中国ではショートドラマ(中国語でいう「短劇」)が流行っています。ショートドラマは1話あたり約2分、全部で100話前後から構成されるものが多く、スマホ視聴に合わせてタテ型で作られているのが大きな特徴です。
近年の中国ショートドラマ市場は従来型のテレビ・ウェブドラマ、ひいては映画市場をも上回るほどの勢いがあり、2024年に配信された新作ショートドラマは約3万6400作品にも上ると言われています。
●中国ショートドラマの特徴
・スマホで視聴することを前提としている。
まず、映像がスマホのタテ型視聴に適した比率で作られています。スマホという小さなデバイスに合うように、登場人物のアップが多いです。
また、セリフは比較的短く、映像に中国語で大きな字幕がついています。
そのため、音声を出さない(イヤホンをしない)状態で視聴しても、内容を理解することができます。
アップが多いことに加えて、誇張された演技をするため分かりやすいです。下のスクリーンショットの女性のセリフは「よく覚えておきなさい」といったかんじ。

・通俗的で低予算、分かりやすくスカッとするストーリー
俗っぽくて誰にもすぐ分かる話が多いのがショートドラマです。
裏切り、逆襲、一攫千金、玉の輿、浮気、会社倒産、不治の病、交通事故などなどドラマチックな要素がてんこ盛りです。
過剰にステレオタイプなキャラ設定も多く、大金持でイケメンだけど横暴な総裁(CEO)はショートドラマを代表する常連キャラです。ありえないほど意地悪な姑や上司、ダメ男、虐げられるヒロインなどもよく出てきます。
また、1秒で人物背景を理解できるように、「◯◯グループの後継者」や「◯◯市一の富豪の令嬢」といった肩書がキャラ名の隣に大きな文字で表示されます。
そもそも、ショートドラマはタイトルを見ただけでどういう話なのか大体分かるようになっています。
たとえば「陰キャのオレが大学ではモテモテになった話」「シングルマザーが名門財閥にお嫁入り」といったテイストのタイトルが多いです。
普通の一女性社員がオーナー御曹司の社長を射止めるとか、自分を踏みつけにした男性を見返すなど、弱い立場にある者が強者に逆襲するという展開が多く、日頃鬱憤やストレスを溜めている大衆視聴者をスカッとさせることが狙いです。
・中国ショートドラマのノウハウ
Netflixドラマは、視聴者に「一気見」をさせるために、視聴者の慣習をデータ分析して、どこでクライマックスを入れるべきか、何分間に一度の割合で謎をほのめかす伏線を入れるかなど、視聴者を引き付けるためのノウハウを最大限に活用してドラマ制作をしていると言われています。
同じように、中国ショートドラマにもノウハウがあります。
それは、2分という短い尺の中に必ずクライマックスを入れること、そして最後の20秒くらいは「続きは一体どうなるんだろう」と興味を掻き立てるようなシーンを入れることです。
つまり、中国ショートドラマはフォーマットがすでにできあがっています。
●2024年の傾向 課金制から無料化へ
1話2分以内のショートドラマは、おおむね100話以内で構成されており、1作の合計時間は3時間程度です。
当初は、最初の10話くらいは無料視聴できるけれど、その先のエピソードを視聴するためには課金しなければならないというシステムを採用していました。
先が気になってつい課金してしまい、1話あたりの課金額は安くても話数が多いので積み重なれば相当な金額を課金してしまう、もしくは課金が面倒くさくてサブスク会員に登録してしまった・・・となるように、巧みに課金誘導していました。
しかし、2024年以降、中国ショートドラマは課金制から無料に移行する趨勢にあります。
それを主導しているのが、ショートドラマ専門アプリ「紅果」です。
「紅果」は中国テック企業の大手、TikTokの中国親会社でもあるバイトダンス社が運営するアプリで、「紅果」では大量のショートドラマを「永久無料」として提供しています。アプリの名称も「紅果免費短劇」で「無料」であることを強調しています。
ショートドラマ専用アプリ「紅果」トップページ

●ショートドラマのバリュー
中国ショートドラマ市場の拡大は社会的な注目を集めており、2024年11月には『中国ショートドラマ業界発展白書(2024)』が発表されました。
同白書によると、中国ショートドラマの市場規模は2024年に500億元(約1兆円)に達し、中国映画市場を超えたと言われています。
また、ショートドラマの視聴者数は5.76億人、中国ネットユーザーの52.4%を占め、1日あたりのショートドラマ視聴時間は30分を超えると分析されています。
ショートドラマが流行り始めたのは2019年頃で、少なくとも5年が経過しています。
この間、ショートドラマという市場は急速に成長しましたが、ジャンルの認知度を飛躍的に高める作品や俳優が登場したわけではないように思います。
ジャンルの社会的な認知度を高めた作品というのは、例えば、中国ドラマなら『還珠格格』や『甄嬛伝』(宮廷の諍い女)、オンライン小説なら『盗墓筆記』、SF小説なら『三体』、中国アニメなら『魔道祖師』など、社会現象を引き起こし、そのジャンル自体を牽引する力を有する作品のことです。
ですが、ショートドラマには、それに該当するものがないように思います。
何か画期的な作品や俳優が出てきたからショートドラマが注目されるようになったのではなく、スマホでタテ型視聴しやすいこと、尺が短く「スキマ時間」をつぶすのに都合がよいこと、通俗的でスカッとするといったジャンルの特性が、いまの社会情勢にマッチしたからだと思われます。
そういう意味でいうと、日本でいま流行っている無料で読めるスクロール漫画によく似ています。
●「第6回海南島国際映画祭ミニドラマ・ショートドラマ世界サミット」
2024年12月、中国南端にあるリゾート地・海南島で行われた映画祭の一環として「ミニドラマ・ショートドラマ世界サミット」が開催されました。
このサミットで、ショートドラマの人気作品、人気プラットフォーム、人気俳優がランキング形式で表彰されました。
このランキングが今後権威を持つことになるのは分かりません。現時点では「ショートドラマ俳優」という肩書はステイタス化されておらず、ショートドラマの人気俳優として表彰されることが、俳優にとってどんな意味を持つのかもまだ分かりません。
ショートドラマ最優秀男性俳優 1位 申浩男(シェン・ハオナン)1996年10月29日生まれ、四川電影学院出身。普通のドラマにも出演していますが、ショートドラマの出演作が非常に多く、ビッグデータ、投票、審査員評価などを総合して1位に輝きました。

ショートドラマ最優秀女性俳優 1位 王格格(ワン・ゴーゴー) 1997年生まれ、西安出身。2021年頃から多くのショートドラマに出演し、近年では大量の作品でヒロインを演じています。

ショートドラマというジャンルの特性上、俳優が本来有する演技力を存分には発揮できていないかもしれません。ですが、二人とも申し分のないスタイル、ルックスの持ち主です。この二人は多くのショートドラマで共演しています。
王格格と申浩男。10作品以上のショートドラマで共演している。

●ショートドラマに対する中国当局の規制
今後ショートドラマがさらに勢いを増せば、関連当局からの規制も厳格化されると予想されます。2024年の時点では、制作費に応じて届出を必要とするというルールになっており、低予算であればあるほど規制が緩く設定されています。よって、制作費を抑えることで規制を回避できることになります。
中国でショートドラマがこれほど増加したのは、従来型のテレビ・ウェブドラマに対する締め付けの反動ともいえます。
テレビドラマ・ウェブドラマに対する中国当局の規制・センサーシップは年々厳しくなっており、内容的な制約も大きいです。
また、従来型ドラマの制作費は高騰しており、大作でなければヒットが見込めないので、投資リスクも大きいです。
さらに、キャンセル文化が蔓延しており、出演俳優がスキャンダル・不祥事により炎上すると、放送できなくなるリスクもあります。
しかし、ショートドラマであれば、作り自体がチープで有名俳優を起用する必要もないので制作コストを低く抑えられます。
センサーシップもそれほど厳しくありません。なおかつ、人気俳優に依存する必要がないので、配信プラットフォームが強い権限を持つことができます。
しかも、人々がドラマ視聴に割く時間は減少傾向にあり、ドラマを観る忍耐力もどんどん落ちているので、ショートドラマの「軽さ」を好む人が増えるのは不思議なことではありません。
このような背景からみれば、中国だけでなく、日本を含む世界中のエンタメ市場で「ショートドラマ」が普及する可能性があります。
中国ショートドラマは、昼ドラまたはレディコミ風のどぎついテイストの作風が圧倒的に人気です。キスシーンやベッドシーンも多く、いきなり告白したり別れたり、不倫や略奪といった直情的なストーリー展開が娯楽性を盛り上げています。
これは、中国のテレビドラマやウェブドラマが当局からの厳しい規制を受けて、お上品になりすぎてしまったことの反動です。
中国ショートドラマの流行は、中国独自の閉鎖的かつ巨大なネット社会に支えられており、ショートドラマのクオリティ自体を評価することは難しいです。
ただし、視聴者の注意を引き付けるためのドラマ作りのノウハウは精錬されており、このノウハウをうまく活用すれば、ヒットを飛ばせるチャンスのあるジャンルであるといえます。
「ショートドラマ」というフォーマットは日本でも普及する可能性は高いと思います。
そのとき、中国と同じようなテイストになるのか、それとも日本独自の作風が確立されるかは分かりませんが、「ショートドラマ」が世界共通ジャンルになれば、海外展開もしやすくなるかもしれません。
近年の中国ショートドラマ市場は従来型のテレビ・ウェブドラマ、ひいては映画市場をも上回るほどの勢いがあり、2024年に配信された新作ショートドラマは約3万6400作品にも上ると言われています。
●中国ショートドラマの特徴
・スマホで視聴することを前提としている。
まず、映像がスマホのタテ型視聴に適した比率で作られています。スマホという小さなデバイスに合うように、登場人物のアップが多いです。
また、セリフは比較的短く、映像に中国語で大きな字幕がついています。
そのため、音声を出さない(イヤホンをしない)状態で視聴しても、内容を理解することができます。
アップが多いことに加えて、誇張された演技をするため分かりやすいです。下のスクリーンショットの女性のセリフは「よく覚えておきなさい」といったかんじ。

・通俗的で低予算、分かりやすくスカッとするストーリー
俗っぽくて誰にもすぐ分かる話が多いのがショートドラマです。
裏切り、逆襲、一攫千金、玉の輿、浮気、会社倒産、不治の病、交通事故などなどドラマチックな要素がてんこ盛りです。
過剰にステレオタイプなキャラ設定も多く、大金持でイケメンだけど横暴な総裁(CEO)はショートドラマを代表する常連キャラです。ありえないほど意地悪な姑や上司、ダメ男、虐げられるヒロインなどもよく出てきます。
また、1秒で人物背景を理解できるように、「◯◯グループの後継者」や「◯◯市一の富豪の令嬢」といった肩書がキャラ名の隣に大きな文字で表示されます。
そもそも、ショートドラマはタイトルを見ただけでどういう話なのか大体分かるようになっています。
たとえば「陰キャのオレが大学ではモテモテになった話」「シングルマザーが名門財閥にお嫁入り」といったテイストのタイトルが多いです。
普通の一女性社員がオーナー御曹司の社長を射止めるとか、自分を踏みつけにした男性を見返すなど、弱い立場にある者が強者に逆襲するという展開が多く、日頃鬱憤やストレスを溜めている大衆視聴者をスカッとさせることが狙いです。
・中国ショートドラマのノウハウ
Netflixドラマは、視聴者に「一気見」をさせるために、視聴者の慣習をデータ分析して、どこでクライマックスを入れるべきか、何分間に一度の割合で謎をほのめかす伏線を入れるかなど、視聴者を引き付けるためのノウハウを最大限に活用してドラマ制作をしていると言われています。
同じように、中国ショートドラマにもノウハウがあります。
それは、2分という短い尺の中に必ずクライマックスを入れること、そして最後の20秒くらいは「続きは一体どうなるんだろう」と興味を掻き立てるようなシーンを入れることです。
つまり、中国ショートドラマはフォーマットがすでにできあがっています。
●2024年の傾向 課金制から無料化へ
1話2分以内のショートドラマは、おおむね100話以内で構成されており、1作の合計時間は3時間程度です。
当初は、最初の10話くらいは無料視聴できるけれど、その先のエピソードを視聴するためには課金しなければならないというシステムを採用していました。
先が気になってつい課金してしまい、1話あたりの課金額は安くても話数が多いので積み重なれば相当な金額を課金してしまう、もしくは課金が面倒くさくてサブスク会員に登録してしまった・・・となるように、巧みに課金誘導していました。
しかし、2024年以降、中国ショートドラマは課金制から無料に移行する趨勢にあります。
それを主導しているのが、ショートドラマ専門アプリ「紅果」です。
「紅果」は中国テック企業の大手、TikTokの中国親会社でもあるバイトダンス社が運営するアプリで、「紅果」では大量のショートドラマを「永久無料」として提供しています。アプリの名称も「紅果免費短劇」で「無料」であることを強調しています。
ショートドラマ専用アプリ「紅果」トップページ

●ショートドラマのバリュー
中国ショートドラマ市場の拡大は社会的な注目を集めており、2024年11月には『中国ショートドラマ業界発展白書(2024)』が発表されました。
同白書によると、中国ショートドラマの市場規模は2024年に500億元(約1兆円)に達し、中国映画市場を超えたと言われています。
また、ショートドラマの視聴者数は5.76億人、中国ネットユーザーの52.4%を占め、1日あたりのショートドラマ視聴時間は30分を超えると分析されています。
ショートドラマが流行り始めたのは2019年頃で、少なくとも5年が経過しています。
この間、ショートドラマという市場は急速に成長しましたが、ジャンルの認知度を飛躍的に高める作品や俳優が登場したわけではないように思います。
ジャンルの社会的な認知度を高めた作品というのは、例えば、中国ドラマなら『還珠格格』や『甄嬛伝』(宮廷の諍い女)、オンライン小説なら『盗墓筆記』、SF小説なら『三体』、中国アニメなら『魔道祖師』など、社会現象を引き起こし、そのジャンル自体を牽引する力を有する作品のことです。
ですが、ショートドラマには、それに該当するものがないように思います。
何か画期的な作品や俳優が出てきたからショートドラマが注目されるようになったのではなく、スマホでタテ型視聴しやすいこと、尺が短く「スキマ時間」をつぶすのに都合がよいこと、通俗的でスカッとするといったジャンルの特性が、いまの社会情勢にマッチしたからだと思われます。
そういう意味でいうと、日本でいま流行っている無料で読めるスクロール漫画によく似ています。
●「第6回海南島国際映画祭ミニドラマ・ショートドラマ世界サミット」
2024年12月、中国南端にあるリゾート地・海南島で行われた映画祭の一環として「ミニドラマ・ショートドラマ世界サミット」が開催されました。
このサミットで、ショートドラマの人気作品、人気プラットフォーム、人気俳優がランキング形式で表彰されました。
このランキングが今後権威を持つことになるのは分かりません。現時点では「ショートドラマ俳優」という肩書はステイタス化されておらず、ショートドラマの人気俳優として表彰されることが、俳優にとってどんな意味を持つのかもまだ分かりません。
ショートドラマ最優秀男性俳優 1位 申浩男(シェン・ハオナン)1996年10月29日生まれ、四川電影学院出身。普通のドラマにも出演していますが、ショートドラマの出演作が非常に多く、ビッグデータ、投票、審査員評価などを総合して1位に輝きました。

ショートドラマ最優秀女性俳優 1位 王格格(ワン・ゴーゴー) 1997年生まれ、西安出身。2021年頃から多くのショートドラマに出演し、近年では大量の作品でヒロインを演じています。

ショートドラマというジャンルの特性上、俳優が本来有する演技力を存分には発揮できていないかもしれません。ですが、二人とも申し分のないスタイル、ルックスの持ち主です。この二人は多くのショートドラマで共演しています。
王格格と申浩男。10作品以上のショートドラマで共演している。


●ショートドラマに対する中国当局の規制
今後ショートドラマがさらに勢いを増せば、関連当局からの規制も厳格化されると予想されます。2024年の時点では、制作費に応じて届出を必要とするというルールになっており、低予算であればあるほど規制が緩く設定されています。よって、制作費を抑えることで規制を回避できることになります。
中国でショートドラマがこれほど増加したのは、従来型のテレビ・ウェブドラマに対する締め付けの反動ともいえます。
テレビドラマ・ウェブドラマに対する中国当局の規制・センサーシップは年々厳しくなっており、内容的な制約も大きいです。
また、従来型ドラマの制作費は高騰しており、大作でなければヒットが見込めないので、投資リスクも大きいです。
さらに、キャンセル文化が蔓延しており、出演俳優がスキャンダル・不祥事により炎上すると、放送できなくなるリスクもあります。
しかし、ショートドラマであれば、作り自体がチープで有名俳優を起用する必要もないので制作コストを低く抑えられます。
センサーシップもそれほど厳しくありません。なおかつ、人気俳優に依存する必要がないので、配信プラットフォームが強い権限を持つことができます。
しかも、人々がドラマ視聴に割く時間は減少傾向にあり、ドラマを観る忍耐力もどんどん落ちているので、ショートドラマの「軽さ」を好む人が増えるのは不思議なことではありません。
このような背景からみれば、中国だけでなく、日本を含む世界中のエンタメ市場で「ショートドラマ」が普及する可能性があります。
中国ショートドラマは、昼ドラまたはレディコミ風のどぎついテイストの作風が圧倒的に人気です。キスシーンやベッドシーンも多く、いきなり告白したり別れたり、不倫や略奪といった直情的なストーリー展開が娯楽性を盛り上げています。
これは、中国のテレビドラマやウェブドラマが当局からの厳しい規制を受けて、お上品になりすぎてしまったことの反動です。
中国ショートドラマの流行は、中国独自の閉鎖的かつ巨大なネット社会に支えられており、ショートドラマのクオリティ自体を評価することは難しいです。
ただし、視聴者の注意を引き付けるためのドラマ作りのノウハウは精錬されており、このノウハウをうまく活用すれば、ヒットを飛ばせるチャンスのあるジャンルであるといえます。
「ショートドラマ」というフォーマットは日本でも普及する可能性は高いと思います。
そのとき、中国と同じようなテイストになるのか、それとも日本独自の作風が確立されるかは分かりませんが、「ショートドラマ」が世界共通ジャンルになれば、海外展開もしやすくなるかもしれません。
ショートドラマの感覚はわかります!YouTubeのショート動画で、2chネタの家族の諍いネタなどがよく上がってきます。よくまとめられていて、つい見てしまうんですね。1つ見ると次から次へと上がってきます(笑)
課金誘導もわかります。サブスクで1話無料と言われて、やっぱり課金してしまいます。
ショートドラマはわかりませんが、普通の長さのドラマは少しの時差で日本に来ます。少しずつ楽しんでいます。
今年も楽しいエンタメの記事を楽しみにしています
今年もよろしくお願いします^^
ショートドラマは作りがチープで衣装が野暮ったかったりしますが、そういうところが逆にリアルで引き込まれてしまいますね。大げさな演技や奇抜な展開は、視聴者にとっては気分転換になり、リラックス効果・ストレス解消効果があるのだと思います。
また、中国ドラマを配信する大手プラットフォーム(iQIYI爱奇艺、Youku优酷、テンセントビデオ腾讯视频など)のサブスク会員料金が上がっているので、ドラマ離れ引き起こしているのではと思います。中国国内では有料配信しているのに、Youtube(海外向け)では非課金で配信していることもあります。
ショートドラマブームなんですね、私も最近、長いドラマがちょっと辛くて、気持ち分かるなぁと思いました…
低予算だと規制が緩い…というのも驚きました。中国の実験的な作品もそういう中で生まれているのでしょうか。
昨年はブログを拝見して『バッド・キッズ 』『兎たちの暴走』『宇宙探索編集部』を観ることができました。阿姐さんが紹介されている作品は心にヒットします。今年もよろしくお願いします!
中国ショートドラマは何でもありのめちゃくちゃな展開ですが、チープさが妙にリアルだったり、大胆不敵なパロディが含まれてたりして良くも悪くもビックリコンテンツです。
2024年時点では、ショートドラマの場合、制作投資額が100万元(約2千万円)を超える場合、国レベルの政府機関が管理し、30~100万元は省レベルの政府機関が管理し、30万元未満であればプラットフォームが管理するというルールにルールになっています。意外というか、へえーー・・と言いたくなるルールですよね。今後また規制ルールが変わってくるかもしれません。
「ショートドラマ(短劇)」はショート動画アプリである抖音(TikTok)やそのライバル「快手」(KWAI)などの大衆向けアプリが牽引したジャンルなので、大衆的で娯楽性が強いコンテンツになっています。自主制作やドキュメンタリーなど実験的な作品は、「短片」(短編作品)や「微電影」(ミニシネマ)という形態で発表されることがありますが、なかなか取り上げられる機会がありません。『宇宙探索編集部』のような作品がもっと注目されると面白いと思います!
『兎たちの暴走』のヒロイン李庚希(リー・ゴンシー)は『雪中悍刀行』という古装ドラマにも出ていて、次世代ヒロイン女優の一人です。撮影された時期は『兎たちの暴走』の方が先ですね。
李庚希、古装ドラマに出演してるんですね!雰囲気のある女優さんで注目しています。李庚希がヒロインの『我们一起摇太阳』を観ましたがストーリーは、古典的な難病もので驚く展開はなかったのですが…主演の二人の演技が良くて可愛かったです。彭昱暢は何作が観ましたが凄い演技力でした。中国での知名度が気になります…
『宇宙探索編集部』のような作品を発見できたのは嬉しかったです。役者さんたちが、みんな良い味を出していて最初はクスクスと笑えて、最後は普遍的な問いや悲しみがテーマになっていてしみじみと良い映画でした。
こういう映画をもっと観たいなぁ〜と思いました!
『宇宙探索編集部』はいい作品ですよね。映像力が優れた中国映画はたくさんありますが、映像、脚本、演技が優れていて、なおかつ遊び心とセンスのある中国映画は珍しいと思います。