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中国最強のショタグループTFBOYS~EXOに迫る勢い・・・?

2014年10月19日 | エンタメの日記
いま中国国内で、EXOに迫る勢いのアイドルグループがいます。
2013年8月にデビューした、平均年齢14歳の3人組みボーイズグループ「TFBOYS」です。
デビューから半年を過ぎた頃から、主にネットメディアを通じてぐいぐいと知名度を上げています。最近では企業のイメージキャラクターにも起用され、テレビコマーシャルに出るほどになりました。
2014年春の時点で、「中国大陸のアイドルで、いま一番人気があるグループは?」と聞かれると、「TFBOYSです。」と答えるほかない状況になっていました。他にめぼしいグループがいないからです。
中国本土はアイドル市場が空白といってもいいです。
日本や韓国のように、10代の少年・少女アイドルグループを、次々と世に送り出すシステムが中国は整っていません。TFBOYSは、中国の「市場の空白地帯」にうまく舞い降りたといえます。
しかし、それが、究極のショタグループでした。メンバーの3人は、1999年、2000年生まれで、現在平均年齢14歳です。

■中国最強のショタグループ TFBOYS 


■メンバー
王俊凱(Karry)
1999年9月21日生まれ、重慶出身
173cm(成長中)
歌担当

王源(ROY)
2000年11月8日生まれ、重慶出身
167cm(成長中)
歌担当

易烊千璽(Jackson)
2000年11月28日生まれ、湖南省出身
168cm(成長中)
ダンス担当
2009年に「飛少年」というグループに所属していた経歴あり。このグループを脱退後、TFBOYSに加入しており、他の2人と経歴が異なる。なお、かつて所属していたグループも3人組みのボーイズグループで、平均年齢8歳だったそうです。

■音楽
これまでにEPを8枚リリース。EPといってもほぼ完全にネット配信。
2014年3月リリースEP「マジックキャッスル」。この頃から知名度が急激に上がり、「中国大陸で一番人気のあるグループ」になる。


彼らのバックとなっているのは、重慶にある「重慶時代峰峻文化芸術トレーニングセンター」という組織です。メンバーのうち2人は、この会社が運営する、子供向けに歌、ダンス、演技などいわゆる芸能レッスンを行うスクールの出身とされています。このスクールは、タレントの素質がある男の子のみを集めた訓練生クラスを設けていると紹介されています。
素質を見出された3人が、「TFBOYS」としてグループを結成し、北京時代峰峻文化芸術発展公司という会社からデビューしました。

私がTFBOYSの存在に気付いたのは、2013年の末頃でしたが、あまりのショタぶりに直視できませんでした。
本当に子供で、「みちゃいけないもを見てる」感が半端なかったです。MVは衣装、ダンス、歌ともにボーイズアイドルグループらしいものなのですが、「まだ振りつけを覚えていないのでは」と思うような状態のものがリリースされていました。

しかし、さすがに成長期の男の子なので、この1年で身体的にものすごく成長しました。

出てきたばかりの頃は、ショタすぎて本当に見ていられませんでしたが、いまはある程度の普通の低年齢ボーイズグループになってきました。

■2013年10月にリリースしたEP「Heart夢・出発」。この頃は本当にやばかった。


TFBOYSのファンは、小学生から40代と言われており、熱狂的なファンも多いです。
ショタを売りにしてはいますが、彼らがどんどん成長してしまうので、「いまの彼らを見れるのはいまだけ」という心理がはたらくのも、熱狂させる原因になっている気がします。

彼らは素質はありますが、「天才少年くん」ではありません。中国には、幼少期から声楽や舞踊を専門的に習わされ、国際大会で賞を取ったりする子供がたくさんいますが、TFBOYSはそういう類の子供ではありません。別世界の「天才くん」ではなく、「学校で一番人気のある男の子」といったかんじです。また、K-POPグループのように、一寸の乱れもない高度なパフォーマンスをすることもできません。振り付けは上手くできなかったり、間違えたりしながら一生懸命やっています。
TFBOYSを見ていると、デビューしたばかりの頃の飛輪海(フェイルンハイ)を思い出します。飛輪海のデビュー時期を10歳引き下げていたら、TFBOYSみたいだったのでは・・・。

TFBOYSは14~15歳ですが、この年齢は人生の中で一番たくさんの可能性を感じさせる年齢なのではと思います。
とくに、中国社会ではそう感じさせられます。
自分にはない可能性をもつ「少年」を見ていたい、そう願う少女や女性の心が、TFBOYS人気を生み出しているのではと思います。

■■おまけ■■TFBOYSの「売り方」は、主にネットを駆使していろいろな仕掛けがされており、中国独自のネットメディア体系を生かしたものなので、大変面白いです。
■音楽サイト「音悦Tai」は、デビュー時から一貫してTFBOYSを持ち上げてきたメディアのひとつ。
http://www.yinyuetai.com/


■動画サイト愛奇芸(iQIYI)では、TFBOYSのバラエティ番組「TFBOYS アイドルノート」を制作し配信中。この番組は2014年8月から、中国本土と台湾で収録。TFBOYSは台湾でも人気があります。
http://www.iqiyi.com/a_19rrhc0g7t.html


韓国や台湾、香港ではなく、中国本土出身のアイドルを使いたいと考える中国企業は多いようです。ここ最近、急激に広告に起用されることが増えています。
■オンラインゲームのイメージキャラクターに。


■中国国産の家電メーカー「歩歩高」の就学児童向け学習補助デバイスのイメージキャラクターに。


■食品メーカー「雅客」(Yake)のビスケットのコマーシャルに起用される。現在テレビコマーシャル放送中。
コメント (17)
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