東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

実績の出し方について考える

2022-04-11 11:43:51 | 日記
 そろばん教室における実績は「検定試験の合格について」と「各種競技大会の成績について」がほとんどと言えると思います。私としては、「競技大会」をあまり重視していません。今までにも何度か書いていますが、競技大会は基本的に勝者(優勝)は一人だけです。これに対して、検定試験ならば全員合格、つまり「全員がヒーロー」になることが可能です。
 私は1級合格者が何人だとか、競技大会〇年連続優勝だとか。そういったことにあまり興味がありません。過去には競技大会での優勝者がいないわけではありませんし、優勝した生徒の喜ぶ姿を見るのは私もうれしいものです。とはいえ他の参加者についていえば、自分の生徒はもちろんのこと、他の教室の生徒もヒーローにはなれなかったわけなんですよね。そんなことを考えると、生徒が参加を希望した場合を別として、私から積極的にならなくなっていまっています。
 検定試験についても根っこは同じかもしれません。「1級合格をたくさん出したい」というよりは、「それぞれの生徒が壁を越えて結果をつかみ取ってほしい」という気持ちが強いと言えます。検定試験のご案内も教室での成績とおススメする級位をご案内するだけで、受験そのものを強制はしていません。

 塾においても基本的には考え方が同じです。本当は合格の高校名もあまり出したくはないのですが、塾指導はそろばん指導よりも人生に関与する部分が大きくなるので、保護者の皆様の判断基準の一つを偽りなくお出しするといった意識でいます。受験校の決定にあたって、こちらの持っている情報はすべてお出しします。受験校のレベルを上げる・下げるについてもメリット・デメリットを考えうる限りご提供します。そして最終的な判断はご家庭と本人に任せます。

 なので、そろばん指導・塾指導のどちらにおいても「こちら側が誘導する」ことはほとんどありません。「ほとんど」と書いたのは
 ・そろばんでは「1級満点合格」について「やってみない?」と声をかけたから
 ・塾指導では「どちらの高校も良すぎて決められないんです。先生には何か決め手はありますか?」と聞かれて、私の考えを伝えて受験校を決定した生徒が複数いるから
 なんです。これも「誘導」とは違うのかもしれませんが、私の意見が大きく寄与してしまったという視点からは誘導と言えるかもしれないと思うのです。

 実績の出し方には、会社であれば会社の、個人の教室・塾であればその個人の考え方が色濃く出るものです。
 上位級や偏差値上位の実績をことさらに強調する場合(チラシやネット広告でそこだけをアピールするとか、ブログでその情報を強調するとか)は、そういうことなんじゃないですかね。
 いくら耳障り・目ざわりのいい言葉を並べても、その意識の根底にあるものは簡単に変わるものじゃないですからねえ~、、、。

 なんていうことを、たくさんの春学期の募集を見ながら思いましたとさ。
コメント
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