東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

オススメ

2022-02-25 15:45:44 | 日記
するって難しいですね。

例えばお弁当や飲食店などは、個人の味の好みや雰囲気の善し悪しに対する受け取り方が違うために、私がいいと思っていても他の方から見れば「どこがいいの?」となってしまうことが少なくありません。

塾もそうなんですよね。私のやり方が絶対良いとは思いませんし、他のところが全てダメだとは思わないです。

例えば個別指導。私は10年くらい前までは、お月謝は高い・指導は8割以上がバイト・教室長も新卒さんなんてところをたくさん見てしまったので、ご相談を受けるといの一番に選択肢から外していたんです。ところが、フランチャイズの個別指導をされている先生と仲良くさせていただく機会があってから、その先生の熱い想いやそうした想いを持つ方も決して少なくないと知りました。このことから、普段の考え通り結局「どこの塾か?」ではなくて「誰の塾か?」という部分がとても大きいと改めて考えるようになりました。

とはいえ、「誰の塾か?」を大切にしていても、齟齬が生じることがあります。生徒数が想定以上に減ったり、ご自分の指導がうまく実を結ばなかったり。そういうことが積み重なって迷走をしてしまうことがないわけではないんですね。そうなると「昔は良かったんですけどね〜…」と言われるようになってしまいます。そんなお話を保護者の皆様からお聞きする機会がここ数年で増えた気がします。

私の教室は悪い意味でも良い意味でもほぼ変わりません。卒業生が遊びに来るたびに「せんせ〜かわらんな〜」と言ってくれています。先日、教え子が大きなお腹で訪ねてくれまして、「自分の子供も先生に預けてくれる?」って聞いたところ、「引っ越ししてでも預けたいよ〜」と言ってもらえました。心の中はジャンピング大喜びでしたね。

そんなわけで(どんなわけで?)、オススメしてもらえる存在でありたいな〜と。そして、オススメしたい方々と繋がれている今は幸せだな〜と改めて思う昼下りのひとときです。
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中学の定期試験が間近ですね

2022-02-20 15:00:00 | 学習・塾に関する中身
 定期試験が近づいてくるとクラブ活動が原則として停止になります。大阪府では感染状況が良くないこともあって、クラブ活動はおおむね停止か、ごく短時間のものになっています。

 この「クラブ活動停止」という非日常があるがゆえに、中学生の大半は「試験勉強は試験の1週間前からするもの」という考えをもっているように思います。実際には学習したときに疑問点を解決し、習熟しておくことで学力は伸びていくのですから、試験前かどうかに関係なく学習は行うものだと思います。

 その意識改革を中1からずっと指導し続けても、たいていの場合は中3の入試が現実味を帯びてきてからようやく変化が見えるといった感じなんですが、最近私のもとで学んでいる中2の数名が意識改革に成功しつつあります。わからない言葉を調べたり、記述式問題の解答をなんとか自分で書いてから正誤の判断を求めてみたり。明らかに勉強の質が上がり始めています。

 膨大な量にあきらめてとりあえず丸暗記してみたり、教科によっては今回はあきらめてしまったりと、まだまだ弱い部分はありますが、それでも随分とよい取り組みなったと感じます。明らかに変わり始めたタイミングで、理科や社会の用語集(各用語をきちんとせつめいしてくれているもの)を改めて渡してみると見事に食いついていました。

 わからないことがわかってこんがらがった知識がほぐれていくと、面白いようにすいすいと伸びていくものです。まだまだ自信が足りないこともあって、試験本番にこの努力を答案用紙にきちんと書けるのか?という心配は残りますが。

 普段からできる学習を丁寧に積み上げる。これに勝る勉強はないとさえ思っています。

 そういえば、夏休みまでとある塾にお世話になっていた小学生。英単語テストを全くできなくて(20問中数えるほどしかできなかったようです)、心配された保護者が懇談したところ「私もどうしていいかわからない」ということだったようです。不安があふれた保護者様から「こちらでお願いできませんか?」と言われて、悩んだ末にお受けしたのですが。つまずきの原因がおぼろげに分かり、そこを丁寧にほぐしたところ、現在20問の英単語テスト(品詞は完全ランダム)で4枚中3枚は満点、1枚は19点と驀進中です。本人の顔つきもかわってきています。ただ毎日の積み重ねを丁寧にするだけで変わっていくことすらできるんですよね。

 普段からの学習を大切に。できるまでやるということの大切さを改めて考えています。一人一人と向き合うということは、一人一人の個性・特性を把握するだけでなく、得手不得手を把握してその弱点の補い方も伝えるということ。教える側を志した時の気持ちが改めて湧き出てきています。

 子供たちは基本的にできるようになりたいと思っています。勉強のやり方が分からないのではなく、楽して成績が上がる方法が分からないのです。そんなもの私も分かりません。しんどくてもコツコツやって、結果が伴うことで、少しずつコツコツやることが苦にならなくなります。そうなるまで伴走するのが私の仕事といっても過言ではありません。

 こんなしんどい時代だからこそ、子供たちの心が暖かくなるような、前を向いて進む気持ちになれるような。そんな教室にしていきたいし、自分の結果を愛おしく思ってくれるような学びを提供していきたいと思いながら、中3の入試練習を見ている昼下がりです。
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意味があることを

2022-02-13 12:00:00 | 日記
 生徒にはしてほしいと思っています。「とりあえずやってみる」ほど裏側に危険がある行動はないと思います。もちろん、やるべきこと(例えば英単語や漢字を覚える。本を読む。家事分担をがんばるなど)が明確に意味があるものについて、今までやっていなかったから「とりあえずやってみる」なら意味があると思います。でも、「その行動にどんな意味付けがあるかわからない」ことをやみくもに始めてみてもあまり意味がないと思うのです。

 自分がする行動にどのような意味があるのかを「考えた」結果意味があると判断したから「とりあえずやってみる」のならいいと思いますし、私も応援しようと思います。そろばんの練習なら、ひたすらプリントをこなすだけ。なんと無意味なんでしょうか。間違えた問題をやり直す・できなかった問題に取り組む。そして自分の苦手・未消化を克服していくことに意味があると思うのです。
 勉強でいえば、ただただ単語や漢字を書き続ける。教科書をノートに写す。など何の意味があるのでしょうか?

 そうした意味のない行動をできるだけしてほしくないのです。だから小学生の特に低学年のうちから、覚えるべきことをしっかりと覚えてもらうのです。語彙を増やし、触れる情報を増やしてからこうした話を投げかけていくのです。

 中3は受験を通して私が言い続けていたことの意味を実感しているようです。「せんせえがずっと言ってたことはこのことやってんなあ」とね。「そうやで」と答えている私の心の中は「うっひょ~」と飛び跳ねて喜んでいるのです(笑)

 SNSやホームページで発信するのはいいんですけど、指導方針や授業スタイルがころころと変わったり主張に首尾一貫性が無かったりと、残念な方がいるんですよね。私自身は基本のところをぶれないようにしています。というかこの「矜持」を無くしてしまうくらいなら、子供たちの前に立つことを辞めようと思っているくらいです。

 意味のある行動を。そろばんを通して基本を、学習を通して実践を。そして「うん、君ならなんとかなるさ」という大人になってほしい。そう願って日々教えています。
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私立高校入試・日商検定など

2022-02-13 09:00:00 | 日記
 今年度の私の学習塾における私立高校入試は、全員が希望の高校に希望のコースで合格となりました。全員が公立を第一志望にしてはいますが「実際に通うことになっても、ここなら通いたいという基準で選びなさい」と言い続けました。2年前までの入試と違って、本人の努力や注意だけではどうすることもできない社会情勢になっています。いろいろと言いたいことはありますが、ルールはルールです。受験生全員が社会的に同じルールである以上、こちら側としては常に最悪の事態を想定してリスクヘッジをしなければなりません。幸いにして私立入試に関してはすべてが杞憂に終わりました。ホッとしています。

 そろばんでは、本日が日商検定試験施行日となっています。1級受験者も複数います。ようやく日常を取り戻しつつあるといった感じですかね。近隣の学校園では学級閉鎖や学年閉鎖、果ては臨時休校の措置などもあって保護者の皆様の心配も尽きません。当教場でも、1週間の臨時休校をして様子を見ながら再開しています。現状では、受験生のいるご家庭や、既往症を抱えるご家族がおられるご家庭。さらには、子供自身が既往症をもっている場合もあります。また保護者の皆様の中には、インフラに従事している方や医療・介護職の方もたくさんおられますので、それぞれのご家庭の事情に応じて、自主的にお休みいただく場合のルールも定めました。その場合にはお月謝を回数割でお返しすることにしました。できる限りの対応をしているつもりです。

 学習塾ではさすがに自主休校というわけにもいかないので、どうしてもという場合は授業を録画・編集してYouTubeで限定配信するようにしています。現状で考えうる・そして私ができる最大限の対応をしています。

 そろそろ出口が見えてこないと、大人だけでなく子供たちも限界を超えます。為政者のみなさんが腹を括って出口へと導いてくださることを、人類の叡智がこの禍の出口を見つけることを期待しています。それまではできることを粛々と続けたいと思います。
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もうすぐ大阪府私立入試ですね

2022-02-09 13:15:20 | 学習・塾に関する中身
 明日の木曜日は大阪府の私立高校入試が行われます。当教場の塾からももちろん受験するわけですが、この数か月の伸び方はやはりさすがだなと思うものがあります。本人たちは伸び悩みを感じているようですが(これは毎年みんな同じ道を通るのです。「完璧!」なんて受験はありませんから)。
 弱点への向き合い方やアドバイスを聞き入れる・実行に移すまでの早さはもちろんのこと、過去問に取り組んだ後の質問や部分点の判断など、こちらへの頼り方の質が圧倒的によくなっています。入試という人生初の経験に向き合うことでいい成長をしてくれていると感じます。

 私の教室は民家がベースですので、教室に明確な仕切りはありません。中3の取り組む様子は筒抜けです。その様子を見て感化される生徒も下級生に出てきます。そんな相乗効果があるのもまたこじんまりとした個人塾の良さだと思っています。

 一方で、そうした環境に一切心が動かない強者もまたいるわけです。手を変え品を変えいろいろなアプローチをするのですが、なかなか変化が起こらない生徒もまたいます。とはいえ、今の中3にも去年は同じことを感じていたなあとふと思い出すこともあります。毎年生徒たちは、個性はそれぞれに持っているけれどもよく似た道を歩んでいるなあと思うわけです。

 私は生徒の性格や個性を叩き潰してまで変えたいとは思っていません。治療に例えると「先生のやり方は漢方のようですね。自分の力を引き出すために時間をかけていますね」と懇談でお言葉をいただいたことがあります。うまいこと仰るなあと思いました。まさに数年かけてじっくりと向き合ってきたからこそ、今このタイミングでそれぞれの個性に合わせて花が開くのかな?そんなことを感じています。

 入試というものは生徒をもちろん変えてくれるのですが、同時に私のような指導者の立場にあるものも変えてくれます。たくさんの教え子たちにたくさんのことを教えてもらいました。そしてその教え子がチューターとして今の生徒の前に座ってくれます。その姿が、そのチューターとなった教え子との会話が、今の私の背中を押してくれます。少なくとも変なことはしていないと。とてもありがたいことですし、そうした環境に私も生徒もいることが幸せなんだなあと思うこともあります。

 入試直前はピリピリとするもの。そうあるべきなのかもしれませんが、私の教室ではいつもとかわらない普通の(笑いの多い)時間が流れています。私はこれでいいと思っていますし、これからもこの空気感を大切にしたいと思っています。

 さあ、みなさん。いよいよ明日。人生初の入試に挑みますね。どれだけ準備したとしても悔いは残ります。受験とはそういうものです。でも「今の自分」が全力を出せればそれでいいんです。これまであなたたちがやってきたことは誇れることです。その想いを精一杯答案用紙にぶつけてくればいいんです。

 それでは元気に、いってらっしゃい!
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