雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

BLUE NOTE

2023-04-09 00:22:21 | 凄い...映画/音楽/珈琲
少し前に公開されたアニメーション映画
「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」



とてーーーーーーーーも!



よかったのです♪(^^)



原作は「岳」の石塚真一さんの傑作漫画で、
監督は立川譲(たちかわゆずる)さん。
ポイントとなる音楽の方は
ジャズピアニストの上原ひろみさんを筆頭に、
サックスを馬場智章(ばばともあき)さん、
ドラムを石若駿(いしわかしゅん)さんが担当していて、
万全の出来。
アニメーション・クオリティーに関しても素晴らしく。
所々ミュージックビデオ的な演出や作画も折り込まれていて、
その辺が他のアニメーション映画とは一味違った空気感を
創り出してもいました。
ちょっと新鮮な印象。



原作を読んでいた僕さんでもとても楽しめましたし、
感動もしました。
となると、読んでいない方などは間違いなくその倍くらいは!
感動できるでしょうし、楽しめるのではないかと。
ええ。ええ。
とても良き作品でした。

タイトルになっている「BLUE GIANT」とは、
劇中においては
「一際輝く凄いジャズプレーヤー!」
のことを指していう言葉とされていますが、
その実は、あまりに高温で、
赤色を通り越して青色に輝く星のことを指す言葉でもあり。

本来は天体の「青色の恒星」「青色巨星」のことでもあります。

ジャズ(JAZZ)においては、当然、
誰もが知る「ブルーノート(Blue Note)」というスケールや、
その名を冠したメジャーレーベルやクラブなどがありますので、
それらと掛け合わされもした「BLUE」なのではないかと。



物語の主人公は「宮本大(みやもとだい)」という名前で、
サックスのプレーヤー。
彼は世界一のジャズプレーヤーを目指して故郷の仙台から
東京に移り住むことにするのですが、確か、
映画には描かれていなかったシーン?
として、大が故郷で最初にジャズという音楽に出会う......
という場面があります。
漫画におけるそのシーンでは、大が

「で......どんな音楽なの?」

と友達に聞いていて、それで、
友達は大に3枚のアルバムを貸します。
そのアルバム達の中で最も印象的に描かれていた1枚がこちら......



勿論!
の歴史的名盤!
マイルス・デイビス(Miles Davis)さんの
「Kind Of Blue(カインド・オブ・ブルー)」



ビバップやハード・バップの限界から生まれた
モードジャズ(モーダルジャズ)を世に知らしめた一枚!
最高峰!
なんていう作品ではないでしょうか。
アチキにしても何度聞かせてもらったことか......
特にアルバム冒頭の曲
「So What(ソー・ホワット)」
にはやられ放題。

「他と違うけど、それが?何か?」

というトランペッター、マイルスさんの強烈なメッセージ。
タイトル。
コードなんて2つしかない。
Dm11とE♭m11だけ。
ビバップ系への強烈なパンチ。
今聴いてもやばいやばい。



そんな「今聴いてもヤバイヤバイ」中で、
「今聴いてもやばいやばいジャズアルバム個人チャート」
の暫定1位となる作品さんがこちら。
同じく、マイルスさんの
「ビッチェズ・ブリュー(Bitches Brew)」



特に、この中の2曲目。
アルバム同名曲などわ、
心して向かい合わねばならなくなる27分間!
が待ち受けておりまちゅのでつ......



この曲や、
このアルバムを最初に聞いた時の僕さんの衝撃と言ったら......



「いったい、
自分は何を聞かされているのだ!?
これは、いったい何なのだ?
ジャズなのか?
音楽なのか?」



という感じ。
それは今聴いても変わらず。
本当に凄すぎて、クールすぎて、表現に苦しむ音楽。
録音。エンジニアリング。
でも、確かに神様?天?地?
から鳴り響いて来る福音のような煌めきもあって。
すげーすげーすげーを連発してしまう鳥肌系。
思うに、マイルスさんの音楽というのは......



「いいか!
おまいら!
先ずはそのたぎる思いや情熱を、
静かに、だんだんと、高めに高めて、
燃えに燃えさせ、
そして!
抑えろ。
抑えて、溜めて、抑えて、溜めて、
静かに滾れ(たぎれ)。
熱さを忘れずに抑えて、抑えて、滾らせるんだ。

いいか!

その熱く滾らせたものを爆発させるのは一瞬でいい。
それは火山の噴火のようでもあるが、
決してマグマの噴火ではない。
煮えたぎる、熱い、
大量のマグマの上にある間欠泉のような形が最高だ。
あくまで鋭く、美しく、
天に真っ直ぐに立ち昇る熱水だ。
力強い大地から空高く吹き上がる水の柱だ。
世界一高くて大きい間欠泉だ。

それは、、

俺がやる( ̄ー ̄)ニヤリ......so cool♪」





良い映画を見させてもらって、
久々に引っ張り出して聞いたマイルスさんは、やはり、
なにを聞いてるのかわからん!(@_@;)くるくる......♪


にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜松徒然 | トップ | 三界の城 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿