東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

煽る(あおる)

2017-09-16 01:23:11 | 学習・塾に関する中身
 「早く入塾(入学)したほうがいいですよ!」

 この言葉は、私たちお子様を教える業界の人間は言いたくないと言えばうそとなります。この言葉に信憑性を持たせるために

 「○○講座をスタートしました!」 とか、「早く入学しないとついていけなくなりますよ!」とか、「もうすぐ締切です」とかと言って煽るわけです。この煽りに本当に信憑性があるのかどうかは、こんな観点から見てください。

 「○○講座をスタートしました!」
  その講座って、本当にお子様に必要ですか?例えば大阪府の公立高校は入試において英語・数学・国語は3段階の問題を用意します。でもお子様の受験校によっては、通常のお勉強をしっかりするだけで十分に対応できる場合もあります。現状の実力で必要のない講座を頑張ることで逆効果になることもあります。もちろん実力をつけておくに越したことはないですが、必要のない講座を取ることはないでしょう。

 「早く入学しないとついていけなくなりますよ!」
  後から入学した生徒に対してついていけなくなると思うのであれば、その生徒を受け入れなければいいだけです。その生徒を受け入れる以上は、その生徒がついていけるように心を砕く必要があります。後からの入学生に対して「ついていけない可能性がある」ことを入学にに言い放つお教室であればこう質問してみてください「では、ついていけないと感じたときにこのお教室はどう対応して頂けるんですか?」と。この質問に納得のいくお答えをいただければ、お子様を預けることを検討する価値はあると思います。

 「もうすぐ締切です」
  これは、本当に物理的に無理な場合があります。まだ定員に余裕があるのに煽って場合もあります。これを見分ける術は「もうすぐ締切」がいつまで続いているのか? ですね。

 「煽る」ことが必要な状態の生徒が体験にくることも無いとは言いません。本当に1日でも早く学習を始めて欲しい状態で体験に来られることもあります。私は、そんなときはどうしてそんなふうに考えるのかも含めて正直にお伝えします。

 「煽る」ことに明確な理由がない場合、それは「経営側の理屈」である場合が圧倒的に多いと私は考えています。

 ※ 大阪府の公立高校入試において、英検の取得級に応じて、入試における英語に点数を読み替える決まりについては思うことがありますので、またの機会に書いてみたいと思っています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 偏差値の2 | トップ | 四十肩 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

学習・塾に関する中身」カテゴリの最新記事