渡ししています。合格であっても課題がある場合もあれば、不合格であってもその努力は称えるべきもので不合格は本当に不条理な場合もあります。そんな教室での練習への取り組みを指導者の目から見てご報告しています。
 検定試験に挑戦し向き合うことは、子供たちの正しい成長過程で大切な試練だと思います。合格はもちろん、不合格であってもその過程が正しいものであれば必ず成長の糧となります。

 来年は私も検定試験のこうした側面を保護者の皆様、そして生徒のみなさんにもう1度しっかりとアピールをして、頑張ることが当たり前の環境を作り直していこうと思います。

 そしてもう1つ。年末に「東海オンエア」というユーチューバーが、そろばんなんか現代社会で何の役にも立たないから、そろばんの新たな使い道を考えようという動画を上げていました。私も見ましたが「で、何が言いたいの」。これが感想です。
 きちんと一本の筋を持って動画を上げておられるユーチューバーの方もたくさんおられる中で、「刹那の楽しみ」でさえあればいいというこの考え方にはいささかの賛同もありません。この方たちには「その方面で頑張っている人がいる」という人間としての観点がすっぽりと抜け落ちています。私はユーチューバーの方々を否定するつもりはありません。私もユーチューブは見ますし。それでも「他人とのかかわりの中で私たちは社会の中で生きている」という観点がすっぽりとぬけおちてる方々を見るつもりはありませんし、私は生徒たちに「努力を当たり前と思い、その結果得たものを愛おしく思う」ことができるようになって欲しいと思いますし、そう考えながら指導してます。

 努力の結果何かを得た人間は、その結果を愛おしく思います。そしてその過程でしんどい想いをしたのであれば、そのしんどさに比例して他の分野であっても努力している人々を尊敬するものです。私はそうありたいし、私の教え子にもそうあってほしいと思います。
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基礎基本ってなんだろう?

2018-12-23 09:05:53 | 日記
 はい、「そろばん」です(笑)

 もう少しきちんと書きましょうね。私は「そろばん教室の指導者」でもあり、「学習塾の指導者」でもあります。考えることはやはり学力の向上です。ただし、教え子の全員に難関大学に進学して欲しいなんて思っていません。ん、塾指導の指導者がこんなことを言ってもいいのかですか? いいんですよ。私は塾指導には「お子様の人生をお預かりする」という側面があると思っています。もちろん学力が高いに越したことはありません。しかしながら、実際に社会に出るときに必要なのは「偏差値」が高いことではなく、「偏差値」が示す学力と少なくとも同等の能力を持っていることなんですよ。

 塾指導において大切なことは第一義に「偏差値を上げること」と思っていないんですね。お勉強を通して、必要な努力を必要なときに必要なだけ頑張ることができる。これこそが「塾指導」を通して教え子たちに身に付いて欲しいことなんですね。自分の能力が正当な努力と手続きの結果得られたものでったときに、いわゆる「偏差値」と本人の能力が対応するんだと考えています。

 したがって、「塾指導」においては手抜きは厳しく指導します。できない理由を考える・言い訳する前に、「どうすればできるのか」を考えて欲しいのです。「できない・覚えていない」を「できる・覚えている」状態にするためにどうすればいいのか?
 そのための方法は問いません。自分ができる方法が自分に1番向いているのです。そしてその方法にたどり着くまで一緒に頑張ることこそ塾指導の真骨頂だと考えています。
 だから、私の教え子は後伸びする場合が多いんですよね。現在の大阪府公立高校の入試ルールは1年生から内申が考慮されますから、できるだけ早く結果に結び付けなければいけません。今年度から試験的に5年生の指導を始めたのはこの部分に拠るところが大きいんですね。

 そして、そろばん指導はこうした塾指導に向かったときにそのしんどさに耐えるだけの力をつけるための「予備訓練」の側面が大きいと思っているんですよね。小さな段階を踏んで合格経験を積み上げる。この合格の繰り返しが成功体験となって、成功体験を積み上げるための努力の仕方を体で覚えて欲しいんですよね。
 
 だから、そろばん指導では足りない部分を「漢字指導」や「夏休みチャレンジ」といった学習で補完しているんですね。こうして「読み書きそろばん」という基礎的なリテラシーの根幹がが育ったあとでお勉強に向かって欲しいわけです。

 残念ながら今の学校教育は迷走しています。心ある先生の中には公教育に限界を感じて市井の塾業界へ転身される方も少なくありません。滅私奉公にに限界を感じ、教育業界から去ってしまう方もまた少なくありません。
 指導する側には「これで大丈夫」というゴールはありません。日々成長する教え子たちに毎年同じことをして伸びるはずもありません。毎年ご縁をいただく新しい教え子全員にこれまでのやり方で同じように伸びるはずもありません。

 それでも、いつの時代にも必要とされる最低限度の能力を「基礎基本・基礎的リテラシー」と言うのです。そしてその根本の部分をそろばんで涵養しているのです。塾指導はその先へ進むための助走のお手伝いに過ぎません。

 というわけで、そろばん指導では基礎基本・基礎的リテラシーの中でもその根幹になる部分を、そして塾指導で基礎基本・基礎的リテラシーを完成形に近づける。だから、高校受験の塾指導中身までが「基礎基本・基礎的リテラシー」だと考えているんですね。

 そんなわけで、お勉強は今日から冬期特別授業が始まります。そろばんは冬休みとなります。
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検定試験報告書をお渡ししています

2018-12-19 10:20:18 | そろばんに関する中身
 クリスマスパーティーを挟んでしまい、大変遅くなりましたが月曜日から12月検定試験の報告書を順次お渡ししています。

 これは、練習での点数の推移と指導者が気付いたことについて保護者の皆様にご連絡をするものです。

 この報告書につきましてはごらんいただきましたあと、ご確認のお返事をいただいております。

 コメントがない場合でも、署名だけで結構ですのでお返しください(コメント記載は自由です)。

 年末のお忙しい中お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
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本日から3日間、たこ焼き大会という名のクリスマスパーティーです

2018-12-10 09:12:35 | 日記
今日は石切教場で、明日と明後日は瓢箪山教場でたこ焼き大会という名のクリスマスパーティーを実施します。

このため、通常のそろばん授業と塾指導は全てお休みです。

このたこ焼き大会という名のクリスマスパーティーは、異なる学年の生徒同士が遊んだり食べたりするなかで、順番を待つことや譲り合いを経験したり、先生と普段は出来ないお話をしたりと、通常のそろばんでは経験できないことを経験する授業の一環です。従って参加費は無料ですし、お休みではありません。

さあ、これから準備です。たくさん楽しんでもらいましょう‼️
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