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上海阿姐のgooブログ

FC2ブログ「全民娯楽時代の到来~上海からアジア娯楽日記」の続きのブログです。

上海同人イベント「COMIC UP-魔都同人祭-18」レポ(1)~急激に充実した企業出展~

2016年06月12日 | ACG
中国端午節の連休に合わせて、2016年6月9日~10日の2日間、上海最大の同人誌即売会「COMIC UP-魔都同人祭-Vol.18」が上海新国際展覧センターで開催されました。
「COMIC UP」は上海地区で最も規模が大きく、最もメジャーな同人イベントです。2008年頃から始まったイベントで、基本的には1年に約2回開催されています。
上海地区には「COMIC UP」以外にも同人イベントはいくつもありますが、「COMIC UP」が圧倒的にメジャーで集客力のあるイベントとして認知されています。
年々を規模を拡大してきましたが、2015年11月の「COMIC UP17」では、ついに上海新国際博覧センターという超メジャーな会場に場所を移しました。
上海新国際博覧センターでは上海モーターショー、CHINAJOY(中国最大のゲームショー)などが行われる有明ビックサイトのような位置づけの会場です。

本来は同人即売会+コスプレイベントですが、ここ1年くらいの間に、企業ブースが非常に充実してきています。

「COMIC UP18」は、新国際博覧センターのW1館とW2館の2館を使って行われましたが、W2館は丸々企業出展スペースでした。
ゲーム・アニメ関連企業が集まるイベントとしては、毎年7月に行われる「CCG EXPO」(中国国際動漫遊戯博覧会)があるのですが、「COMIC UP18」は「CCG EXPO」と遜色のないほど企業出展が充実していました。

■出展企業ブースレイアウト図


以下、主な企業ブースについて紹介していきます。

bilibili動画:中国弾幕動画サイト。「まどかマギカ」中国向けスマホゲーム、「夢王国と眠れる100人の王子様」、「Fate/GrandOrder」など、bilibiliにて配信するゲームのキャンペーン、会場の実況中継、7月に行われるオフラインイベント BILIBILI MACRO LINKの宣伝などを行っていました。

  



アニプレックス(ANIPLEX):「冴えない彼女の育て方」のグッズを中心に販売していましたが、早く完売したのは中国で人気の高い「Fateシリーズ」、「まどかマギカ」キャラクターのフィギュアでした。アニメ製作会社としてCOMIC UPに企業ブースを出展する行動は先進的だと思います。
  

遊族網絡(YOUZU):「刀剣乱舞」のPC版、スマホ版の中国語バージョンを今年リリース
「刀剣乱舞」の中国語版リリースプロモーションはCOMIC UP18の目玉といってもいいです。遊族網絡は中国のゲーム運営会社で上場企業。

 

  



ネルケチャイナ(奈尔可(上海)文化発展有限公司):2.5次元舞台「フェアリーテイル」と「NARUTO-ナルト-」のプロモーション。
「ファアリーテイル」は7月1日~3日上海で5公演を上演。永楽票務でチケット発売中(http://www.228.com.cn/ticket-102436628.html)
「NARUTO」は10月22日~30日の上海初日を皮切りに、杭州、北京、湖南、広州、深センと6都市、37公演(上海12公演、他の都市は各5公演)が予定されています。(永楽票務の舞台版「NARUTO」特設ページ



木綿花 MUSE:版権代理店。youku&tudou独占配信中のアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(JOJO4部)のプロモーション。」



閲文集団:起点中文網、QQ文学などオンライン小説を束ねるコンテンツ開拓会社。中国小説のアニメ化、ドラマ化、グッズ化など二次展開に力を入れる。テンセント傘下。
左:「擇天記」のアニメ版第二期の放送告知。「擇天記」は閲文が力を入れているコンテンツで、元はネット小説です。先日ドラマ版の制作発表会が行われ、元EXOのルハンが主役の陳長生役を演じると発表されました。
右:中国コンテンツとしては「盗墓筆記」以来の同人盛り上がりを見せた「全職高手」。舞台化する予定だそうです。

  

布卡漫画(BUKA):コミック閲覧サイト・アプリとしては中国最大手。多くのコンテンツを配信。中国国産の漫画作品にも力を入れています。「尋找克洛托」(Looking for CLOTHO)など中国漫画作品のアニメ化も企画しています。



今回のCOMIC UP18で驚いたのは、アプリの宣伝のためにブースを出す企業が異様に多く、
小節・漫画・イラスト・二次創作作品の投稿アプリが山のようにリリースされています。
同じようなアプリが大量にあり、こんなにたくさん作ってどうするんだと思わざるを得ません。
2年ほど前から「アニメの次は漫画」という流れがありましたが、実際に形になって世に出てきました。ここに出展されたもの以外にも、類似するアプリ・サービスは大量に存在すると思います。

左:菠蘿飯(boluofan)。「BL漫画・BL小説が大量に読めるアプリ」と言い切っていますが大丈夫なのでしょうか。 
右:白熊閲読。同人小説アプリ。立看板のチャット画面の会話では「文豪ストレイドッグス」のキャラの受と攻について議論されています。

  

左:網易(NetEase)の網易GACHA。二次元ACG同人アプリ。 右:麦萌漫画。漫画閲覧・投稿サイト。

  

大角虫漫画:「漫画・ラノベが毎日更新される超すごい神アプリ」とでっかく書いてありますが、誇大広告の心配はしないのでしょうか。



半次元:ACG(アニメ・漫画・ゲーム)同人創作投稿・SNSアプリ。人気絵師のポストカードプレゼントのキャンペーンがあったせいか、行列ができていました。 
  

別のスペースでは、東方プロジェクト、艦これ等の絵師さんの作品展が行われており、絵師さんのpixiv IDが表示されています。

  

次元文化(DIMENSION):前身はコスプレイヤーの同人グループから始まった「杭州 304 文化」。コスプレイヤーの商業活動のマネージメントを行うようになり、更に2016年3月には巨額の投資を受け活動の幅を広げています。



天聞角川:中国語版ラノベの販売。
ジョイポリス:上海環球港にセガ・ジョイポリスをオープン。バーチャル歌姫・紫嫣(Violet)の宣伝。
ラブライブ!ステージ:グッズ販売と中国ファンのグループによるラブライブステージ。安定的に盛り上がります。
ファイナルファンタジー14、ドラゴンクエストのプロモーション。

COMIC UP18の企業スペースは盛況でした。
漫画・イラスト投稿アプリが乱立しており、コンテンツ不足・取り合いが起きそうですが、一定期間を経て淘汰されていくと思います。
企業ブースを見渡すと、比較的早期から進出していた日本企業が目立たなくなり、新しいビジネス形態に乗って進出してきた企業・コンテンツの存在感が増しています。
「物を売る」という形態から、「ソフトを売る」形態に本格的にシフトしています。もちろん、日本でもこの傾向は何年も前からありますが、中国では「物」から「ソフト」への変化が更に顕著です。

中国産コンテンツも成長してきていますが、いわゆる「オタク文化」のベースを生み出したのは日本です。
中国でも「萌」や「腐」「二次元」といった概念、二次創作、コスプレ、オタ芸、弾幕、イタ車といった楽しみ方は広く普及していますが、これらはいずれも日本が発祥地です。
中国は吸収力も購買力もあるけれど、文化を生み出すことについてはまだ日本に強みがあります。

続きの「同人誌即売、コスプレ編」についてもご覧ください。
上海同人イベント「COMIC UP-魔都同人祭-18」レポ(2)~同人ジャンルとコスプレの流行傾向~
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上海同人イベント「COMIC UP-魔都同人祭-18」レポ(2)~同人ジャンルとコスプレの流行傾向~

2016年06月12日 | ACG
企業展示が拡大傾向にある「COMIC UP」ですが、本来は同人誌即売会です。
前の記事に引き続き、上海同人即売イベント「COMIC UP18」の2日目、2016年6月10日(金)の同人館とコスプレスペースの状況をお伝えします。
(企業出展スペースについては、一つ前の記事:上海同人イベント「COMIC UP-魔都同人祭-18」レポ(1)~急激に充実する企業出展~をご参照下さい)

同人販売スペースは上海新国際展覧センターのW1館を丸ごと利用。今回は同人販売の会場と企業ブースの会場がきれいに分けられましたが、どちらかというと企業ブース会場のほうが賑わっていました。


根強い人気を誇る東方プロジェクト。


6月10日、「COMIC UP18」2日目の同人スペースジャンル別レイアウト。(1日目とはジャンルの振り分けが若干異なります)


上段
A:オリジナルBL
B:布袋劇(台湾の霹雳布袋劇)
C:中国オリジナルアニメ
D・E:欧米系(主にマーベル。アメリカンキャプテンなどのBL)
F:子ども向け、特撮
G:NARUTO
H:文芸創作
J:スポーツ系(黒子のバスケ、ハイキューなど)
K:刀剣乱舞
L・M。P:東方プロジェクト
N:中国ゲーム
下段
A・B・C:秦時明月、古剣奇譚、剣網三など中華系武侠ファンタジー
D:盗墓筆記
E・F:全職高手など胡蝶藍作品
G:Fateシリーズ
H・I:オリジナル
J:おそ松さん
M:ラブライブ!
O:VOCALOID

流行ジャンルの傾向として以下が読み取れます。

・刀剣乱舞が流行っている。
昨年から流行っていますが、中国語版がリリースされると更に人気の拡大が見込まれます。刀剣乱舞以外の流行ジャンルは、昨年から今年にかけて概ね収束傾向にあると思います。
・東方プロジェクト、中国武侠ファンタジージャンル(剣網三など)の人気は根強い。
・「おそ松さん」のアニメ自体は流行ってはいないが、日本での同人流行が波及している。

コスプレの傾向としては、人気のある新番のキャラクターのコスプレにいち早く手を出す人が増えていると感じます。
いま6月ですが、2016年4月新番のキャラクターのコスプレをしている人が多いです。
中国同人イベントのコスプレスペースは隔離されておらず、写真撮影などは自由です。

「Re:ゼロから始める異世界生活」 2016年4月新番(5社非独占配信)。4月新番の中でトップランクの視聴数を出しています。エミリアのコスプレが非常に目立ちました。
  

「坂本ですが?」 2016年4月新番 bilibili独占配信。右は坂本とセーラームーンと自撮り。
  

「甲鉄城のカバネリ」 2016年4月新番(非独占配信)。第2話放送後に規制が入り配信停止しましたが、6月10日の夜からbilibili動画で配信再開。

  

左:「僕のヒーローアカデミア」 2016年4月新番(Youku&Tudou独占) 右:「ワンパンマン」 2015年10月新番 (Youku&Tudou独占)

  

「プリンスオブストライド」 2016年1月新番 (Youku&Tudou独占配信)素晴らしいグループコスです!感動・・・!




左:「だがしかし」 2016年1月新番 (bilibili独占配信) 右:「プリズンスクール 監獄学園」2015年7月新番(テンセント動画)

  

「剣網三」など中国武侠ファンタジー系のコスプレ。ビジュアルはきれいですが、アニメではないので決めポーズなどがないのがコスプレとしての面白みに欠けます。


艦隊これくしょん 勢ぞろい。


左:艦これの金剛。艦が大きくてこの位置から一人では動けないみたいでした。 右:「ラブライブ!」ラブライブのコスプレは本当に層が厚く、クオリティが高いです。
  

左:「あんさんぶるスターズ!」の衣更真緒。あんスタ中国語版が本格的にスタートするので、あと半年くらいたったらあんスタのコスプレが溢れるのでしょうか・・・? 右:くまもんと自撮りするRWBYのヤン。

  

他には「マクロスΔ」のワルキューレのコスプレもたくさんいましたが、撮りそこねました・・・。

6月10日(金)は3連休の中日で天気も良く、自由と平和を謳歌した1日でした。
日中関係は一定の波があります。2012年秋が谷底だとすると、2014年初頭からの上昇傾向が続き、2016年現在は一部の業種においてはこれまでにない活況を呈しています。
ですが、しばらくしたらまた何らかの理由で日中関係が悪くなるかもしれません。
もしそうなったら、何のとらわれもなくコスプレを楽しむこともできなるかもしれませんが、いまは、こんなにいい写真がたくさん撮れた日があったことに感謝しています。
コメント (2)
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Webtoon(LINEマンガ)「ノブレス」のアニメ版(OVA)が中国動画サイトで公開~Production I.Gが制作

2016年02月26日 | ACG
2015年、中国のアニメ・マンガ界で注目されたキーワードの一つが「条漫」です。
これはWeb媒体、特にスマホ、タブレットでの閲覧に合わせて、ページをめくる代わりに上から下へとスクロールさせて読む漫画のことです。
その代表といえるのが、韓国のWebtoon(ウェブトゥーン)、いわゆる「LINEマンガ」です。

中国では2015年7月から動画サイト大手の「Youku&Tudou」(優酷&土豆)がサイトにWebtoonを連接し、本格的にプロモーションが始まりました。
Tudouと連接のWebtoon:http://webtoon.tudou.com/

これと並行して、Naverが運営するWebtoon中国語版サイトもあります。
http://www.webtoons.com/

Naver Webtoon中国語サイト スマホ版


韓国の漫画は「Manhwa」(マンファ、韓国語のマンガのローマ字発音)として、アジアサブカルの一角として確立されています。
Webtoon、ひいては韓国マンガ全体の中でも人気の高い作品の一つが、ノブレス(NOBLESS)です。日本でも「LINEマンガ」として配信されています。

ノブレスは日本ではあまり知られていないかもしれませんが、世界の漫画ファンの間で非常に人気ある作品です。

ノブレス中国語版 中国語タイトルは「大貴族」
    

Webtoonが正式に中国に正式に上陸する前から「ノブレス」はネットにアップされており、人気がありました。

今年の2月5日、Webtoonの中国提携先である動画サイト「Youku&Tudou」でノブレスのOVA版が公開されました。



このOVAを制作しているのはProduction I.Gで、アニメ「黒子のバスケ」の多田俊介監督が制作しています。

現在中国で配信されているバージョンは中国語音声版です。

韓国漫画を、日本のアニメ制作会社が制作して、中国語でアフレコする・・・・

というミックス展開が行われています。

この、Youku&Tudou配信・Production I.G制「ノブレス OVA」ですが、まず、作画はキレイで原作のイメージにも合っています。

しかし、話の展開が早すぎます!!

のっけっから、えっと驚くほどの早さで話が展開します。
「あのシーンを1カットで終わらせちゃったの??」と戸惑っているうちに、
僅か30分足らずのOVAで、原作でいうと1話から78話あたりまで話が進んでしまいました。びっくりです。

OVAというより、超ロングバージョンのPVみたいです。





最後に「Webtoonで連載中のノブレス全編をお読みください」というテロップと漫画サイトへのリンクが出てくるので、
「詳しくは原作漫画を読んで下さい」ということで、OVAは駆け足で展開させたのかな・・・とは思いますが、
それにしても・・・。




中国の視聴者の間では、声優(中国語)に対する不満が多いようです。

確かに、中国人声優の演技というか、スタイルが、ノブレスの雰囲気にあまり合っていないように思います。
テレビドラマや映画などのアフレコに多く見られる、抑揚の強い話し方をしています。
原作のノブレスは、音を文字で表現することに特徴があり、独特の世界観を作り出しています。
声優の演技はもっと抑えが効いているほうがいいと思いますが、日本と違ってアニメ声優の層がそこまで厚くないので、致し方ないのかもしれません。

私が最初にノブレスのことを知ったのは2年ほど前で、フランス人の漫画好きの女の子に薦められました。
その子は当時大学生で、アニメや漫画が大好きで、日本語も非常に流暢でした。
連載中のノブレスに夢中になっていて、彼女の周りの友達もみんなはまっていると言っていました。

ノブレスは、怪物の描き方などがヨーロッパのセンスに近いのかもしれません。

【おまけ】銀座 CHANEL NEXUSにて開催されていた「エンキ・ビラル展」。バンド・デシネの表現とノブレスは共通するものがあるかも・・。



【おまけ2】
OVAを見てから主人公のライが「あんさんぶるスターズ」の朔間零に見えて仕方ありません・・・!あんスタの方が後ですが・・・。
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CCG EXPO2014(3)LoL(League of Legends/英雄聯盟)上海大学生チーム招待試合を開催~DOTA2とLoL~

2014年07月18日 | ACG
日本ではまったく話題になっていませんが、7月18日からオンラインゲーム「DOTA2」の国際招待試合がシアトルで始まります。通称「DOTA2 TI4」と呼ばれる大会です。(正式名称は「The International DOTA2 Championships」)
オフィシャルサイト:http://www.dota2.com/international/announcement/
会場:アメリカワシントン州シアトルキーアリーナ 開催期間:2014年7月18日~21日まで。
DOTA2の国際大会は4回目ですが、今大会の優勝賞金は4,823,727USドル、賞金総額は900万USドル以上、歴代最高額と言われています。優勝チームの賞金は日本円に換算すると、約4億8千万円です。税金を引かれるとしてもものすごい額の賞金です。
DOTA2は世界的に人気のあるPCオンラインゲームで、「DOTA2 TI4」(TI4はThe International 4の略、4回目の国際大会)はいわゆる「eスポーツ大会」です。
「eスポーツ」はPCゲームを反射神経や戦術を競うスポーツとして捉えるもので、アメリカがeスポーツ大会に出場するために訪米する外国人プレイヤー、つまりゲーマーに対してスポーツ選手としてのビザを発行したことが話題になっています。eスポーツをオリンピック競技種目にしようという動きも一部にはあるほどです。eスポーツが普及しているのは、アメリカ、中国、韓国、ヨーロッパなどで、最近中国が特に力を入れています。日本は家庭用ゲーム機のシェアが高く、PCゲームユーザーが少ないこともあり、eスポーツがあまり流行っていません。

DOTA2 TI4は招待チームに加え、地区予選から勝ち抜いたチームが本大会に出場できます。地区予選は中国、米州、ヨーロッパ、東南アジアの4地区に分かれて行われます。これ以外のエリア、例えば韓国やオーストラリアは「東南アジアエリア」として参加します。ヨーロッパのチームは、チーム内に複数の国の選手が混在しているのが一般的で、具体的な国名ではなく「EUチーム」と名乗るチームもあります。招待チーム11チームのうち4チームが中国チームで、全体的にみて中国勢が有力です。
なぜDOTA2が中国で注目されているかというと、中国人プレイヤーの数が多いというのもありますが、中国チームが強いからです。夏季オリンピックは別として、中国チームが活躍できる国際大会というものはなかなかないので、eスポーツは貴重な活躍の場です。DOTA2 TI4も、中国国内のメディアではかなり注目されています。
DOAT2は中国語版サーバーがあり、中国ゲーム大手の「完美世界」(Perfect World)が運営しています。中国名は「刀塔2」。


中国ではDOTA2も人気がありますが、LoL(League of Legends/リーグ・オブ・レジェンズ 中国名:英雄聯盟)というゲームはさらに流行っています。LoLは中国ではテンセント(Tencent/騰訊)が中国語サーバーを運営しています。
LOLの開発元である米Riot Gamesは、2011年初頭に中国のゲーム・IT大手のテンセント(Tencent/騰訊)に買収されました。2011年の買収については「テンセントは米Riot Games買収のため現金2.31億ドルを投じ、これによりテンセントの持株比率は22.34%から92.78%になった。」と報告されています。テンセントは2008年からLOLの中国語版を運営しており資本参入を進めていたので、2011年に突然買収したわけではありません。テンセントからの投資はLOLの開発費に当てられたとされています。

CCG EXPO 2014ではLoLの大学チーム招待試合が行われていました。上海地区の大学の有力チームを招待しトーナメント戦を行うというものです。会場の一角に舞台を設置し、観客を集めて巨大スクリーンでゲーム観戦できます。座席はびっしり埋まっており通路まで観客が溢れていました。ものすごく盛り上がっていました。チームプレーで攻撃を成功させたときなどは、観客から大歓声が起きます。







■ゲーム実況解説者が試合を盛り上げます。


■LoLは1チーム5人で対戦。この試合は上海電力学院VS上海理工大学。女の子は1チームに1人いるかいないかです。


中国にはオンラインゲームをテーマにした小説も多く、プロリーグで戦うプロゲーマーたちを主人公としたした小説もあります。このジャンルのヒット作、小説「全職高手」(中国起点網に連載)は女の子に人気があります。
小説連載は2014年4月に終了しましたが、最後に国際試合の中国代表チームを結成するという設定を作って終わったので、連載終了後も新作グッズや二次創作が展開されています。
■「全職高手」世界大会の中国代表チームのコスプレ。


■アニメグッズショップ艾漫が発売する「全職高手」グッズ。オンラインゲームに必須のヘッドセットを、作中のチームのロゴを入れグッズとして制作。けっこういい値段で売ってました・・・・。「全職高手」のファンは年齢層が低いです。




過去10年、アジアでPCオンラインゲームを牽引してきたのは韓国でした。PCゲームはパソコンはもちろん、キーボード、マウス、ヘッドセットなど周辺機器が重要な役割を果たします。PCゲームの普及は、サムスンやLGなどのパソコン周辺機器の販売戦略とも深い関係がありました。オンラインゲームの国際大会としては「WCG」(World Cyber Games)が有名でしたが、2013年で幕を閉じました。大会終了の原因の一つは、大会の大スポンサーであったサムスンの事業戦略転換だと言われています。今後は中国が国際試合を主催する機会が増えてくるのではと思います。
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CCG EXPO 2014(2)話題の中国国産3Dアニメ「NANOCORE/納米核心」次期シリーズの予告編を公開

2014年07月17日 | ACG
2014年の「CCG EXPO」(上海のアニメ・漫画・ゲームイベント)は中国とアメリカの出展の増加が目立ちました。
中国企業は、従来から多かったオンライン・モバイルゲームの運営会社に加え、アニメコンテンツ、ハード機器などの出展もありました。
最近中国で高い評価を得ている国産アニメがあります。「NANOCORE」(納米核心)という作品です。「NANO CORE」(納米核心)がCCGにブースを出展していました。
中文タイトル:納米核心 英語タイトル:NANO CORE 制作:海岸線動画工作室(Coastline Animation Studio) 監督:張涵 
中国動画サイトで無料公開中。2014年2月14日公開開始。全10話制作予定。1話あたり約22分。主題歌はネット上で人気の歌ってみた系のシンガーを起用。
オフィシャルサイト:http://nc.xd.com/yx/

作画が非常にきれいな3Dアニメです。人物の表情とアクションシーンが特に上手く、脚本や声優(中国語)のレベルも高いです。いつも日本のアニメを見ている中国人のオタクたちの間でも評判が良いです。





  









写真は制作会社「海岸線動画工作室」(Coastline Animation Stadio)のオフィシャル新浪ウェイボから。
URL:http://weibo.com/coastlinestudio

中国の動画サイトで本編を無料視聴できます。以下は動画サイト愛奇芸(QIY)のURL。
第1季(1話~3話)
第1話:2014年2月14日公開 http://www.iqiyi.com/v_19rrgyan6o.html?src=frbdaldjunest
第2話:2014年2月21日公開 http://www.iqiyi.com/v_19rrgxnaxo.html?src=frbdaldjunest
第3話:2014年2月28日公開 http://www.iqiyi.com/v_19rrh6wn14.html?src=frbdaldjunest

第4話~6話:2014年8月公開予定
第7話~10話:2015年冬季公開予定

今年のCCGでは第2季(第4話~第6話)の予告編を公開しました。


この作品は、3Dキャラクターの表情の動きが非常にきれいで、技術レベルが高いです。戦闘シーンで陶器が割れるところの動きは芸術的です。地球以外の場所が舞台ですが、街の造形に中国要素を取り入れているのも面白いです。
ビジュアル面は意欲的なのですが、いろんな要素を詰め込みすぎかなという気もします。ロボットひとつとっても、戦闘機型、人型、変形型などがあり、地上戦、空中戦、攻撃手法もバラエティ豊かです。人物は、人類、亜人、ミュータント、ビーストなど思いつく限りのデザインが盛り込まれています。

第3話の後に、約15分のメイキングインタビューが入っています。このメイキングがものすごく面白いです。中国の3Dアニメ制作現場の様子がよく分かります。制作者に対するインタビューでは、「アニメ制作会社「海岸線動画工作室」は制作チームを立ち上げてからまだ1~2年で、スタッフのほとんどが20代、スタッフ数は現在50人余り。ほとんどのスタッフがストーリーアニメを作るのは初めてで、配信ルートなども含めて模索しながら進めている。動画サイトで無料公開するという形を取り、制作しながら投資を募集するという形を取った。」

3D技術をふんだんに使ったこの作品の制作費が気になりますが、ネット上では1話(約22分)約100万人民元と言われています。日本円に換算すると約1700万円です。
20代~30代の若い人たちで制作会社を立ち上げて、1作あたり1700万円の制作費を集められるというのがすごいと思います。どうやって集めたんでしょう・・・・オープニングやエンディングを見る限り、企業スポンサーがついているわけでもなく、DVDを売る予定もなく、ウェブで全話無料公開しています。
このアニメは実写から動きをトレースしています。アニメスタッフがスタジオの中で、キャラクターの動きの元になる動作をしている風景がメイキング出てきます。アニメスタッフは男性が多いので、男性同士が抱き合うシーンを演じたり、30歳近い男性が主人公の13歳の少女のトレース元をやらなければならないなど、笑い話・苦労話として語られています。投資してくれる人は、トレース元になったり、キャラクターの造形元になるなどの形で制作に加わることもありえると語っています。

「NANO CORE」の中には、どこかで見たような要素がかいま見られます。ファイナルファンタジーほか格闘ゲーム、トランスフォーマー、アバター、EVA、ギルティクラウンを彷彿させるところがあり、「既存の作品に似ている点」を数え始めたらキリがないです。しかし、「NANO CORE」の一番すごいところは、この3Dアニメを実際に作って動画サイトで無料公開しているという事実です。昨年はアメリカのCGアニメ「RWHY」(ルビー)が話題になりましたが、方式としてはRWHYと共通点があります。

今の時代は大量の情報が蓄積されており、何をもってコピーといい、何をもってオリジナルというのかよく分からなくなっています。何にもまったく似ていない作品など、ありえない気がします。
たとえ拙い表現であっても、制作している人間の個性が作品に反映されている限り、完全なコピーではないと思います。制作者たちの個性や趣味、意欲がまったく反映されない作品になると、誰が作ったかよくわからない焼き直し品になってしまいます。「NANO CORE」は、制作者スタッフたちが「やってみたいことを最大限やってみた」という意欲がにじみ出ているのが魅力です。
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上海アニメ・漫画・ゲーム展 CCG EXPO 2014 (1)充実の「ガンプラEXPO 上海 2014 」

2014年07月14日 | ACG
今年の夏も旧万博会場の上海世博展覧館で「CCG EXPO 2014」(2014年7月10日~14日)が行われました。
CCG EXPO(中国国際動漫遊戯博覧会/China International Cartoon&Game Expo)とは上海最大規模のアニメ・漫画・ゲーム専門の展示会で、今年は10回目になります。
オフィシャルサイト:http://www.ccgexpo.cn/

■イベントスケジュール表。企業のブース出展のほか、コスプレ、歌パフォーマンス、シンポジウム、オンラインゲーム大会などもあります。


■入場ゲートの前の列。7月12日(土)午前~昼の人出が一番多かったと思います。


CCGは中国、日本、アメリカなどの企業が出展しますが、今年は去年と比べると、中国とアメリカの出展の増加が目立ち、日本がやや減少し、韓国コンテンツの影が薄くなったと感じました。ゲーム分野では、今年はアーケードゲームの出展がありませんでした。例年どおりオンラインゲーム、モバイルゲームがメインですが、今年はPlayStation4の出展が目を引きました。2014年から上海自由貿易区で外資の家庭用ゲーム機が解禁されるので、マイクロソフトXbox One、ソニープレイステーション4など外資ゲーム機器の動向が注目されています。
アニメグッズ・書籍関連では年々物販が盛んになっています。バンダイ、アニメイト、天聞角川、ジャンプショップ、その他アニメグッズショップ、コトブキヤなどフィギュア、カードゲーム、外国書籍などの物販があります。ブースの周りには物販のために長い列ができており、物を買うことが目的で来場している人の割合が高まっているのでは。

バンダイは毎年「ガンプラEXPO」としてガンダム関連商品、コンテンツの展示を行っていますが、今年も素晴らしかったです。展示物の量、レイアウト、映像コンテンツ、作品資料など、非常に見やすい展示でした。
バンダイは世界各国でガンプラコンテストや展示活動を開催しているので、展示ノウハウのレベルが突出していると感じました。


ガンプラ販売のエリアが別に設けられており、物販のための列ができていました。


ガンプラコンテストの入賞作の展示。入門者の部、少年の部、青年の部、上級者の部、団体の部など細かくクラス分けされています。




中国華東地区団体の部。15歳と16歳の男の子2人の作品。制作の感想コメントにびっしり書き込んである。


「入門者の部」ではガンダムを初めて作った11歳の男の子の作品などもあって、よくできてるけど、色の塗り方などムラがあります。こういうのを見ると「自分も作れるかも」とちょっと思います。「自分もやってみたい。」「自分も見てみたい。」と思わせる、好奇心や興味を刺激される展示でした。

ガンプラの作り方の紹介ビデオ。


オフィシャルコンテンツやショップへのアクセスの仕方が分かりやすく掲示されており、こういうところにノウハウを感じます。
■ガンダムオフィシャルINFO、ショップ、ウェイボ、WeChatなどへのアクセス方法。


■ガンダム作品(アニメ)はYouku、土豆、愛奇芸など中国の動画サイトで無料配信されています。動画のスマホ視聴、テレビディスプレイ視聴(ネットとテレビの融合)が進んでいるので、「○○は中国のテレビで放送しているんですか?」という質問は意味がないです。


多くの作品が映画化されているアメイコミの大手MARVEL(マーベル)が出展していました。スパイダーマン、アイアンマンなどが有名ですが、キャプテン・アメリカ、X-メンシリーズも人気があります。


いまの中国の20代、30代は、アメリカカルチャーの受容力が日本人よりも強いです。
プロスポーツ(特にNBA)、ドラマ、映画、音楽・・・アメリカ文化全体を好む傾向があります。例えば、中国の大学生や20代の社会人の子とカラオケにいくと、選曲の3割くらいが洋楽です。
MARVELの映画も中国で非常に人気があります。
「ハリウッドが中国市場に媚びている」と言われますが、媚びるのも仕方ないくらいアメリカ映画、特に3D、IMAX作品に対する中国の消費パワーは強いです。特にアメリカのCGアニメは優先的に中国市場に入ってくるので、日本未公開でも中国では大ヒットという作品がけっこうあります。(The Croods、Rio2など)
いま中国のオタクの間では「キャプテン・アメリカ2」がすごく流行っています。最近公開された「X-MEN: フューチャー&パスト」も記憶に新しく、MARVEL全体がいま中国で勢いがあります。しかし、せっかくCCGにブース出展したのに、グッズも少ないし、プレミアのある展示物も少ないので、MARVELファンには物足りなかったと思います。

日本の大手出版社が中国の漫画家向けに漫画賞を開催したり、実力のある作家の作品を日本の雑誌に掲載する活動を行っています。CCGでは集英社、講談社、小学館などが同種の活動を発表していました。

小学館系の中国漫画雑誌「龍漫」が漫画大賞を開催。




少年JUMPも中国版紙面雑誌「漫画行」を発行し、中国人作家の作品も掲載。雑誌「漫画行」は6元(約100円)という特価で販売中。


講談社「別冊マガジン」は最近中国人作家の作品を掲載しています。「CARRIER:キャリアー」(作:NAVAR)という作品です。
1年ほど前に、たまたまこの漫画が掲載されている雑誌を上海のコンビニで買ったことがありますが、「CARRIER:キャリアー」(中国名は「CARRIER:携帯者」)がダントツに面白かったです。近未来ものですがきちんとした設定があり、絵も上手くキャラクターの人間関係も魅力的で、続きが読みたいと思いました。


「別冊少年マガジン」には日本語化されたものが連載されていますが、もし雑誌側が「この作品は中国人作家が描いている」と公表しなかったら、読者は中国人が描いていると気が付かないと思います。「近未来サスペンス」という設定のせいもありますが、日本の漫画ぽいというか、中国人作家だとにおわせるクセがないです。
日本の漫画雑誌が中国を含め海外で作品を発掘するときに、「日本でも通用する作品」を選定基準としているためなのか、中国人作家の作品でありながら中国人の感性やクセ、価値観が反映されたタイプの作品ではないです。
とはいえ、中国テイストが豊富で、なおかつ上手くて面白い作品というのも滅多にないし、ローカルテイストが強すぎても日本の読者には理解のしようがないので、「日本っぽい作品」が選ばれるのは必然かもしれません。

アクションRPG「ドラゴンネスト」(中国名:龍之谷)の映画版がこの夏中国で公開されます。


ドラゴンネストは韓国のゲーム会社Eyedentity Gamesが開発し、中国では、ゲーム最大手の「盛大」(SNDA)が代理商として中国語版を運営しています。映画は中国とアメリカの合作で、中国では2014年7月31日に公開される予定です。
3Dゲームのアニメ映画化で、「ゲーム産業と映画産業のドッキング」として注目されています。まず、興行的に成功するのか、ゲームとの相乗効果は生まれるのか、キャラクター人気などの波及効果はあるのかなど、ビジネスモデルとして成功するのかが論じられています。
(写真が多いので切ります)
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今週末上海のアニメイベント「AnimeparTy 2nd」(5/24~25)に人気シナリオライター虚淵玄先生が登場

2014年05月20日 | ACG
5月はイベントが多い季節です。野外フェス、コンサート、展覧会などいろいろありますが、尖閣諸島問題以来、日本人アーティスト、タレントが中国で公演やイベントに出演する機会はめっきり減ってしまいました。かつて嵐や安室奈美恵が上海でコンサートをやったのがウソのようです。
しかし、アニメ・漫画・ゲームの世界は別です。今週末上海で行われるアニメ関係のイベントに、日本からビッグゲストが訪れます!なんと人気シナリオライターの虚淵玄先生が上海にいらっしゃいます!!びっくりです・・・!!!
■2014年5月24日~25日 アニメ・同人イベント「AnimeparTy 2nd」会場:上海光大広場


「AnimeparTy」というイベントの中で、ゲームメーカーニトロプラスの代表 でじたろう(小坂崇氣)氏と虚淵玄先生のトークイベントがラインナップされています。キャッチコピーは愛の戦士・虚淵玄先生と人生を語ろうです。「人生を語ろう」というフレーズは中国の動画サイトbilibili動画の弾幕流行語です。視聴者が作者に言いたいことがあるときにこの弾幕用語を使います。

AnimeparTyは今回で2回目ですが他のイベントと比べて日系企業の協賛が多いのが特徴です。第1回目はトヨタが協賛で、ニコニコ生放送の生放送主さんをゲストに呼んでいました。
AnimeparTyオフィシャルサイト:http://www.atpapapa.com/

虚淵玄先生の作品は中国ですごく人気があります。とくに2011年にアニメ放送された「Fate/Zero」は異様に人気がありました。「魔法少女まどか☆マギカ」、「PSYCHO-PASS」、「彗星のガルガンティア」なども多くのファンがいます。中国ではコスプレが盛んですが、「コスプレ」というものは単なる扮装ではなく、一種の演劇仕立てのグループパフォーマンスでもあります。グループパフォーマンスとしてのコスプレの世界大会ではフランス、イタリアなどが強いですが、中国も実力をつけてきています。
2013年の中国コスプレ選手権では、コスプレーヤーチーム「無法地帯」(安徽省)が虚淵玄作品をモチーフにした「虚淵玄的世界」という作品を発表しました。この作品は地区予選を勝ち抜き、「CHINA JOY」という中国最大のゲームショーで開催される全国決勝に勝ち進みました。しかも、決勝の大舞台で「虚淵玄的世界」は見事銅メダルに輝いたのです。日中関係が決して良いとはいえなかった2013年の夏ですらも、虚淵玄作品への愛は衰えをみせませんでした・・・。
コスプレ作品「虚淵玄的世界」は、虚淵玄の代表作「Fate/Zero」「魔法少女まどか☆マギカ」「PSYCHO-PASS」「彗星のガルガンティア」「鬼哭街」「沙耶の唄」「Phantom」を組み合わせたものです。
■コスプレチーム「無法地帯」の「虚淵玄的世界」(2013年CHINA JOY コスプレ選手権 安徽予選大会)


2013年度の大会ですが、地区予選の段階では「彗星ガルガンティア」はまだ未放送でした。そのため、地区予選のバージョンは当然ガルガンティアが含まれていなかったのですが、2013年夏の決勝戦のバージョンではガルガンティアのボードが追加されています。ステージパフォーマンスとしてのコスプレは、ただキャラクターの格好をして登場するだけではなく、ストーリーのある舞台劇で、音楽に合わせて踊ったり、格闘したり、作品中のシーンを実写再現します。セリフもアフレコで用意します。演劇ともミュージカルともダンスとも異なる「COSPLAY」としかいいようのない、一種の二次創作芸術です。二次創作ではありますが、構成・演出は創造力が必要とされ、ポージング、ダンス、演技などパフォーマーの力量も求められます。「虚淵玄的世界」の最もチャレンジングな点は、作品のキャラクターが登場するだけではなく、虚淵玄先生ご本人をイメージしたキャラクターが登場することです。しかも、作者として登場するわけではなく、作品世界の象徴として「愛」と「虚」という二つの概念を表現する存在として登場するのです。すごいとしかいいようがありません・・・。
■bilibli動画「虚淵玄的世界」ChinaJoy上海決勝  約20分、出演者約40人。各種格闘シーンのレベルが高く壮観。
http://bilibili.kankanews.com/video/av681984/

「AnimeparTy 2nd-魄-」には他にも多くのゲストが参加し、音楽プロデューサー志倉千代丸、ニコニコ歌手「KUPO&ゼーノ」、SNH48(AKB48の上海版)、有名コスプレーヤーが登場するイベントが予定されています。
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上海2013年秋の同人イベントCOMICUP13~江ノ島盾子と流子とRWBY(ルビー)

2013年11月27日 | ACG
先週の週末「COMICUP」という上海で最もメジャーなアニメ同人イベントに行ってきました。「COMICUP」は今回で13回目、1年に約2回のペースで開催されます。今回は11月23日と24日に上海市内の展示場「光大会展中心」(光大カンファレンスセンター)で開催されました。日本のコミケに派生するイベントといえますが、同人誌を売り買いする場所というよりは、コスプレパーティです。コスプレをする、またはコスプレの写真を撮ることを目的に参加する人が多いのですが、サイン会やライブなどのイベント、アニメショップの出店、アニメ・ゲーム企業のプロモーションなどもあり、総合的なアニメ系のお祭りとなっています。同人サークルの出展もありますが、同人誌はストーリー漫画よりもイラスト集が多いです。
いままでこの手のイベントに何回も行ったことがありますが、今回が一番運営が良かったと思います。レイアウトが非常によかった。(11月23日は行っていません、24日のみ参加)
展示場施設の2階と3階を使用していますが、今回は2階に広めのコスプレエリアを設けてくれたので人の流れも良かったし見やすかったです。中国のイベントにしては出展サークルも多かったので、エリア別にテーマ性が出ているのも良かったです。(ちなみに2日目である11月24日は「女性向けの日」でした)
イベント入場券は約40元(約650円)で、パンフレットの購入は不要です。コスプレエリアは隔離されていないので入場チケットのみでコスプレイヤーの写真を撮ることができます。
■2階エリアは柵でスペースが区切られており、大型コスプレもゆっくり写真が撮れる。




■入場者は多いけれど、2階と3階をフル使用していたので並ばずに入場できます。一般入場者のチケットが前売制で「COMICUP」の場合、前売りで完売します。(当日会場転売もあるので、当日入場することも可能だと思います)


■ルールはほとんどなし。フリーダム・・でも会場がゴミだらけでものすごく汚い。


上海のコスプレのレベルは非常に上がっています。小道具やら剣やら仮面やらに相当お金をかけていると思います。ウィッグの色や質も良くなっています。見るからにお金をかけていそうなコスプレばかりになってしまいました。本格的になりすぎて、ただ単純にキャラが好きというだけでは手を出せなくなっていると思います。
そして新しいキャラに手をつけるのが早い!!
前クールである2013年夏にヒットしたキャラクターのコスが会場に溢れており、現在放送中の新作アニメのキャラクターも頻繁に見かけます。

■現在放送中のアニメ「キルラキル」のコスプレ。早い!!!まだコスプレショップで服や道具が市販されてないのでは・・・全部自分で作ったかまたはオーダーメイドで作ったのでしょうか。纏流子と犬牟田宝火。ものすごくよくできていました。


今回のイベントはきっと江ノ島盾子(ゲーム「ダンガンロンパ」のキャラクター)がいっぱいいるだろうな・・と思ったら、案の定会場の中は江ノ島盾子だらけでした。特徴的でしかも着用しやすいデザイン、タオバオ(※中国最大のネットモール)で頭から靴までフル装備が販売されています。今回はダンガンロンパキャラのコスプレがものすごく多かったです。
■左:江ノ島盾子、右:霧切響子。
  

セレスさん。左は女の子、右は女装です。180㎝くらいある男の人でした。女装コスも増える一方です。
  

この巨大な鎌を持ったキャラは誰だか分かりますでしょうか?



今年の7月に公開されたアメリカの3DCGアニメ「RWBY」(ルビー)のキャラクター、ルビーとワイスです。ルビーの武器である鎌(クレセントローズ)がでかい!どうやって持ち込んだのか・・・折りたためるのでしょうか・・・?(RWBYについてはピクシブ百科の解説が非常に詳しいです:http://dic.pixiv.net/a/RWBY
RWBYはアメリカのアニメスタジオが制作した作品でYoutube版が16話まで公開されていますが、1話あたりが6分とか11分だったりもします。つまり、作り方やスタイルは日本の商業アニメの規格とまったく異なります。しかしキャラクター作りなどは日本アニメの影響が見られ、主要女性キャラのデザインや音楽などは非常にセンスが良く規格にとらわれないスタイルが逆にオリジナル性を引き立てます。「RWBY」のコスプレをしている人は他にも何人かいました。大体がルビーとワイス(Weiss )です。本作の音声は英語ですが、中国ではbilibili動画などで中国人有志による中国語アフレコ版も作られています。

11月24日(日)は「女性向けの日」だったからでしょうか、女性向けのコスが多かったような・・・。
■左:「BROTHER CONFLICT」。主人公と朝日奈昴(大学生でバスケ部という設定)。主人公、手にペットのリスを持っています。芸が細かい。
■右:「Free!」凛、鮫柄学園ジャージ姿。多分女の子がコスプレしてます。
  

■「JOJOの奇妙な冒険」のコスプレグループ。左「第5部 黄金の風」、右「第7部 スティール・ボール・ラン」のキャラ。この人たち上手いです。
  

■進撃の巨人。女形の巨人と巨人。ユミル+クリスタ。
  

コスプレはビジュアル+役の解釈+演技力(ポージング)の三つが必要です。「進撃の巨人」のコスプレ服(調査兵団)は、そっくりなものがフルセットでネットで比較的安く販売されているので、ビジュアルを再現することは難しくないのですが、ポーズが難しいです。

■左:「D.Gray-man」。ラビとアレン。このハンマーもどうやって運びこんだのか・・・。
■右:西尾維新の「化物語」など物語シリーズ。忍野メメ、阿良々木くん、成人版の忍。
  

他にもたくさんの秀逸なコスプレがいました。
そして、知らないキャラのコスプレがものすごく沢山いました。
中国アニメ、中国小説のキャラクターのコスプレもだんだん増えてきています。
特にネット小説の「全職高手」、ゲームの「古剣奇譚」などは今ちょっとしたブームです。
イベントの参加年齢層は高校生から20代が主流ですが、「RWBY」が人気を集めていることを見るに、若い世代が海外の新しいものを吸収するスピードは非常に速いと感じます。
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上海アニメ・漫画・ゲーム展 CCG EXPO 2013 (3)ミリオンアーサー中国モバイル版、中国初の軍事ゲームなど

2013年07月27日 | ACG
上海最大規模のアニメ・漫画・ゲームの展示会「第9回 CCG EXPO 2013」のゲームエリアの参観記です。
【前の記事】
CCG EXPO 2013(1)ガンプラ、ラノベ、アニメイトなど
CCG EXPO 2013(2)フィギュア、VOCALOID、SNH48など

CCGのゲーム展示は北ブロックに集められています。ゲームの展示会については、毎年7月の最後の週に「ChinaJoy」(中国国際数碼互動娯楽展覧会)というゲーム専門展示会が上海で行われており、CCGよりもChinaJoyの方が遥かに規模が大きいです。ChinaJoyは「東京ゲームショー上海版」のようなものです。
しかし近年のChinaJoyは、もともと入場者数が莫大なうえに、キャンギャルの撮影、記念品配布を求めて入場客が集中する傾向があり、なかなかゆっくり展示を見ていられないです。

この10年間、中国のオンラインゲーム産業は急成長し、2012年の市場全体収入は600億元(約9000億円)を超えたと発表されています。いまちょうどChina Joyを開催中ですが、今年の趨勢としては、スマホ・タブレットで起動するモバイルゲームのシェアが急激に伸びており、各種展示会では従来型オンラインゲームと拮抗する勢いを見せていると報道されています。

中国のオンラインゲームは、海外ゲーム移植ものと中国産のものがあります。
この10年で最も流行ったオンラインゲームは「World of Warcraft」(WOW)(中国語タイトル:魔獣世界)です。WOW(魔獣世界)は社会現象になるほど流行し、WOWユーザーが一種の社会的勢力になるほどの影響力があり、WOWユーザーが集うネットコミュニティはメンバーの多さとオンライン率の高さから、異常なほどの情報伝播力を持っていました。しかし、中国でのWOWブームのピークは2006年から2008年頃で、ちょうど網易(NetEASE)が運営代理権を獲得した2008年あたりからブームの下降が始まり、ユーザーが徐々に減少し、いまではピーク時の勢いはないです。
韓国系ゲームの移植も多く、NCsoftの「タワーオブアイオン」の中国版「永恒之塔」などは一時期非常に派手なタイアッププロモーションをしていましたが、現在では勢いがダウンしています。

中国製オンラインゲームのヒット例は、歴史や武侠小説を題材にしたものが多く「夢幻西遊」「天龍八部」「征途」などがあります。ファンタジー系では「完美世界」(パーフェクトワールド)は成功した例といえます。「完美世界」は日本向けにもサービス提供されています。

現在オンラインゲーム業界は、産業規模自体は急激に成長したけれど「行き詰まりの状態」にあると言われています。その主な理由は、

1.ゲームのシステムがマンネリ化しユーザーに飽きられている。
2.課金システムが不合理。
3.CG技術の全体的なレベルが上がりすぎて、ビジュアル面での差別化が難しくなった。

などが挙げられています。

1点目は特に強く言われており「中国のオンラインゲームはシステムが本当にワンパターン。ヒット作のシステムをそのままコピーしてキャラクターを少し変えただけのようなゲームがたくさんある。」のだといいます。

今年のCCGでは、従来型オンライン、アーケードゲームのほか、モバイルゲームのプロモーションもあり、中国ゲームのアニメ映画化など多メディア化の動きも見られます。

-CCG Expo 2013 ゲーム出展 日系関連-
・Dance Evolution/ダンスエボリューション(KONAMI)+「世宇科技」
・湾岸ミッドナイト4(namco)+「華立科技」
・鉄拳(namco)+「久娯」(鉄拳中国大会を開催)
・スクエニ+盛大(SNDA) 盛大遊戯は中国最大のオンラインゲーム会社の一つ、スクエニと提携してファイナルファンタジー、拡散性ミリオンアーサーなどをリリース。
・SEGA(精文世嘉)「WCCF」
など

-中国ゲーム-
・「完美世界」(完美世界)
・「光栄使命」(無錫巨人網絡)
・「秦時明月」(玄機科技)
など

CCG Expo2013のゲーム出展で一番目を引いたのは、中国ゲーム会社「盛大遊戯」からリリースされた「拡散性ミリオン・アーサー」(スクエア・エニックス)の中国版です。(中国タイトル:百万亜瑟王)
盛大遊戯(Shanda Games Limited )はNASDAQに上場もしている中国で最も早く発展したオンラインゲーム会社の一つです。スクエア・エニックスと盛大は2010年頃から「ファイナルファンタジー14」の中国版リリースに向けて提携を開始しています。
「拡散性ミリオンアーサー」はオンラインカードバトルRPGで、2013年7月18日から中国版のiOS、アンドロイド版(β版)のリリースが始まりました。
「拡散性ミリオンアーサー」中国版「百万亜瑟王」iOS、アンドロイド版リリース公式サイト:
http://ma.sdo.com/web1/home/index.asp

「拡散性ミリオンアーサー」の中国モバイル版がリリースされたことは、「中国のオンラインゲームも、従来型から本格的にモバイル型に移行する時代に入った」ことを表すニュースとして注目を集めています。
【関連ニュース】
・盛大遊戯、7月18日の「拡散性ミリオンアーサー」モバイル版リリースを受け、NASDAQの当社株価が19%上昇。(7月19日 新浪科術
・盛大遊戯、モバイル版ミリオンアーサーの反響が予想を大きく上回る。App Storeでの無料ダウンロードランキングで1位に。(7月22日 網易遊戯

■盛大遊戯のブース。プロモーションに大量のメイドコスを動員。このメイドコスの中には「男の娘」も混じっています。




■今年の盛大遊戯のブースはもっぱらスクエニの作品を宣伝していました。FF14:中国タイトル「最終幻想XIV」


アーケードゲームの出展では日本製のソフトが目立ちますが、ゲーム機筐体と運営を提供するのは中国のゲーム会社というケースが多いです。
■湾岸ミッドナイト4(namco)+ゲーム会社「華立科技」。レースイベント開催中。




■鉄拳(namco)+「久娯」。鉄拳中国大会を開催。


■Dance Evolution/ダンスエボリューション(KONAMI)+「世宇科技」


■SEGA(精文世嘉)「WCCF」


中国ゲームで目を引くブースの一つは歴史アドベンチャーゲーム「秦時明月」です。アニメ版も制作されており、この夏はアニメ劇場版が公開される予定です。

■サイン会をやっていました。サインしているのは原作者かキャラデザイナーかと思ったら、有名コスプレーヤーでした・・・。




すごかったのが、中国初の軍事ゲーム「光栄使命」です。これは、巨人網絡(GIANT)と中国人民解放軍の南京軍区と共同開発した中国軍事ゲームで、この夏オンライン版が正式にリリースされました。武器や服装などのビジュアルがものすごくリアルです。






中国人民開放軍は、軍隊生活を舞台にしたテレビドラマや映画の制作によく参画していますが、商用ゲームの開発に参与したという話は初めて聞きました。このゲームは海外からの引き合いもあり、輸出が解禁される可能性も出てきたと報道されています。もし輸出されたら、中国軍事ゲームという新しい種類のゲームとして、世界のゲームファンの関心を集めるかもしれません。(参照ニュース

CCG Expo2013年の入場者数は昨年を上回ったと報道されていますが、私の感覚でいうと、昨年よりも人出が少なかったように感じます。出展企業からもそういう声がありました。
昨年出展していた企業で今年出展していなかったものとして目につくのは、一つはアサツー・ディケイです。昨年アサツー・ディケイは「新テニスの王子様」のプロモーションで大きなブースを出していましたが、今年は出展がありませんでした。もう一つは、昨年は大規模な「スター・クラフト」大会が開催されていましたが、今年はありませんでした。

CCGは、全体的に日系コンテンツが目立ちます。但し、漫画・アニメ・ゲームといったいわゆる文化産業は、中国の政策上、独資で運営することが不可能な部分があり、或いは独資では運営・流通・販売が難しいこともあり、合弁またはライセンス契約などの形が取られていることが多いです。しかし、ライセンス契約、合弁契約の中身がどうなっているのか、また、ライセンス料がいくらなのか、契約が正しく履行されているのかなどは外部からは知ることができません。そのため、外面的には華々しく日本産コンテンツがプロモーションされているように見えても、日本企業側にとって実際にどれほどの収益に繋がっているのかは見えにくい面があります。とはいえ、中国の消費者にとって、日本のアニメ、漫画、ゲームのコンテンツそのものは高い人気があります。

【おまけ】隣で開催していたComiCon13のコスプレ
■2013年春・夏 一番話題の「進撃の巨人」104期訓練兵団。




■左:ハンジ。 右:サシャ。
 

■レールガン
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上海のアニメ・漫画・ゲーム展 CCG EXPO 2013 (2)フィギュア、VOCALOID、SNH48など

2013年07月24日 | ACG
7月11日から7月15日まで上海世博展覧館で開催された、上海最大規模のアニメ・漫画・ゲームの展示会「第9回 CCG EXPO 2013」参観の続きです。(前の記事:CCG EXPO 2013(1)ガンプラ、ラノベ、アニメイトなど
展示場の南ブロックにアニメ・漫画関連、北ブロックにゲーム関連の出展が集められています。南ブロックの奥一列にはフィギュアショップのブースが並んでいます。

-フィギュア、プラモ関連の主な出展企業-
コトブキヤ (フィギュア、プラモメーカー)
ALTER (フィギュアショップ。上海に店舗があり、中国フィギュアショップの草分け的存在)
GOOD SMILE (フィギュア、ねんどろいど)
MEGA HOUSE (フィギュア)
海洋堂 (フィギュア)

コトブキヤは大量の商品をブースに搬入しており、プラモ制作の工具などの即販も行っていました。入口には「ソードアートオンライン」アスナのコスプレの女の子が出迎えています。
■KOTOBUKIYA CCG上海2013


■コトブキヤブース内。来場者は展示品の写真撮影に異様なほどの熱意を傾けています。


ねんどろいど・フィギュアの専門ショップは、実店舗販売もありますが、ネットモールでの販売の方が多いかもしれません。アニメイト中国もネット販売が中心です。
ねんどろいどのGOOD SMILEは中国最大手のネットモール「天猫 Tmall」(涛宝/タオバオのB-to-Cチャネル) に専門ショップを開設しています。今回のCCGでは「まどか舞妓バージョン」と「ミク浴衣バージョン」を先行発売。ミク、まどか、セイバー、綾波などが、中国ではフィギュアのキャラクターとして特に人気があると思います。

■GOOD SMILEのねんどろいど広告


海洋堂は2013年10月27日から2014年1月15日まで、上海のアートスペース「1933老場房」(1930年代に場として使われたユニークな構造の建物を改造して飲食店・アートスペースとして利用)で「海洋堂 世界美術館 フィギュア芸術展」を開催します。その前売りチケットを先行発売していました。

■海洋堂 「海洋堂 世界美術館 フィギュア芸術展」チケット前売り。CCG前売り価格50元。
  

VOCALOID CHINAは、今年のCCGでは中国語VOCALOID第2段「VOCANESE・言和Project」を発表。「言和 YANHE」のボイス提供者(声優の劉セイラ)がステージで原曲を披露したり、「言和」ソングのファン参加コンテストなどのイベントが行われていました。ACGカルチャーにおいて中国が発信源になる貴重なチャンスなので、VOCALOID CHINAの動向は常に関心を寄せられています。


「言和」は「洛天依」と異なり、MARCURY SHANGHAIが主催で、上海禾念信息科技有限公司が運営という形態です。(昨年2012年にスタートした「洛天依」はYAMAHA VOCALOIDの中国代理店である上海禾念信息科技有限公司が企画・運営)




■ VOCALOID CHINAのブース。言和のボイス提供者、声優の劉セイラさんが原曲を披露(7月13日)。7月14日は一般参加型の言和ソングコンテストを開催。


アニメチャンネル動(TOONMAX TV)のオープンスタジオに、AKB48の上海姉妹グループ・SNH48のメンバー4名、莫寒(momo)、湯敏、李宇、董�徂依が登場。momoはコスプレイヤーとしても有名です。





-アメリカ系-

3Dアニメで知られるアメリカの「ドリーム・ワークス・アニメーション」は中国と提携し「Oriental DreamWorks」(東方夢工房)という中米合弁プロジェクトを起こしています。DreamWorksの3Dアニメは「カンフー・パンダ」を筆頭に中国で高い興行成績を上げています。今年の春に公開された「CRODS」(中国タイトル:瘋狂原始人)などは、大人と子供が一緒に楽しめる、アトラクション性と啓発的なメッセージを備えた良質の3Dアニメ、と高く評価されました。





ディズニーがCCG上海に初出展。現在上海ディズニーランドを建設中ですが、上海ディズニーランドが開園すると中国で本格的にディズニーキャラクターの知名度が高まることになります。ディズニーは今後、中国の海賊版キャラクター商品に対してどういう対処を取るのでしょうか。

■ディズニーがCCG上海に初出展。ディズニーランドのプロモーションではなく、ディズニーアニメとキャラクターの歴史の紹介に重点が置かれた展示でした。


ゲームの分があるので、あと一つ続きます・・・m(__)m
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