上海阿姐のgooブログ

FC2ブログ「全民娯楽時代の到来~上海からアジア娯楽日記」の続きのブログです。

Webtoon(LINEマンガ)「ノブレス」のアニメ版(OVA)が中国動画サイトで公開~Production I.Gが制作

2016年02月26日 | ACG
2015年、中国のアニメ・マンガ界で注目されたキーワードの一つが「条漫」です。
これはWeb媒体、特にスマホ、タブレットでの閲覧に合わせて、ページをめくる代わりに上から下へとスクロールさせて読む漫画のことです。
その代表といえるのが、韓国のWebtoon(ウェブトゥーン)、いわゆる「LINEマンガ」です。

中国では2015年7月から動画サイト大手の「Youku&Tudou」(優酷&土豆)がサイトにWebtoonを連接し、本格的にプロモーションが始まりました。
Tudouと連接のWebtoon:http://webtoon.tudou.com/

これと並行して、Naverが運営するWebtoon中国語版サイトもあります。
http://www.webtoons.com/

Naver Webtoon中国語サイト スマホ版


韓国の漫画は「Manhwa」(マンファ、韓国語のマンガのローマ字発音)として、アジアサブカルの一角として確立されています。
Webtoon、ひいては韓国マンガ全体の中でも人気の高い作品の一つが、ノブレス(NOBLESS)です。日本でも「LINEマンガ」として配信されています。

ノブレスは日本ではあまり知られていないかもしれませんが、世界の漫画ファンの間で非常に人気ある作品です。

ノブレス中国語版 中国語タイトルは「大貴族」
    

Webtoonが正式に中国に正式に上陸する前から「ノブレス」はネットにアップされており、人気がありました。

今年の2月5日、Webtoonの中国提携先である動画サイト「Youku&Tudou」でノブレスのOVA版が公開されました。



このOVAを制作しているのはProduction I.Gで、アニメ「黒子のバスケ」の多田俊介監督が制作しています。

現在中国で配信されているバージョンは中国語音声版です。

韓国漫画を、日本のアニメ制作会社が制作して、中国語でアフレコする・・・・

というミックス展開が行われています。

この、Youku&Tudou配信・Production I.G制「ノブレス OVA」ですが、まず、作画はキレイで原作のイメージにも合っています。

しかし、話の展開が早すぎます!!

のっけっから、えっと驚くほどの早さで話が展開します。
「あのシーンを1カットで終わらせちゃったの??」と戸惑っているうちに、
僅か30分足らずのOVAで、原作でいうと1話から78話あたりまで話が進んでしまいました。びっくりです。

OVAというより、超ロングバージョンのPVみたいです。





最後に「Webtoonで連載中のノブレス全編をお読みください」というテロップと漫画サイトへのリンクが出てくるので、
「詳しくは原作漫画を読んで下さい」ということで、OVAは駆け足で展開させたのかな・・・とは思いますが、
それにしても・・・。




中国の視聴者の間では、声優(中国語)に対する不満が多いようです。

確かに、中国人声優の演技というか、スタイルが、ノブレスの雰囲気にあまり合っていないように思います。
テレビドラマや映画などのアフレコに多く見られる、抑揚の強い話し方をしています。
原作のノブレスは、音を文字で表現することに特徴があり、独特の世界観を作り出しています。
声優の演技はもっと抑えが効いているほうがいいと思いますが、日本と違ってアニメ声優の層がそこまで厚くないので、致し方ないのかもしれません。

私が最初にノブレスのことを知ったのは2年ほど前で、フランス人の漫画好きの女の子に薦められました。
その子は当時大学生で、アニメや漫画が大好きで、日本語も非常に流暢でした。
連載中のノブレスに夢中になっていて、彼女の周りの友達もみんなはまっていると言っていました。

ノブレスは、怪物の描き方などがヨーロッパのセンスに近いのかもしれません。

【おまけ】銀座 CHANEL NEXUSにて開催されていた「エンキ・ビラル展」。バンド・デシネの表現とノブレスは共通するものがあるかも・・。



【おまけ2】
OVAを見てから主人公のライが「あんさんぶるスターズ」の朔間零に見えて仕方ありません・・・!あんスタの方が後ですが・・・。
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BIGBANG2016年3月上海公演~「大麦網」スマホアプリとチケット取引サイト「西十区」

2016年02月22日 | エンタメの日記
もうすぐ中国でBIGBANGのツアー「2016 BIGBANG MADE [V.I.P] TOUR」が始まります。
3月11日、12日の上海公演は、2月15日に大麦網(DAMAI.CN)など中国大手チケットサイトでチケットが発売になりました。

2016 BIGBANG MADE [V.I.P] TOUR IN SHANGHAI
3月11日(金)、12日(土)
上海メルセデスベンツアリーナ(上海世博文化中心)
アリーナ:1480元 スタンド:1280、980、680元(1元=約17.5円)

  

「2016 BIGBANG MADE [V.I.P] TOUR」とされていますが、一部のサイトでは「2016年ファンミーティングツアー」と表記されています。
2016年春の中国公演は具体的にどういう内容なのか、いまひとつよく分かりません。

いま、中国ではBIGBANGのコンサートチケットが非常に取りにくいです。
もしかすると、ジェイ・チョウ(周傑倫)、イーソン・チャン(陳奕迅)など中華圏のトップアーティストのチケットより入手難です。
3月11日~12日の上海公演のチケットも、「大麦網」販売分は発売から1分以内で完売しました。

~~中国の代行業者の間で流れている2016年BIGBANG中国公演スケジュール~~ ※変更の可能性あり

上海 3月11日、12日(昼夜2公演) 上海メルセデスベンツアリーナ(チケット発売済み)
深セン 3月13日 深セン湾体育中心体育館(チケット発売済み)
鄭州 3月17日、河南省体育中心体育場 (3/2発売済み)
南京 3月19日 南京奥体中心体育館  (3/3発売済み)
合肥 3月20日 合肥体育中心体育場 (3/4発売済み)
杭州 3月24日 杭州黄龍体育中心 (3/7発売済み)
南昌 3月25日 南昌国際体育中心体育場 (3/8発売予定)
長沙 3月26日 長沙賀龍体育館 
武漢 3月27日 武漢光谷網球中心
広州 5月21日 会場:未定
北京 6月4日 北京楽視体育中心
成都 6月18日 会場:未定
沈陽 6月25日 会場:未定

他にも、天津、済南、佛山などでの開催の情報もあります。
全部やるとするとすごいことになるのですが、本当にこんなにやるんでしょうか・・・?

なお、3月11日、12日の公演のチケットを2月15日に発売するというのは、スケジュールとしてかなりギリギリです。
しかも、大麦網ではネット販売したものの、まだチケット自体は発券されていません。(追記:上海公演分は2月23日前後に発券されチケット配送されました)
上記の公演日程はかなり日にちが迫っているので、本当にこのとおりに実施できるのかやや不安があります。


3年ほど前に「大麦網」についてブログに書いたことがありますが(過去ログ)、現在では状況がかなり変わっています。

1.最大の変化は、大麦網にスマホアプリができて、スマホアプリによる先行販売が始まったことです。

人気のあるコンサートのチケットは、スマホアプリで先行販売され、スマホアプリのみで発売が完了し、ウェブサイトでの販売は行われないことがあります。

スマホアプリ版「大麦」


BIGBANGの上海公演(2016年3月11日、3月12日)のチケットは、2月15日に大麦網で発売されましたが、その際の販売ルールは以下のとおりです。

3月11日公演チケットの発売時間:【2月15日 19:00】から大麦スマホアプリで発売。残席がある場合は【2月15日 19:30】から大麦ウェブサイトでも販売。各自購入枚数は4枚まで。
3月12日公演チケットの発売時間:【2月15日 20:00】から大麦スマホアプリで発売。残席がある場合は【2月15日 20:30】から大麦ウェブサイトでも販売。各自購入枚数は4枚まで。

つまり、スマホアプリで先に販売し、アプリからのアクセスで予定枚数が終了すれば、ウェブサイトでは販売しません

私は2月15日の19時にスマホアプリで操作していたのですが、1分以内に完売しました。なので、ウェブサイト売りはなかったと思います。

2.ネット購入の際に、中国身分証番号の入力を求められることがあります。

人気のある公演は、中国人の18桁の身分証番号の入力が必要で、購入枚数に制限があります。
これは、大量購入による転売防止目的と思われ、実名制を実施しているわけではありません。現状、チケットに身分証番号は印刷されていないし、購入者の名義と身分証の番号が一致している必要もありません。一人の身分証番号で複数枚購入することができます。

中国のサイトは、認証のために身分証番号の入力を要求することが時々あります。
この身分証認証機能の精度は高く、存在しない18桁の数字を入れてもはじかれます

3.チケット取引サイト「西十区」(xishiqu.com)の登場。

2014~2015年頃から上海地区を中心に出てきたチケット売買サイトです。
チケットキャンプと同じような機能を持ちます。個人ユーザーがサイト上で安全に売買できるようにシステム的な措置がとられています。



同じような転売はタオバオ(淘宝)でも可能ですが、「西十区」はチケットの売買に特化しています。

「西十区」BIGBANG http://www.xishiqu.com/event/bigbangshz/all/p1.html



タオバオの業者とチケット売買をやり取りする場合、値段が不確定なことがあり、入金した後も業者との交渉で追加金額を要求されたり、最終的に希望の席種のチケットが手配できず返金されることもあります。

3年前と比較して中国のコンサート事情で大きく変化した点がもう一つあります。
それは、内陸都市での公演が増えたという点です。
以前は、海外アーティストのコンサートといえば、北京、上海、広州の三大都市が定番でした。
これに南京、杭州、深セン、成都が加わり、更には、安徽省合肥、河南省鄭州、江西省南昌といった内陸都市まで広がっています。

なお、2015年8月のBIGBANG中国ツアーでは、中国吉林省の朝鮮族自治州延辺の首府、延吉(YANJI)でのコンサートが予定されていました。
公式発表されていたにも関わらず、中止になりました。
もし実現してたら、画期的な試みだったと思います・・・。
コメント (2)
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