雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

大地のコーヒー

2014-06-11 23:23:11 | 美味い...珈琲
「あのさ、uzmetに意見を聞きたい珈琲があるんだけどさ、
今度送るから、飲んで話を聞かせてくれないかな......」



少し前に、
某大手広告代理店に務める友人「K様」が
そんな話を切り出して来ました。
彼はおフランスの一流企業幹部も
接待ツアーで唸らすようなグルメ野郎。
その定評も上々な輩。
そんなK様のセッティングで、
やたらと美味しい中華屋さんのランチを、
二人に共通の、もう一人の友人と三人でモグモグ......
とご満悦♪( ´▽`)していた時のことです。



「??ナンでよ?突然!?
別にいいけどさ、、、なんか有名な豆なわけ?
Kが言うんだから、、美味しいの?」

「いやさ、俺も最近ある知人からもらったものでさ。
それで飲んでみたんだけど......
とにかく一度uzmetの意見が聞きたいんだよ。
それだけ」

「ふぅぅーーーん。。」

「なんかさ、名前が変わっててさ、
“ アンドロメダ珈琲” って言うんだよ。
どーも、アフリカで採れるとても貴重な豆らしくて。
人の手が一切入っていない、
原生の珈琲の木の森ってのがエチオピアにあるらしく、
そこで採れる豆らしいんだよ。
美味しいから、、って知人に貰ったんだけどね」

「あ、あんどろめだ!?(・_・;
ふぅぅーーーんん。。なんか変な名前だね。。
アフリカでやんすか。。ふぅーーーん。。」

「それで飲んだんだけどさ、、、
不味くはないんだけど、、、、ま!
先ずは飲んでもらって意見聞きたいんだよ。
uzmetの」

「そんな貴重な豆を貰っていいの?
買うよ。それくらい。面白そうだし」

「ダイジョブダイジョブ。
幾つか袋で貰ったからすぐ家に送るよ。
飲んでみてくれ」

「ふぅぅーーーん。。」

「面白いのがさ、その豆、
焙煎する時に、
何だかワカンナイんだけど音楽を聴かせてるらしいんだよ。
珈琲豆に。
美味しくなるってんで、、」

「(; ̄ェ ̄)ぉよよよ!?音楽!?」

「......らしいんだよ。
なんかさ、音楽聞かせて豆を焙煎するのと、
そうで無いのとでは味が違うらしんだよ」

「マジっすか!?( ̄O ̄;)
なんか、、俄然アヤシイな。。」

「......まぁさ、
そんなこともあってuzmetの意見を聞きたいんだよ。
本当に美味いかどうか。
この前お前に貰ったハワイコナにも似てる感じがしてさ。
味が。一度飲んでみてよ」



―――――――ということで数日後、
こんな珈琲がお家に届きました―――――――――



「あ、アンドロメダ珈琲って、、、(◎_◎;)
ウゥゥーーーム。。」



パッケージからは何やら怪しげな空気が漂っております。。
「LIMU=リム」という商品名らしい。。
しかし、他ならぬ親友K様からのテイスティングの頼み。
ココはシッカリと、
自ら蒸留して作った雑味のない必殺のピュアウォーター(純水)と、
これまた必殺の
クレバー・コーヒー・ドリッパー
を使って「蒸らし」なんぞも加えながら、
ジックリと煎れてみまちた。
猿田彦珈琲」並みのコダワリですな。ええ。( ̄+ー ̄)
そして、イザ!飲んでみると、、、



うーーーむ。。。



ううううううーーーーーーーーーむむむむ。。



美味しいですな。



大地の味がします。



アフリカの。



アフリカの大地を食べたこと無いけど。



そんな感じ。



ワインとか日本酒で言えば
「ボディが強い!」
ってやつなのか。一般的で典型的な
「コーヒー味の中心部分」
だけを集めてギュッと、ブットク圧縮した様な感じ。
その上でK様の言う様に、確かにハワイコナに似た酸味や
苦味の絶妙なバランスの良さと飲みやすさまである。
しかし、飲んだ時の香りの「広がり」が少し弱いか。
あと......何だろ......この口の中に残る後味わ......
微妙な雑味みたいなモノが口に残るな......
コレがなければカナリのレベルのコーヒーやな。
むぅぅーーー......不味くはない。
むしろ美味しい。
けど、惜しい。
惜しい。。



と、後日そんな感想をK様に伝えました。
K様は、



「そっかー。。。うん。わかるわかる。
俺もそう思う。
でも美味しいよね。わかる。
いやさ、自分の感覚と比べてみたかったんだよ。
サンキュー!
良くわかったよ!
さんきゅさんきゅ!( ´ ▽ ` )ノ」

「あっ!!
Kさ、一つ言い忘れた。
たぶんな、俺が思うことなんだけどさ、
この豆かなりのもんだよ。
エチオピアの原生珈琲という触れ込みは本当だと思う。
ヤバイ。
でもね、気になる口に残る雑味あるじゃん......」

「うんうん」

「あれさ、もしかしたら本来無いものかもね。。
そんな気がする」

「ほーほー。。」

「まぁ、こう言っちゃなんだけどさ、」

「うんうん。。」

「音楽聞かせない方がイイんじゃないか!?(=゜ω゜)ノ」

「そーーーーーー来たか!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」

「うん。もしくはだ......」

「ほーほー......」

「その音楽あまり良く無いんじゃないか!?(=゜ω゜)ノ」

「そぉーーーーーーーーーー来るの!?( ゜д゜)」

「あの後に残る雑味はだな、、
なんだか音楽の雑味な気がしてならないんだよ。ベイベ。
生粋の原生の珈琲の木に成る豆なわけだろ?
ならさ、尚さら原生の形で焙煎した方がいい気がするのだよ。
あの雑味はだな、、なんというか、、人の気配だな。うん。
音楽で言えばだな、
何処かにアタッテるコードが潜んでいる感じ......
不協な音が微妙にドコカに混じって積まれてる和音がある。
そんな感じや。
それが惜しい。悔しい。」

「面白い意見だな。。
流石に馬鹿だな。貴様。。(・ω・)」

「やぱりだな、
我が最愛のハワイ・コナさんズわ越えられなかったのだよ。
個人的にわ( ̄ー ̄)」

「大馬鹿野郎だな。貴様_φ( ̄ー ̄ )」

「音楽は良くも悪くも深くてシンプルなのだよ。
その人間が全部出ちゃうから。
イイ曲とか良いメロディーとか美しいとか言う以前に
純粋さが重要なんだよ。
豆さん達に聞かせるなら
そんな音楽だとイイんだろうけどね......」

「まぁ、俺にはその辺はよくわからないけど、、
味に関しては同じ意見だな。うんうん。」

「やはり俺の愛するハワイ・コナさんずは
トテモ純粋なんでございますよ。
ええ。( ̄+ー ̄)」



上の写真は、この前、
金沢市内のとあるお気に入りのカフェで買い込んだアフリカの
「ヤンダロ=YANDARO」
というコーヒー豆。
2012年のCOEで第2位!に輝いた珈琲。
福岡の有名珈琲屋さん「ハニー珈琲」で焙煎したものだそうです。
「ブルンディ=Burundi」
というアフリカでも最小、最貧の国で作られている珈琲で、
国の財政の為に、
近年懸命にコーヒー生産に取り組んでいるのだそうです。

同じアフリカの珈琲では、
こちらの方が僕好みでございます。(* ̄ー ̄*)

「COE」というのは
「カップ・オブ・エクセレンス=Cup of Excellence」
という、コーヒー豆の世界的なコンペティションのことで。

「俺の作った珈琲を世界に売り出したい!」

という、第三国を中心とした
「小規模生産者」の珈琲を自主参加形式で直接集めて。
多くの評議者にブラインド・テストを課し。
その中で選ばれた上位のモノを
ネットオークションで世界中に販売していくというコンペ。
1999年の設立以来、
コーヒーの卸業者やマニアの間ではかなり注目されている組織で、
入賞した豆をショップなどで見かけると、
僕もツイツイ買ってしまったりするのですが。
こんなCOEの動きに見て取れる様に、
珈琲界もネットワーク化の波
色々と変容させられつつあります。
以前は本当に貴重だった「100%ピュア」の
僕の大好きなハワイ・コナさん達も、
最近では色々なところで買える様にもなって。
かなり身近になってしまったような感じもしますし。
そんな中、
メジャー系珈琲業者に対するカウンターの様な感じで、
チョットした「小ロット珈琲」のブームが一部で起きて来ていて。
生産量の少ない豆や、
珈琲生産ではあまり有名でなかった国の豆などが
秘かに人気が出ていたりします。
珈琲の故郷であるアフリカの森で育つコーヒーというのは、
そんなブームにピッタリとハマってもいるようで。
最初に書いた「アンドロメダ珈琲」等も含め、
そんな流れの中にあるモノの様に思えます。
アフリカのコーヒは、
飲んでみるとどれもどっしりと、深く、濃い味わいがあり。
珈琲の中身がギュッと高密度で詰まっているような味。
上記もしましたが
「ボディが強い」
という表現になるのでしょうか。



それは、

僕的には「大地の味」がとても強い珈琲。

それがアフリカン・コーヒー。

大地のコーヒー。



そんなアフリカの珈琲に比べると、
僕の大好きな「ハワイ・コナ」さんというのは、
同じように、しっかりと大地の味を感じられるけれど、
なんといっても、
そこに「海」と「風」の香りが強く感じられます。
特にハワイ島の「風」の味、香り......は、
別格に感じられるのです。(´∀`)



海と山と風のコーヒー。

それが僕の大好きなハワイ・コナ。



ハワイでもアフリカでも、
そんな珈琲さん達が普段聞いている音楽は、
たぶん、鳥のさえずりや雨の音。
風の音。
ハワイでは波の音も。
ソレは自然の奏でる音楽。
もしかしたら、日本の「茶摘み歌」のような、
農園で働く人々の「素朴」な労働歌なども
聞いているかもしれません。
天然の木材で作られた楽器で奏でられるような音楽も......
珈琲さん達には、
きっとそんな音楽が好かれるのかもしれないな......
などと思ったりもするのです。(^^)


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