雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

ハタオリの女神様 2

2015-04-07 20:14:58 | 面白い...パワスポ寺社
折角なので次回は、もう少し、
この「機織の女神」様のお話を記しておきたく思います。
ソレは「天岩戸神話」にまつわる重要見解!?
的なお話とも言えそうですが......
これもまた、やはり......
「青き炎」から繋がるお話となってしまうようです。
(^_^)つづく。




天の岩戸神話」というのは、
荒ぶる神スサノオさんのあまりの暴れっぷりに怒ってしまった太陽神
「天照大御神=アマテラスオオミカミ」さんが岩戸の中に隠れてしまい。
世界が光を失い、闇に閉ざされてしまった......というお話ですが、

「その神話の舞台はココだよーーん」

という場所が今も日本のあちこちに残っています。
有名なところでは九州、宮崎、高千穂にもありますし、
伊勢の地にもあります。
僕もその殆どをプラプラと訪ね歩いてみたりしましたが、
中でも一番

「ここが神話の本当の舞台だな。。」

と思えた場所というのが、
実は、意外にも、
京都、丹波の山奥、日本海もほど近い地に佇む
「元伊勢内宮皇大神社=もといせないくうこうたいじんじゃ」
でして。
その最奥にヒッソリと隠れる様にしてある「天岩戸神社」なのです。



ここが、どーーーも......
僕には神話に一番近い状況や雰囲気が揃っている場所のように
思えるのです。
鎖で登るんですの......



後ろの御神体山(日室ヶ嶽=ひむろがたけ)はまさにピラミッドの如し。
綺麗な三角錐をしています。
スゲーーっす。。( ̄O ̄;)



アマテラスさんを閉じ込めた巨大な岩戸も!?......あるのです。
川の真ん中に流れを堰き止めるように......



社のある一帯の入り口に立ち塞がり、
この地を覆い隠すようにしてあるのです。
スマホ写真では伝わらないかもしれませんがカナリデカイ岩です。
まさに岩戸のよう。
他の地では洞穴ばかりでこのような岩は見当たりませんでした。
......しかし、美しすぎます。

なぜこの地が「元伊勢」と呼ばれるかというと、
この過去記事に記した通り
伊勢神宮の主祭神であるアマテラスさんというのは、
元々は古都、大和の地の中心に聳える
「大神神社=おおみわじんじゃ」
というところに鎮座していたのですが。
色々とあって、その御神体を持ち出すことと相成り。
新たな鎮座地として相応しい地を探して関西のあちこちを旅していたのです。
その鎮座地を探す旅の中で

「ここがいいーんじゃね!?」

となった場所が幾つかあって。
そんな地や神社が「元伊勢」として今に伝わっているというわけです。
その中でも特に長く、
深くとどまった地の一つがこの「元伊勢内宮皇大神社」となるのです。













現在の伊勢の形の原型とも言われています。
ちゃんと「外宮=元伊勢外宮豊受大神社」もあるのですね(^_^)





今の伊勢神宮の外宮の豊受大御神さんはこの地から招かれた......
とされています。



そもそも、
この遷宮地を探す旅は大和国の巫女姫二世代にわたる
壮大な旅路だったわけですが。
そこまでして奈良、
大神(おおみわ)の社から移らなければいけなかった理由というのが、
神話を読む限りではどうもヌルっとしていて腑に落ちません。
上に「色々とあって」と書きましたが、
その部分の神話記述をシンプルに言うと

「一緒にいた大神(おおみわ)の神の力が強すぎて
折り合いがつかなかった。。」

となっています。
そんな2神が近くにいたから国が荒れた、
飢饉が起きた、
などとも記されています。



それでアマテラスさんを移すことになった.......と。



アマテラスさんが隠れることになった......とも?



言えなくもありません。



古代大和国の大神神社に静まっていた御霊は、
紛れもなく「ニギハヤヒ=饒速日命」です。
今は少々複雑になっているように感じますが......
「青き炎」で記したように、
ニギハヤヒとは古代出雲の大王「スサノオ=素戔嗚尊」の息子さんです。
ソコカラ紐解くに、岩戸神話というのは、
僕は日食現象をベースに
「2つの史実を重ね合わせた表現」
として理解しているのです。
この時記したヤマタノオロチ神話と同様の、
記紀神話お得意の「ダブルミーニング」の仕掛けです。

重ね合わせた史実の一つは、
九州併合に乗り出して来たスサノオに対して、北九州の巫女王......
後にアマテラスさんとも言われる方......が恐れ慄いた時の話。

もう一つは、
その出雲&九州王国をベースにその後中四国、大和、関東、北陸、新潟、
信州、東北の一部にまで拡大された古代大和国の王、
スサノオ直系のカリスマ「ニギハヤヒ」さんが亡くなった時に起きた、
次期王位をめぐる騒乱の時の話。

特に、上に記した
「2神の折り合いがつかずに国が荒れた」
という遷宮にまつわる神話は、
ニギハヤヒ後の古代大和国の相続に関わる話として読む方が
スッキリと理解できるのです。
この時の「折り合いが悪かった二大勢力」とは、
古代九州勢力とスサノオ直系の古代出雲勢力。
その強力な双方を国として初めて統合したニギハヤヒが?
その直系の子孫が?
亡くなったわけですから、その権力の座を巡っては
大争乱となったであろうことは想像に難くなく......
なんてことにも読めるのです。

特に「神武東征神話」にまとめられているように、
ニギハヤヒ亡き後の大和国王の座に座ったのは
九州勢の「神武天皇」で。
神武側の立場で神話をまとめようとすれば、
争った相手=スサノオ直系=出雲直系のグループは
当然悪者とされそうです。
この時に、天岩戸神話も九州時代の物語などとも重ね合わせられ、
出雲勢力をその象徴であるスサノオとして描いたのかも?しれません。
何と言ってもニギハヤヒはスサノオの息子。
大和に乗り込んだ九州勢力がこの時を機に、それまでの歴史......
出雲勢力がこの国の創生を成して行ったという事実......を、
初代ヤマトの王であるニギハヤヒや
妻のセオリツ姫(瀬織津姫)と共に消していった......

という事とするのはとても筋が通る様な気がします。
先史を消して神話とし、
神武天皇を初代天皇としたことにも納得がいきます。



遷宮地を探す旅というのは、
ニギハヤヒ後の王座をめぐる騒乱となった大和の地から、
スサノオの御世より大切に受け継がれてきた、
王の証である宝を保護しようとする巫女姫さん達が動いた旅......
という物語の方が、二世代にわたる過酷な遷宮旅の動機としては
スキッと納得もできるのです。



そんな巫女姫さん=倭姫(やまとひめ)さん達の旅路は、例えれば、
ちょうどテレビドラマの水戸黄門のようなものだったのではないか?
と思えます。
騒乱の時代に、国の宝を守るため、
都をひっそりと旅だった巫女姫の脇には頼れる豪腕!助さんと角さん。
ソレは神話に描かれる所の
「アメノタヂカラオ=天手力男=テジカラオ」さん。
この丹波の地からであれば、
その後身を隠したのが長野県の戸隠神社だとしてもおかしくありません。
そしてアマテラスさんの同性のお供として、
身の回りの世話や衣服の世話、世間話まで出来てしまうデキル女!
というのが「栲幡千千姫命=たくはた ちぢひめ の みこと」さん。
水戸黄門では由美かおるさん扮する「かげろうお銀」。
と、そんな風に思えるのです。僕には。



入浴シーンが楽しみなのです。ええ( ̄+ー ̄)



こんな途方も無い私説が正しいのか、どうか、
勿論、議論する意味もありませんが、
「元伊勢皇大神宮」本殿の両脇にドン!
と、アマテラスさんを支えるようにして建つ二つの立派な社は、
向かって右に「タヂカラオ」さん。
左には「チヂヒメ」さん!......が並んでいます。



国家権力を巡る騒乱が迫ってきた時には、
砦(とりで)となるような石がある神社の裏の地に逃げ込んで......
と、そんなところに天岩戸神社があるのです。
大きな岩の砦(とりで)も水もあるので長期滞在もイケそう。



これが僕の目に映る元伊勢皇大神宮の姿。



そんな地も、今ではなんとなく、
伊勢神宮でのお勤めに疲れたアマテラスさんが
ひっそりとお休みに来られる別荘のような、
そんな地になっているような気もします。
アマテラスさんが心安らぐ、お気に入りの地のような気もします。
ソレは昔から今も変わらず。
この地の「気」や「木々」は常に上に上に......と、
天に天に......と、
思わず空を見上げてしまうような力に満ちているのです。



なので、ココには部屋着でくつろぐ!?
優しいアマテラスさんがいらっしゃるように思えるのです。
そして、彼女の側にはいつも機織の名手
「栲幡千千姫命=たくはた ちぢひめ の みこと」さんが
アマテラスさんの最高の理解者の一人として
いらっしゃるようにも思えるのです。(^_^)


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4 コメント

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こんばんは (Love)
2017-06-20 21:46:28
最後の写真、見た時にキュンとしてしまいました。
素敵な写真を見せていただきありがとうございます!
返信する
Loveさんへ。 (amenouzmet)
2017-06-20 22:55:15
おおおおお!!!おわかりでぇぇぇーー!
ですよねー!きゅんきゅんでぇぇぇーーーっ!(○´∀`○)ノ
返信する
Unknown (のり)
2020-04-26 13:49:41
この三柱の神々様の繋がりと由緒は、そう言う事だったんですね〜^_^。 

私の実家は長崎で、歩いてすぐの裏山に祖父が管理していた御祭神様不明の神社と御堂様があり、小さい頃から遊んで過ごしていました。
現在、福岡に在住しており、数年前より神々様の事が気になり調べまくったりしています。

ご存知かと思いますが、福岡の久山町にある
伊野天照皇大神宮の御祭神さまがブログ内の三柱の神々様です。
ご参拝するたびに、この三柱の神々様の繋がりが不思議でありました。
今回、疑問から解放され、すっきりさせて頂いきました。
ありがとうございます😊
返信する
のりさんへ。 (amenouzmet)
2020-04-26 19:11:32
よきところにお住まいですねー(^^)
こちらこそ、ありがとうございます。
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