陽だまりのねごと

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子どもたちの叫び―児童虐待、アスペルガー症候群の現実

2009-10-07 05:46:50 | 
子どもたちの叫び―児童虐待、アスペルガー症候群の現実
内野 真,オザキ ミオ
NTT出版

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何度か図書館で手に取っては棚に戻した記憶がある。
虐待される子にアスペルガー症候群の子が多くいる。
アスペルガーの子は扱いにくい育てにくいだから虐待。
良く分かる構図だけど、私は親であるから分かりたくなかった。
それでたぶん気になりつつも棚に何度も戻してしう行為をしたのだと思う。

読み始めてなんだ小説かとがっかり。
ノンフィクションを期待していた。
途中から思いが変わった。
小説仕立てであるから、親や子の心理状態がすごく良く分かる。
小説だから重すぎるテーマをちょっと安心して読める。

小説は2編。
ひとつはが双方が虐待成育歴を持つ両親に授かった発達障害児。
父親の母子へのドメスティックバイオレンスあり。
もうひとつはアスペルガー症候群の小学校高学年男児に2次障害が出る話。
父は海外単身赴任、母はキャリアウーマンと言う設定。

こちらの話はかなり身につまされた。
私がどれだけ息子にプレッシャーやらストレスやら与え続けて育ててきたか?
思い返せばいたたまれなくなる。
そして…今も。
息子へのちょっとしたひとことがどれだけ息子を苦しめる材料になっているか?
アスペルガーの心の在り様は私には想像の域を出ない。
日常生活に埋没すると、大まかな特徴は押さえていてもついつい失念する事柄が出てくる。
なんども繰り返しこういった本を読み返しては、心新たに息子を知る必要が私にはある。