「創造営2021」の決勝戦が2021年4月24日(土)中国時間19時からテンセントビデオ、WeTVにて生配信されました。
練習生90名のうち23名を海外から集めた“国際版”中国プデュ「創造営2021」から「INTO1」がデビューします。「INTO1」は中国、日本、タイのメンバーを含む11人グループで活動期間は2年の予定です。「INTO1」というグループ名には、異なるバックグラウンドの11人のメンバーが1つとなり、自分の限界を超えて1番を目指すという意味が込められています。
「創造営2021」ファイナル デビューナイト

最終順位は、1位:劉宇、2位:サンタ(賛多)、3位:力丸、4位:Mika(米卡)、5位:Nine(高卿塵)、6位:林墨、7位:伯遠、8位:張嘉元、9位:パトリック(尹浩宇)、10位:周柯宇(ダニエル)、11位:AK(劉彰)。
センターは20歳の劉宇(リウ・ユー)。2位と圧倒的な差をつけて1位になりました。2位のサンタと3位の力丸はかなり競り合っていました。
ファイナルでは、グループに分かれたパフォーマンスのほか、ソロのライブパフォーマンスもありました。
サンタ(賛多) 最終順位2位

ファイナルのソロパフォーマンスでは宿舎「405号室」のルームメイト・于洋(ユーヤン)が作詞作曲した「離刻」(別れのとき)に合わせて、サンタ自身が振付をしたダンスを披露。
サンタは自分の感情をかなりストレートに表すタイプで情の深さがパフォーマンスにも表れていました。
中国人練習生は「中国プデュ」の仕組みを熟知しているので先の展開を読んだ行動をしてしまいます。また、この番組の影響力を理解しているので迂闊なことは言いません。そのため、番組側から何か新しいトラップを仕掛けないと予定調和的な展開になりがちです。今回海外練習生が大量に投入されたのは、一種のマンネリを回避するためであり、実際に海外練習生の純粋さや真剣さが番組に活力をもたらしたと思います。
余談ですが、賛多はきれいな長い指に血管の浮き出た大きな手をしており「手フェチにはたまらない」と言われています。
力丸(Rikimaru) 最終順位3位
「創造営」視聴者は主に10代、20代の女性ですが、力丸はやや上の年齢層の視聴者からも支持されていました。
力丸本人の年齢が比較的高く、ダンス・振付のプロとしての経験もあることから、大人の視聴者でも「アーティスト」として安心して応援できました。
周辺バラエティ「大島日記」最後のvlogで公開された力丸振付のテーマ曲のダンスが大好評でした。12人の練習生たちとのコラボで、各自の特徴やエピソードが振付に織り込まれています。
AK(劉彰) 最終順位11位
第二回公演、第三回公演とパフォーマンスでの評価を着々と上げて、11位でデビューを果たしました。ファイナルのソロパフォーマンスでは「時空を超えた手紙」という自作のRAPを披露。RAPの歌詞の中に、レベル分け審査とバトルを契機とする于洋(ユーヤン)との友情、サンタ、力丸との出会い、「405号室」のルームメイト4人の絆、創造営の公演曲目を組み入れ、安全な道への切符を破って未知の世界にとび込んでいくという思いを歌っています。

AKは1999年12月18日生まれ、広東省の実業家の家庭の出身で、エリート教育を受けて育った頭脳明晰な人です。以前参加したRAPオーディション系の番組では物事をはっきり言う性格から「ちょっと生意気」とみられることもありました。
「創造営」では「405号室」のルームメイトであるサンタ、力丸など外国人練習生との交流を通じて、AKの筋の通った理知的な発言だけでなく、面倒見が良く真っ直ぐな人柄もフォーカスされ人気に繋がりました。
英語が流暢で日本語もできます。生配信の際に、日本語ができるのは「中学校の頃半年間日本の学校に通っていたから」と答えています。
高校では交換留学制度があるケースもありますが、中学校の交換留学制度はかなり珍しいので、AKがどのような経緯で日本に滞在していたのかはよく分かりません。
周柯宇 (ダニエル) 最終順位10位

ルックスの良さ、番組での取り上げられ方からセンター候補と思われていました。しかし、ネガティブニュースも多く、足を引っ張られた感があります。ネガティブニュースの中には本人に関係するものと、家族に関係するものがあり、後者は本人の責任ではないもののファンを戸惑わせるものでした。
パトリック(尹浩宇) 最終順位9位

2003年10月20日生まれ、178cm、タイとドイツのハーフ。父親がドイツ人でドイツ生まれ。
母親とはタイ語、父親とはドイツ語で会話をしています。英語も堪能でバンコクの名門高校に在籍していると言われています。
Nine(高卿塵) 最終順位5位

東南アジア圏、英語圏での人気が高いです。1999年7月11日生まれで、モデル、俳優として芸能活動経験があります。タイBLドラマ「2Moons2」(2019年)に出演していました。3組のカップルが登場するドラマですが、その中でもKit役を演じたNineは好評でした。
タイ出身の練習生は2人中2人がデビューし、デビュー率100%です。
張嘉元 最終順位8位

張嘉元は、2020年春にテンセントビデオで放送されたボーイズバンド結成バラエティ「明日之子 第4季」に参加して注目された人です。
「明日之子 第4季」はコロナの影響が強く残っていた時期に制作された番組で、参加者の少年の多くが、「コロナの影響で行き場を失っていたところ、声をかけられたので番組に出た」と答えるなど、オーディション番組ながらあまりガツガツした雰囲気がありませんでした。張嘉元も「アコースティックギターが弾ける素人の高校生」として出場しました。黙っていれば中国的な美少年、しゃべらせればリアクションが早く、東北地方出身者特有のユーモアセンスが抜群でした。「明日之子 第4季」ではファイナルの一つ前で敗退したものの、任胤蓬(レン・インポン/楽器はチェロ)、付思超(フー・スーチャオ/楽器はコントラバス)らとともに「銀河系楽団」(ギャラクシー)という弦楽器のグループを結成し、大手事務所「哇唧唧哇」(WAJIJIWA/ワジジワ)の所属となりました。
「哇唧唧哇」(WAJIJIWA)は「創造営」と関わりのある大手事務所で、「創造営」からデビューした歴代のグループ(R1SE、硬糖303)はいずれも「哇唧唧哇」(WAJIJIWA)の所属で、今回結成された「INTO1」も同様であるとみられています。
そのような背景を持つ事務所の所属であるため、WAJIJIWA所属の練習生たちは「事務所の力で勝ち進んでいるのではないか」とネット上で叩かれていました。しかも、パフォーマンスの評価が高く番組後半からどんどん追い上げていた慶怜(ケーレン)が惜しくも12位でデビューを逃したこともあり、デビューメンバーに入った張嘉元への風当たりはやや強いです。
張嘉元は2003年1月8日生まれの18歳、参加者の中でも最年少の部類に入ります。「創造営2021」ではやや野心的なイメージになり、キャラが少し変わりました。そして、以前と比べるとダンスが格段に上達しました。身長185cm、手足が長く色白で、目鼻立ちも整っており、よく見ると張嘉元のルックスレベルの高さは周柯宇と並ぶほどです。将来的なポテンシャルを考えると、デビュー組に入ってしかるべき人材だと思います。
リルーシュ(利路修/LELUSH) 最終順位17位

「早く家に帰りたい男」ロシア人のリルーシュ(LELUSH)は第3回目の順位発表で、なんとデビュー圏内である10位に入ってしまい本気で焦っていました。
視聴者に向かって「自分はデビューを望んでいない。節度のある皆なら自分の気持ちを尊重してくれると信じている。」と最後のお願いをした結果、リルーシュの応援会は「応援会としての組織的な投票はもう行わない」と宣言しました。にもかかわらず、最終順位17位という好成績を残しました。これは、いかにリルーシュの「一般ファン」が多かったかを証明しています。
最後のアピールの場であるファイナルのソロステージで、リルーシュは第1期のレベル分け審査で歌った曲をもう一度歌いました。誰も知らないロシア語のRAP曲「JACKPOT」(原曲:Mr.LAMBO)です。
ファイナルまで来たのだから、応援してくれたファンのために中国語の歌を準備したり、それなりに練習したダンスを披露するのかなと思ったのですが、まさかの「JACKPOT」再演でした。
このことで、リルーシュは舞台に対して本当に欲がなかったということが証明されました。誰にも媚びず、自分に嘘をつかないスタンスは、笑いを通り越して崇高ですらあります。ファイナルで、会場にいる全員の喝采を浴びてリルーシュが歌ったロシア語RAP「JACKPOT」は「創造営」の歴史に残る感動的なパフォーマンスでした。
井汲大翔(ヒロト) 最終順位15位

元から固定ファンを持つ中国人練習生も多い中で、15位をキープしたのは大健闘だと思います。
ファイナルでのソロパフォーマンスが非常によかったです。トレードマークの黒い帽子はお姉さんの帽子だそうです。家族と話すときは関西弁が出ます。
初登場時から可愛らしいルックスで注目を浴びていましたが、あまり感情を表に出すタイプではなく、どちらかというと淡々とした性格で何を考えているのかよく分からないところがありました。ですが、後半に進むにつれて、「アイドルになりたい」という目的意識を明確に持つ芯のある子だということが伝わり、好感度が上がりました。
井汲大翔は2019年の「PRODUCE101 JAPAN」に参加していました。日本ではいま「PRODUCE101 JAPAN Season2」(日プ2)が開催されています。結果的にみると、「日プ2」に参加せずに中国プデュに参加した形になり、勇気のある選択をしたと思います。
张欣尧(ジャン・シンヤオ) 最終順位20位

1994年11月21日生まれ、身長178cm、内モンゴル省赤峰出身。2017年頃黎明期のTikTokerとして有名になった人です。派手な顔立ちではありませんが、バランスの取れた自然な表情が魅力的なイケメンです。2PMのジュノに似ています。
所属事務所の无憂伝媒(无忧传媒)はインフルエンサーのマネージメント会社です。グループアイドルを育てるための芸能事務所ではありませんが、張欣尭をデビューさせるため全社を挙げて応援していることがネットニュースで取り上げられました。
第9期パジャマパーティの両親からのビデオメッセージで、内モンゴルに住む両親のために家を建てたことが紹介されています。張欣尧は普通の大学に通っていましたが、ダンスや歌が好きで自らダンスを学び、当時リリースされて間もなかったTikTok(抖音)に自分のショート動画をアップしたところ大ヒットし、フォロワー数1000万超えの人気となりました。TikTokerとして相当の財産を築いているはずですが、本人はダンスや歌など芸能の道に進むことを望んでおり地道な努力を続けています。
「つきあったら楽しそう」「経済力のある27歳の大人のイケメン」として非腐女子層からの支持が高かったですが、番組内ではフォーカスされる機会がやや少なくもったいなかったです。初回からファイナルまで常に20位をキープし続けたのもある意味異色です。
生配信で行われた「創造営2021」決勝戦のもう一人の功労者。決勝の総司会を務めたのは中国バラエティMCのプロ中のプロ、何炅(ホー・ジョン)です。

これまでの収録放送ではメンターである俳優の鄧超、寧静、歌手の周深、周震南、アンバー、Neneらが仕切っていましたが、決勝生配信の司会は非常に難易度の高い仕事です。プロの司会者・何炅(ホー・ジョン)が進行を任されました。
閉鎖環境で収録される「創造営」の中にいるうちは、潤沢な制作資金と豊富な人材を有するテンセントが練習生たちを守ってくれます。おぼつかないところがあっても編集でカバーしてもらえます。しかし、「創造営」という営巣の外に出ると、世間の厳しさに晒されることになります。特にネット上では理不尽な理由で叩かれることもあると思います。ましてやコロナの影響が続き海外への移動制限もある中、「国際グループ」としてどうやって活動するのか--。新しい可能性を模索すべく「INTO1」は未知の世界に飛び出していきます。
練習生90名のうち23名を海外から集めた“国際版”中国プデュ「創造営2021」から「INTO1」がデビューします。「INTO1」は中国、日本、タイのメンバーを含む11人グループで活動期間は2年の予定です。「INTO1」というグループ名には、異なるバックグラウンドの11人のメンバーが1つとなり、自分の限界を超えて1番を目指すという意味が込められています。
「創造営2021」ファイナル デビューナイト

最終順位は、1位:劉宇、2位:サンタ(賛多)、3位:力丸、4位:Mika(米卡)、5位:Nine(高卿塵)、6位:林墨、7位:伯遠、8位:張嘉元、9位:パトリック(尹浩宇)、10位:周柯宇(ダニエル)、11位:AK(劉彰)。
センターは20歳の劉宇(リウ・ユー)。2位と圧倒的な差をつけて1位になりました。2位のサンタと3位の力丸はかなり競り合っていました。
ファイナルでは、グループに分かれたパフォーマンスのほか、ソロのライブパフォーマンスもありました。
サンタ(賛多) 最終順位2位

ファイナルのソロパフォーマンスでは宿舎「405号室」のルームメイト・于洋(ユーヤン)が作詞作曲した「離刻」(別れのとき)に合わせて、サンタ自身が振付をしたダンスを披露。
サンタは自分の感情をかなりストレートに表すタイプで情の深さがパフォーマンスにも表れていました。
中国人練習生は「中国プデュ」の仕組みを熟知しているので先の展開を読んだ行動をしてしまいます。また、この番組の影響力を理解しているので迂闊なことは言いません。そのため、番組側から何か新しいトラップを仕掛けないと予定調和的な展開になりがちです。今回海外練習生が大量に投入されたのは、一種のマンネリを回避するためであり、実際に海外練習生の純粋さや真剣さが番組に活力をもたらしたと思います。
余談ですが、賛多はきれいな長い指に血管の浮き出た大きな手をしており「手フェチにはたまらない」と言われています。
力丸(Rikimaru) 最終順位3位
「創造営」視聴者は主に10代、20代の女性ですが、力丸はやや上の年齢層の視聴者からも支持されていました。
力丸本人の年齢が比較的高く、ダンス・振付のプロとしての経験もあることから、大人の視聴者でも「アーティスト」として安心して応援できました。
周辺バラエティ「大島日記」最後のvlogで公開された力丸振付のテーマ曲のダンスが大好評でした。12人の練習生たちとのコラボで、各自の特徴やエピソードが振付に織り込まれています。
AK(劉彰) 最終順位11位
第二回公演、第三回公演とパフォーマンスでの評価を着々と上げて、11位でデビューを果たしました。ファイナルのソロパフォーマンスでは「時空を超えた手紙」という自作のRAPを披露。RAPの歌詞の中に、レベル分け審査とバトルを契機とする于洋(ユーヤン)との友情、サンタ、力丸との出会い、「405号室」のルームメイト4人の絆、創造営の公演曲目を組み入れ、安全な道への切符を破って未知の世界にとび込んでいくという思いを歌っています。

AKは1999年12月18日生まれ、広東省の実業家の家庭の出身で、エリート教育を受けて育った頭脳明晰な人です。以前参加したRAPオーディション系の番組では物事をはっきり言う性格から「ちょっと生意気」とみられることもありました。
「創造営」では「405号室」のルームメイトであるサンタ、力丸など外国人練習生との交流を通じて、AKの筋の通った理知的な発言だけでなく、面倒見が良く真っ直ぐな人柄もフォーカスされ人気に繋がりました。
英語が流暢で日本語もできます。生配信の際に、日本語ができるのは「中学校の頃半年間日本の学校に通っていたから」と答えています。
高校では交換留学制度があるケースもありますが、中学校の交換留学制度はかなり珍しいので、AKがどのような経緯で日本に滞在していたのかはよく分かりません。
周柯宇 (ダニエル) 最終順位10位

ルックスの良さ、番組での取り上げられ方からセンター候補と思われていました。しかし、ネガティブニュースも多く、足を引っ張られた感があります。ネガティブニュースの中には本人に関係するものと、家族に関係するものがあり、後者は本人の責任ではないもののファンを戸惑わせるものでした。
パトリック(尹浩宇) 最終順位9位

2003年10月20日生まれ、178cm、タイとドイツのハーフ。父親がドイツ人でドイツ生まれ。
母親とはタイ語、父親とはドイツ語で会話をしています。英語も堪能でバンコクの名門高校に在籍していると言われています。
Nine(高卿塵) 最終順位5位

東南アジア圏、英語圏での人気が高いです。1999年7月11日生まれで、モデル、俳優として芸能活動経験があります。タイBLドラマ「2Moons2」(2019年)に出演していました。3組のカップルが登場するドラマですが、その中でもKit役を演じたNineは好評でした。
タイ出身の練習生は2人中2人がデビューし、デビュー率100%です。
張嘉元 最終順位8位

張嘉元は、2020年春にテンセントビデオで放送されたボーイズバンド結成バラエティ「明日之子 第4季」に参加して注目された人です。
「明日之子 第4季」はコロナの影響が強く残っていた時期に制作された番組で、参加者の少年の多くが、「コロナの影響で行き場を失っていたところ、声をかけられたので番組に出た」と答えるなど、オーディション番組ながらあまりガツガツした雰囲気がありませんでした。張嘉元も「アコースティックギターが弾ける素人の高校生」として出場しました。黙っていれば中国的な美少年、しゃべらせればリアクションが早く、東北地方出身者特有のユーモアセンスが抜群でした。「明日之子 第4季」ではファイナルの一つ前で敗退したものの、任胤蓬(レン・インポン/楽器はチェロ)、付思超(フー・スーチャオ/楽器はコントラバス)らとともに「銀河系楽団」(ギャラクシー)という弦楽器のグループを結成し、大手事務所「哇唧唧哇」(WAJIJIWA/ワジジワ)の所属となりました。
「哇唧唧哇」(WAJIJIWA)は「創造営」と関わりのある大手事務所で、「創造営」からデビューした歴代のグループ(R1SE、硬糖303)はいずれも「哇唧唧哇」(WAJIJIWA)の所属で、今回結成された「INTO1」も同様であるとみられています。
そのような背景を持つ事務所の所属であるため、WAJIJIWA所属の練習生たちは「事務所の力で勝ち進んでいるのではないか」とネット上で叩かれていました。しかも、パフォーマンスの評価が高く番組後半からどんどん追い上げていた慶怜(ケーレン)が惜しくも12位でデビューを逃したこともあり、デビューメンバーに入った張嘉元への風当たりはやや強いです。
張嘉元は2003年1月8日生まれの18歳、参加者の中でも最年少の部類に入ります。「創造営2021」ではやや野心的なイメージになり、キャラが少し変わりました。そして、以前と比べるとダンスが格段に上達しました。身長185cm、手足が長く色白で、目鼻立ちも整っており、よく見ると張嘉元のルックスレベルの高さは周柯宇と並ぶほどです。将来的なポテンシャルを考えると、デビュー組に入ってしかるべき人材だと思います。
リルーシュ(利路修/LELUSH) 最終順位17位

「早く家に帰りたい男」ロシア人のリルーシュ(LELUSH)は第3回目の順位発表で、なんとデビュー圏内である10位に入ってしまい本気で焦っていました。
視聴者に向かって「自分はデビューを望んでいない。節度のある皆なら自分の気持ちを尊重してくれると信じている。」と最後のお願いをした結果、リルーシュの応援会は「応援会としての組織的な投票はもう行わない」と宣言しました。にもかかわらず、最終順位17位という好成績を残しました。これは、いかにリルーシュの「一般ファン」が多かったかを証明しています。
最後のアピールの場であるファイナルのソロステージで、リルーシュは第1期のレベル分け審査で歌った曲をもう一度歌いました。誰も知らないロシア語のRAP曲「JACKPOT」(原曲:Mr.LAMBO)です。
ファイナルまで来たのだから、応援してくれたファンのために中国語の歌を準備したり、それなりに練習したダンスを披露するのかなと思ったのですが、まさかの「JACKPOT」再演でした。
このことで、リルーシュは舞台に対して本当に欲がなかったということが証明されました。誰にも媚びず、自分に嘘をつかないスタンスは、笑いを通り越して崇高ですらあります。ファイナルで、会場にいる全員の喝采を浴びてリルーシュが歌ったロシア語RAP「JACKPOT」は「創造営」の歴史に残る感動的なパフォーマンスでした。
井汲大翔(ヒロト) 最終順位15位

元から固定ファンを持つ中国人練習生も多い中で、15位をキープしたのは大健闘だと思います。
ファイナルでのソロパフォーマンスが非常によかったです。トレードマークの黒い帽子はお姉さんの帽子だそうです。家族と話すときは関西弁が出ます。
初登場時から可愛らしいルックスで注目を浴びていましたが、あまり感情を表に出すタイプではなく、どちらかというと淡々とした性格で何を考えているのかよく分からないところがありました。ですが、後半に進むにつれて、「アイドルになりたい」という目的意識を明確に持つ芯のある子だということが伝わり、好感度が上がりました。
井汲大翔は2019年の「PRODUCE101 JAPAN」に参加していました。日本ではいま「PRODUCE101 JAPAN Season2」(日プ2)が開催されています。結果的にみると、「日プ2」に参加せずに中国プデュに参加した形になり、勇気のある選択をしたと思います。
张欣尧(ジャン・シンヤオ) 最終順位20位

1994年11月21日生まれ、身長178cm、内モンゴル省赤峰出身。2017年頃黎明期のTikTokerとして有名になった人です。派手な顔立ちではありませんが、バランスの取れた自然な表情が魅力的なイケメンです。2PMのジュノに似ています。
所属事務所の无憂伝媒(无忧传媒)はインフルエンサーのマネージメント会社です。グループアイドルを育てるための芸能事務所ではありませんが、張欣尭をデビューさせるため全社を挙げて応援していることがネットニュースで取り上げられました。
第9期パジャマパーティの両親からのビデオメッセージで、内モンゴルに住む両親のために家を建てたことが紹介されています。張欣尧は普通の大学に通っていましたが、ダンスや歌が好きで自らダンスを学び、当時リリースされて間もなかったTikTok(抖音)に自分のショート動画をアップしたところ大ヒットし、フォロワー数1000万超えの人気となりました。TikTokerとして相当の財産を築いているはずですが、本人はダンスや歌など芸能の道に進むことを望んでおり地道な努力を続けています。
「つきあったら楽しそう」「経済力のある27歳の大人のイケメン」として非腐女子層からの支持が高かったですが、番組内ではフォーカスされる機会がやや少なくもったいなかったです。初回からファイナルまで常に20位をキープし続けたのもある意味異色です。
生配信で行われた「創造営2021」決勝戦のもう一人の功労者。決勝の総司会を務めたのは中国バラエティMCのプロ中のプロ、何炅(ホー・ジョン)です。

これまでの収録放送ではメンターである俳優の鄧超、寧静、歌手の周深、周震南、アンバー、Neneらが仕切っていましたが、決勝生配信の司会は非常に難易度の高い仕事です。プロの司会者・何炅(ホー・ジョン)が進行を任されました。
閉鎖環境で収録される「創造営」の中にいるうちは、潤沢な制作資金と豊富な人材を有するテンセントが練習生たちを守ってくれます。おぼつかないところがあっても編集でカバーしてもらえます。しかし、「創造営」という営巣の外に出ると、世間の厳しさに晒されることになります。特にネット上では理不尽な理由で叩かれることもあると思います。ましてやコロナの影響が続き海外への移動制限もある中、「国際グループ」としてどうやって活動するのか--。新しい可能性を模索すべく「INTO1」は未知の世界に飛び出していきます。