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「TK from 凛として時雨」 上海ライブに行ってきました~TKと中国の接点~

2016年12月23日 | エンタメの日記
「TK from 凛として時雨」の上海ライブに行ってきました。3ピースバンド「凛として時雨」のボーカル・ギター担当TK(北嶋徹)のソロライブです。

2016年12月10日(土)19:30~ 終演は21:15頃、公演時間は約1時間半
場所:上海唱吧加空間 (plus+space 加空間)
チケット:880元(約14000円)、580元(約9000円)


会場は、上海万博跡地に建設されたイベント施設です。上海万博から6年が経ちますが、このエリアはまだ開発があまり進んでいません。
最寄の地下鉄駅から10分以上歩く位置にあり、普段はまず行く機会のないエリアです。

 

「plus+space 加空間」はライブハウスとして使用するには横幅がかなりあり、完全イス形式で1000人くらい収容していたのではと思います。
私が座ったのは真ん中よりも少し後の真正面の席でした。
世の中に流通しているTKのキービジュアルのバリエーションは少なく、Webで紹介されるときはアルバム「Fantastic Magic」のジャケット写真がよく使われています。



TKはかっこいいのだろうか・・・?

せっかくライブで生で見れるチャンスだからじっくり見てやろうと思って、ひたすら顔を見ていたのですが、TKさんがどういう顔立ちなのか最後までよく分かりませんでした。
距離的には肉眼で見える範囲のはずなのですが、照明が薄暗かったり、うつむき気味だったり、前髪に顔が隠れていたりして、シルエットはクリアだけれど、顔がよく分からないのです。だけど、

顔はよくみえないけど、ものすごくかっこいい・・・!

と思いました。全体のシルエットとギターを演奏する仕草がすごくかっこいいのです。不思議な色気があります。

TKは「凛として時雨」のボーカル・ギターですが、曲はすべてTKが作詞・作曲を担っています。
TKの歌詞は中二病っぽいと言われたりします。
鮮烈なイメージのドラマチックな言葉が歌詞の中にちりばめられているのですが、落ち着いて歌詞を読み返してみると、ちょっと意味がよく分からないな、という部分が確かにあります。そういうところが「中二病的」と言われるようです。
そして、CD音源を聴いていると、特徴的なハイトーンボイスはエキセントリックで個性が強そうなイメージを与えます。

しかし、ライブで見ると、あまりにも演奏が上手くて、中二病とか思う余地がまったくありません。
演奏が緻密で理系っぽい雰囲気です。
歌声はハイトーンですが、話すときはごく一般的な男性の低くて落ち着いた声でした。
一曲歌い終わるごとに、控えめに「謝謝」と囁きます。

MCらしいMCはなく、「謝謝」と簡単な中国語での会話のみだったのですが、TKが与える第一の印象は、「誠実そうな好青年」でした。
この音楽性で、すごい好青年・・・!!このギャップに驚愕です。

「TK from 凛として時雨」の曲はどれも、ギター、ベース、ドラムにピアノとストリングスが巧みに絡む複雑で美しいアレンジです。
これは、完全にデジタル加工されたサウンドなのだと思っていました。
編集技術を使って加工しなければこんなアレンジ効果は出せないと思っていたのですが、大きな間違いでした。
ライブで完全に再現しています。再現というか、ライブの方がCD音源よりも遥かに音のクオリティが高いです。
TKはライブで音を外したり、高音がかすれたりすることはまずありません。CDとまったく同じ息遣いをすることすらあります。

TKのライブに行けるチャンスはそう簡単にはめぐってこないと思います。
私は普段安いイヤホンを使って音楽を聴いています。1200円くらいで買ったものだと思います。
それで不自由を感じたことはありませんでした。でも、TKのライブに行ってから、生まれて初めて高級ヘッドホンが欲しくなりました。
高級ヘッドホンでCDを聴いたら、ライブで聴いた鮮明で感覚に突き刺すような音を少しでも感じることができるかもしれないと思ったからです。





~~「TK from 凛として時雨」と中国(と私)の接点~~

2012年10月  アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」が中国動画サイトLeTV(楽視網)で正規版独占配信され大人気に。

主題歌に「abnormalize」が起用され、中国アニメファンにも「凛として時雨」の存在が知られるようになる。

2014年7月
 アニメ「東京喰種トーキョーグール」が中国動画サイトiQIYI(愛奇芸)などで配信。

「トーキョーグール」は中国でちょっとした社会現象といえるほど流行りました。
作品単位で再生回数は億単位に上り、「進撃の巨人」に続くヒットアニメとなる。
「TK from 凛として時雨」として提供した主題歌「unravel」は上海のカラオケチェーンで日本語曲リクエストランキング上位の常連に。
「unravel」の出だしの「おしえてよ おしえてよ この仕組みを」の「おしえてよ」の部分の発音が中国語で「我洗海带哟洗海带哟」(私は昆布を洗うよ昆布を洗うよ)に聞こえるため、空耳ネタとしても人気に。

2015年4月 中国当局による日本アニメ配信禁止令(ブラックリスト通達)発生。

「進撃の巨人」「トーキョーグール」「寄生獣」など“血腥い表現”を含む多数の人気アニメが一斉に配信停止に。ブラックリスト入りした作品の多くは現在も配信されていない。
TKが主題歌を提供した「PSYCHO-PASS サイコパス」と「トーキョーグール」もブラックリスト入りする。
ブラックリスト事件が起きたのは、「トーキョーグール」の第2季の放送がちょうど終了した頃で、当時圧倒的な人気を誇っていた「トーキョーグール」は配信禁止作の代表のように扱われた。

「PSYCHO-PASS サイコパス」は後にLeTV(楽視網)で配信再開した。

2016年7月 新番アニメ「91Day」のOPにTK form凛として時雨の「signal」が起用される。
「91Days」は中国動画サイトPPTVで独占配信。第1話はOPがなかったので、第2話にはTKのOPを心待ちにしていたファンからの弾幕が溢れる。



2016年11月17日12:10~
 チケットサイト大麦(damai)で「TK from 凛として時雨 in 上海」のライブチケット発売開始。

2016年12月10日 19:30~ 初上海ライブ開催。

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2 コメント

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Unknown (Epp)
2018-05-13 07:51:42
過去ブログを見ていて、びっくり。私も当時同じライブ会場にいましたよ。
あれこれ趣味が被ってますね。いや、選択肢が少ない上海だとそうなるんでしょうかね^ ^ 今度ご一緒してうんちくをお聞かせいただきたいところです。
TKはすごかったですね!あれが全てライブとは!(ドラムのboboさんの実力にも負うところが大きいと思いました)
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Eppさん (上海阿姐)
2018-05-14 00:04:50
こんにちは!TKの上海ライブにいらっしゃっていたのですね!またぜひ上海でライブやってほしいです。
こないだNINE PERCENTの上海ファンミーティングに行きました。こちらは行かれましたでしょうか・・・!?いままで全然注目してませんでしたが、ステージを見たら蔡徐坤がかっこいいと思いました。。こんど何かあったらご一緒しましょう!
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