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上海阿姐のgooブログ

FC2ブログ「全民娯楽時代の到来~上海からアジア娯楽日記」の続きのブログです。

上海夢の空間~上海1933 海洋堂フィギュア芸術展とSNH48「星夢劇場」

2013年12月21日 | エンタメの日記
尖閣諸島問題の影響は後を引いており、相変わらず日本の芸能人は中国での活動に積極的とはいえません。しかし、二次元を通じた文化交流は活発に行われています。文化の秋といいますが、秋はオタク文化も旺盛で、たのしいイベントが上海でたくさんありました。
その一つは、食玩で有名な「海洋堂」のフィギュア展です。

海洋堂 世界美術館 フィギュア芸術展
期間:2013年10月27日~2014年1月15日
料金:平日80元(約1300円)、土日祝祭日100元(約1600円)。
場所:上海1933


「上海1933」は上海のオフィス街からは離れ、古い商店や集合住宅が多く残るエリアにあるアートスペースです。ここはもともと1930年代に食肉場としてイギリス人建築家の設計により建設された建物で、非常に不思議な造型をしています。現在はアートスペースとして利用され、カフェ、レストラン、スタジオ、レセプションホール、劇場などがあり、中央の空間は観光用に開放されています。海洋堂のフィギュア展は、普段は開放スペースとなっているエリアを借り上げる形で行われており、ユニークな構造の展示空間を作り出していました。
■上から見た状態。食肉用の牛などの場として作られたので、ひんやりとしており細い通路や階段がたくさんある。
  

フィギュアは、ロボット、特撮、ヒーロー物、美少女系、生物などにジャンル分けされており、その中で更にデザイナー(原型師)ごとに作品を集めた展示形式になっています。
■原型師BOME氏のコーナー。他にも田熊勝夫氏、山口勝久氏ほか多くの原型師のコーナーが設けられていました。


製菓会社などとのタイアップで販売された食玩のコーナーでは、歴代の作品が展示されており、当時の流行や出来事を思い出すきっかっけになりました。アイボの食玩、荒俣宏の妖怪シリーズ、王立科学博物館シリーズなど、そんなに昔のことではないのに懐かしく感じます。




■デザイン画やフィギュアの制作過程の紹介もあり、フィギュアのことを多角的に知ることができます。


展示は3フロアに渡る広いスペースが使われ、海洋堂の成り立ち、失敗と成功、様々な挑戦と努力の歴史が描かれています。海洋堂という会社を通じて、模型というものが「おもちゃ」から「ホビー」へ、そして芸術へと進化していった過程を感じることができる素晴らしい展示でした。来る前はチケット代が結構高いなと思っていましたが、見終わった後は「いい経験をした」と満足できる充実の内容でした。



海洋堂フィギュア展の会場を後にして、最寄の地下鉄駅に向かって歩いていたところ偶然にもAKB48の上海版「SNH48」の専用劇場・星夢劇場に遭遇しました。



当初、SNH48の劇場は虹口サッカー場の近くに建設されると噂が流れていたので、まさかこんなところにあるとは思いもしませんでした。

海洋堂フィギュア展からSNH48専用劇場へ―――そこは上海に忽然と現れた夢のオタク空間でした―――。

SNH48は2013年8月30日に専用劇場での公演を開始し、週末を中心に常時公演を行っています。現在チームSとチームNの2チーム体制で、Sは主に一期生で構成され、Nは主に二期生で構成されています。スタート公演として、チームS(一期生)は「最終ベルが鳴る」を、チームN(二期生)は「シアターの女神」をやってきました。
SNH48の劇場運営や公演形式はAKBのノウハウを踏襲しています。これは上海に限ったことではなく、大阪、名古屋、博多、ジャカルタなど派生グループにいずれも共通することだと思います。
「ノウハウ」とはどういうことかというと、まず演目の内容(セットリスト)はAKB劇場の公演と同じです。もちろん歌詞はすべて中国語になっています。セットリストが同じなので、MCが入るタイミングもAKB48の劇場公演と同じです。そして自己紹介のやり方とMCの内容もよく似ています。最近ハマっていることなど、メンバーのクセを暴露するなど、自分のことを語りながら他のメンバーのことに触れるというやり方も同じです。他にもAKBのノウハウを踏襲しているといる点は沢山あります。

●掛け声
ヲタ芸といわれるmix「よっしゃいくぞ~~タイガー、ファイアー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー」や「超絶かわいい、○○!」などは日本語で行われます。オタクのDNAに国境はない・・・?



●握手
公演後お帰りの際にはメンバー全員と握手ができます。日本語が少しできるメンバーもいます。

●投票
チケットに投票券が1枚ついており、公演後に好きなメンバー(推しメン)に投票できる。




●隣接カフェのスクリーンでリアルタイム映像
隣にカフェがあり、カフェ内のスクリーンでリアルタイム映像を見ることができる。

●SNH48の特徴(※2013年12月現在)
・メンバーの平均身長が高い。特に一期生は背が高く、160cm以下はほとんどいなくて170cm以上のメンバーが何人もいる。宮澤佐江ちゃんがMCとして上海の常設劇場に登場したことがあったが、AKBでは長身に入る佐江ちゃんが小柄に見えた。
・17歳~23歳のメンバーが多いが、実年齢より若く見える。
・センターで推されているメンバーがころっとやめてしまうことがある。「いつ見れなくなるか分からない」という危機感がある。
・人気があるのに滅多に公演に現れないメンバーが何人かいる。個人の仕事があるというわけではない。病弱だったり、学業があったり、消息不明だったりする。
・出待ちができる。

  
(※右:グリコのポッキーイベントの際のボード。)

私は2008年に秋葉原のAKB48劇場でチームKとチームBの公演を見たことがあります。AKB48劇場は秋葉原ドンキホーテの8階にあり、天井が低く独特の空間です。「最終ベルが鳴る」公演はAKB48(チームK)版とSNH48版を両方見ましたが、SNH48版の方が通いたい気持ちになりました。SNH48はダンスのレベルにはかなりばらつきがあり、きちんと振り付けをこなしている子もいれば、足が全然動いていない子もいます。しかし、結成当初から色々と大変な環境ながら、今出演しているメンバーはよく頑張っていると思います。チケット代もVIP168元(2700円)、一般席80元(1300元)と、比較的手頃な値段なので、時間さえ許せば何回でも行きたいと思わせるだけの魅力はあります。メンバーのルックスのレベルは高いと思います。もっとも、「最終ベルが鳴る」は元々評判の良いセットリストで、構成自体が良くできているせいもあるかもしません。ヲタ芸で騒げるのが楽しいし、いつも同じ人が観に来ているので通っていると知り合いもできるので、楽しくてしょうがない夢のような空間です。
今のところ、特別なイベントがあるときを除けば、チケットは公式サイトから比較的ラクに手に入り、まさに「会いにいけるアイドル」です。更に、いつ好きなメンバーがやめてしまうか分らないというスリルも満点です。チケット自体は容易に入手できるののに、このメンバーを見ることができるのは今だけかもしれないという危機感が常にあるので、ファンは割と真剣に応援していると思います。

SNH48は12月末からチームSのセットリストが変わり「恋愛禁止条例」(中国語名:恒久之光)が始まります。「海洋堂 世界美術館 フィギュア芸術展」は2014年1月15日まで開催しています。
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中国人団体ツアーの中から感じたアンコールワット

2013年12月11日 | 普通の日記
先週、日頃お世話になっている中国の会社の方たちと一緒にアンコールワットに慰安旅行に行ってきました。約40名の中国人の団体で、外国人は私だけです。いわゆる「中国人団体ツアー」の一員として旅行してきました。「中国人団体ツアー」の中から感じたアンコールワット旅行について体験談を書きたいと思います。

旅行会社のチャーター便で行ったのですが、ちょうどPM2.5の濃霧がひどい日で、飛行機が大幅に遅延しました。私たちが利用した航空会社&旅行会社は格安路線の開拓で有名な「春秋航空」です。

●PM2.5と春秋航空
これまでに中国国内で春秋航空を利用したことはありましたが、国際線を利用したのは初めてです。春秋航空といえば、食事・ドリンクサービスの廃止、全席エコノミークラス、リクライニング不可の座席による省スペース設計、自社サイトでの特価チケット発売、サービスを最低限度に抑えることで激安を実現する画期的な航空会社・・・と、良く言えばこのように語ることもできますが、突発事態が発生した場合の対応は散々でした。
私たちが出発した日は上海に今年最大のPM2.5が発生した日で、濃霧のせいで飛行機が離陸できませんでした。

元々20:30に出発予定であった上海発シェムリアップ空港(※通称アンコールワット空港)の直行チャーター便に搭乗したものの、滑走路まで到達するまでに30分ほどを費やしました。みるみるうちに霧が濃くなり、悪い予感は的中し「濃霧による視界不良」のため、空港ビルまで引き返すことになりました。飛行機を降ろされた私たちはバスに乗せられて搭乗ロビーまで戻されました。いつ離陸できるかは「濃霧の状況次第」とのこと・・・。

■左:「視界不良」で飛べなかった飛行機。 右:翌朝午前中。モヤが出てますが日中であれば十分離着陸可能。
  

他にも離陸中止になった便がたくさんあり、搭乗ロビーは人があふれていました。霧は晴れそうにありませんでしたが、ロビーで何時間か待ちました。航空会社から何の説明もないので、従業員と乗客がケンカを始めました。ケンカといっても殴り合いにはなっていないので、この程度のことでは誰も驚きません。夜12時半頃になってやっと「翌朝8:00に離陸時間変更」と告知されました。航空会社からは食事もホテルも手配されず、近くのホテルはすでに満室、車で30分ほど離れた簡易ホテルに行くことに。荷物返却の要領が悪く、空港を出発したのは深夜2:30、ホテルに到着したのは3:00頃でした。朝6時に再びホテルロビーに集合し空港へ。入国審査からやり直して搭乗ゲートに行ってみると、なんと飛行機がないとの情報が―――。昨晩濃霧のために飛べずに停留した飛行機はどこに行ってしまったのか――?私たちが乗るはずだった飛行機は別の便に使われてしまったようなのです。代わりの飛行機は今杭州にいるとのこと。そこで再び従業員と乗客が衝突。ケンカの様子を動画を撮っている人も沢山いましたが、こんなことは日常茶飯事なのでネットにアップしても誰も注目してくれません。誰かが滑走路に飛び出して飛行機の離陸を体当たりで邪魔するくらいのことをしないと、ニュースにはならないです。
再び空港内を漂流すること数時間、午前10時頃「杭州からいま飛行機が上海に向かっています!」と情報が入り、最終的に離陸できたのは午後2時過ぎでした。約16時間の遅延の末、ついにアンコールワットへ―――。約4時間のフライトで乗客一同爆睡・・・ミールサービスもないから誰にも邪魔されません・・・。現地時間夕方6時頃、ついにアンコールワット(シェムリアップ空港)に到着。
■シェムリアップ空港。到着したときは感動した。空気が良い!空が澄んでいる!


●パスポートに1ドルを挟んで入国審査へ
中国人の団体旅行には、日本からのツアーとは異なる注意事項があります。中国の団体旅行者は「スムーズに入国審査を通過するため、パスポートに1ドル札を挟んで入国審査官に渡すように。」と指示を受けています。入国審査のために並ぶ列、周りの中国人団体は迷いなく1ドル札をパスポートに挟んでいます。私たちのグループでは、この扱いに納得できず1ドルのチップを渡さずに入国しようとする人が何人かいました。そのうちの一人がチップを渡さずにカウンターへ。審査官に何かを要求されているようでしたが、結局通過しました。次の女性もチップを挟まずにパスポートを提示。審査官が追及する時間は長くなりましたが、分からないふりをして突破。3人目もチップを挟みませんでした。すると、審査官は1ドル札をちらつかせて、直接「チップを払え」と要求してきたそうです。3人目は仕方なく財布から1ドルを出して支払いました。
旅行会社が予め注意事項に列記しているほどなので、中国人に対してはほぼチップを要求しているのだと思います。しかし、日本人や欧米人には基本的にはチップを要求していないようです。韓国人については分かりません。なお、プノンペン空港では、シェムリアップに比べると中国人でもチップを要求される確率が格段に低いとのことです。

この入国審査でのチップ徴収の件について考えてみたのですが、集めたチップはどこかに上納しているのでしょうか?
中国からシェムリアップに乗り入れる便は1日5便程度なので、150人×5便で750人となり、1人1ドルチップを徴収すると、1日750ドルを集められます。集めたチップは上位組織に上納されていると思われますが、どういう仕組みになっているのでしょうか・・・?

●物売りの子供、アメをほしがる子供
アンコールワットの観光地でバスから降りたとたん、物売りの子供やアメをねだる子供が群らがってきます。これも旅行の事前注意書きに書いてありました。「現地にはアメをねだる子供がたくさんいるので、持って行った方がいいです。旅行に行った人の経験談に基づくアドバイスです。」ということです。観光地に群がる子供は靴を穿いていない子が多く、中国語で「アメをくれ」と話しかけてきます。子供たちはだいたい2~3人のグループで行動しており、自分がもらうと仲間を連れてきて「この子にもあげて」と言います。その場にいなくても「妹にもあげたいからもう一つくれ」と言う子供もいます。相手が何人かをみて英語や中国語、日本語などを使い分けています。

■アンコールトム ビアミナカス


貧しいことには違いありませんが、アンコールワットの子供たちに悲壮感はあまりないです。
アンコールワットはカンボジアの国旗に描かれるほどの宝であり、外貨を稼ぎ出す特別な場所です。実は、観光地の中でも物売りができるスペースは限定されています。観光客がバスを降りてから、観光地に立ち入るまでの間しか物を売るタイミングはないのです。なので、物売りをする人々の間にはショバ争いがあり、誰かにショバ代を払っているかもしれません。タ・プロームという有名な遺跡では、駐車場から遺跡の入口まで長い参道があります。ここは物売りにとって絶好のロケーションです。そこでふと、物売りをしている6歳から10歳くらいまでの女の子たちが可憐で美しいことに気付きました。少女たちは英語や中国語、日本語で、すがるようなか細い声で控えめに、且つしつこく物を勧めてきます。民芸品の笛を売っている女の子が特にきれいな瞳をしていて、目を奪われているうちにずいぶん長い距離をくっついてきてしまいました。女の子は一生懸命笛を吹いてみせたり、たくさんの色があるから好きな色を選んでと包みを開けてみせたりします。しまった・・・もし買わないなら、女の子の瞳を見つめたりせずに、さっさと拒絶しなければなりません。そうしなければ、彼女は他の客にアピールすることもできません。ここまで引きずって「いらない」と言ったら、故意に弄んだと思われても文句は言えない・・・と思って「いくら?」と聞きました。私は本当は笛などは欲しくなくて、女の子も私が笛を欲しがってはいないと感じたはずです。しかし彼女は「2ドル」と答えました。高いな・・・と思いましたが、値切らずに2ドルを渡しました。私が財布を出そうとカバンに手をかけた瞬間、女の子はパッと背後の状況に目をやり、次の客を出口までの間に捕まえられるか確認したようでした。
他にも笛を買った(または買わされた)人はいましたが、みな1本1ドルか、もしくは2本で1ドルでした。もし私がもっと早い段階で値段を適当に聞けば、彼女は「1ドル」と答えたかもしれません。長い間引っ張られて私が確実に買うと見込んでいたから2ドルと言ったのかも・・・などと後で考えました。
子供たちの中でも、美しく賢い子供が選ばれて、あの観光客が日々溢れる絶好のロケーションで物を売っているのかもしれません。彼らは確かに貧しいけれど、彼らなりの生活を逞しく生きています。幼いながらも才覚のある子どもは粘り強く物売りも上手いと感じました。

■タ・プロームはカジュマルの巨木で有名。


●ベンメリア遺跡と子供たち
ベンメリア遺跡はアンコール遺跡群の中心地から車で約1.5時間ほど離れたところにあり、比較的最近地雷除去作業が完了し、公開された遺跡です。日本のツアーでは必ずしも組み込まれていません。しかし、中国のツアーにはなぜか大抵組み込まれています。ベンメリア遺跡は「寺院の修復があまり行われておらず樹木が茂る」と紹介されているので、ひっそりとした寂しいところなのかと思っていたらイメージとかなり異なり、中国人だらけの場所でした。
ベンメリア遺跡の中にはたくさん子供がいます。地雷除去が完了した安全な遺跡の中は、子供にとっては良い遊び場なのかもしれません。ここの子供たちは中心部の遺跡の子供たちより更にタフです。最初はアメをねだることから始まりますが、そのうち足場の悪いところを注意してあげたり、遺跡の解説をしたりして、ガイドさながらくっついてきます。最終的にはガイドのお礼に「米ドルちょうだい」と直接的に訴えてきます。現金が一番役に立つのは分かっていますが、現金をあげていいのか・・・?しかしもうアメでは済まされません。アメでごまかそうとしても「アメは歯が悪くなるからもういらないよ」などと口達者に中国語で言い返してきます。根負けして1ドルをそっと渡すと「謝謝!昇官發財!」(ありがとう!あなたも出世してお金持ちになれますように!)と元気よく叫んで走り去っていきます・・・。

■ベンメリア遺跡






後になって振り返ると、観光客と子供たちの一連の「ふれあい」は遺跡を傷める原因になると思いました。アメをあげれば、子供はアメの包み紙などのゴミをあたりに散らかします。ゴミ箱に捨てたり、ゴミを持ち帰るなどということはしません。よく見ると遺跡の隙間にはアメの包み紙や棒が挟まっています。子供たちは靴を穿いていない子が多いですが、小さな体でひょいひょいと遺跡の中を駆け回って観光客を追い掛け回します。倒れた柱の上に跳び乗ることもあります。
子供たちが遺跡でアメのゴミを散らかすから、中国人はむやみにアメをあげるべきではないのでしょうか?子供たちを立ち入り禁止にした方がいいのでしょうか?若しくは子供たちにアメやチップをねだることを禁止すれば、子供たちは寄り付かなくなるかもしれません。子供が口八丁で1ドルを稼ぎ出すチャンスなどない方が、世界遺産保護のためにはいいのでしょうか・・・?

●華僑とサムスンと日本車のパワー
東南アジアに行く機会は少ないのですが、たまに行って思うことは、現地華僑のパワーとサムスンの強さです。どこに行ってもサムスンと華僑がいます。カンボジアは人口の5%が華僑で広東省潮州の出身者が特に多いです。広州からシェリムアップに1日3本も定期便が運航されています。観光だけでなく、政府投資、ビジネスニーズがそれだけあるということなのでしょうか。
東南アジアでは、華僑は民族的・政治的にはマイノリティでも、金融や商業を華僑が握っているケースがよくあります。街中には日本車が多いです。日本の中古自動車も多く、中古輸出あるいは寄付された右ハンドルの日本車を頻繁に目にします。中にはとっくの昔に生産終了した懐かしい車種もあります。

■日本製の車。右ハンドルでエアコン調節の表記も日本語のまま。


現地ガイドの話によると、アンコールワットには多くの国から観光客が訪れますが、最も多いのは韓国人だそうです。次に多いのが中国人で、中国人が韓国人を追い抜きそうな勢いであるとのこと。韓国人と中国人の旅行客が多い理由は「フライトの都合」だとはっきり言っていました。
シェムリアップ空港には、日系・欧米系航空会社の定期便はなく、主に中国、韓国、タイ、香港、台湾、シンガポール、マレーシアなどアジア地域の航空会社が就航しています。日本からアンコールワットに行く場合、ソウルやタイでトランジットする必要があります。(※旅行ハイシーズンは日本からの臨時チャーター便あり)韓国や中国は定期便のほか観光チャーター便を運航させ、大量の観光旅行者がピストン輸送されています。

■夜のシェムリアップ空港。深夜まで中・韓へのフライトがあり、韓国人と中国人団体旅行者でいっぱい。


帰りの便は遅延することなく定刻に到着しました。
往路でひどい目にあったので「もう春秋航空にはできるだけ乗りたくない」と思いましたが、価格や時間的なことを考えれば、やはりこれからも利用すると思います。日本からアンコールワットへの定期直行便は運航されておらず、トランジットを含めると、日本からは少なくとも9時間は必要です。それを思うと、春秋航空が低価格で直行便を飛ばしてくれるのはありがたいことです。遅延さえしなければ片道4時間弱で到着します。(※春秋航空以外にも東方航空が上海-シェムリアップ間の定期便を1日1本運航しています。)
突発事態さえ起きなければ、春秋航空は決して悪い航空会社ではないです。飛行機が天候上の理由で遅延するのは仕方がないと思います。問題は適切な説明がないことです。

●中国人団体旅行者に対して気になったこと。
今回の旅行では、どのスポットに行っても中国人だらけでした。ただ、特別迷惑になるような行為は見受けられなかった・・・と思います。人が多すぎるとか、話し声がうるさいとか言われるとどうしようもないですが・・・。。個人的に気になったことは、もう少しチップを払うことに気を配ってもいいのでは?ということです。団体でマッサージに行ったのですが、多くの人がチップをあげていなかったです。マッサージ師の女の子たちはチップを期待していました。中国や日本にはチップの文化が全くないので、はっきりいって、いつチップを払えばいいのか分らないです。なので、入国審査でチップを払えとツアーガイドに言われれば、言われたとおりに支払い、反対に「チップをあげろ」と言われていなければ、払うことを思いつきもしません。チップは一種の文化なので、その習慣を把握するのは難しいですが、これだけ経済格差がある国との間であれば、チップの意味についてもう少し注意を払ってもいいかもしれない・・・と思いました。気になったのはそれくらいです。

■アンコールトム バイロン




■おまけ:上海の濃霧。さすがにひどい・・・。
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2013 SHINee Festival Tour in 上海~ファンミとライブのミックスイベント

2013年12月04日 | エンタメの日記
11月30日(土)にSHINeeのイベントが上海でありました。イベントタイトルは「2013 SHINeeフェスティバルツアーin上海」となっており、ライブだと思っていたのですが、行ってみたら半分ファンミーティングでした。チケットの価格が980元/780元/580元(約16000円/12500円/9200円)とK-POPグループのコンサートにしては低価格の設定になっているのでおかしいなとは思っていたのですが、まさかこういうイベントだったとは・・。
「2013 SHINee Festival Tour」は台北でも開催しています。台北は8月4日で上海は11月30日と4ヶ月近く間があいているので、曲目やトークの話題などもだいぶ違ったのではと思います。
■上海公演の会場:上海大舞台。


2階部分を使用していないので、集客数は5000人くらいだと思います。


イベントは19:30過ぎに始まり、終わったのは21:45くらいでした。全体で2時間10分くらいです。

【主な流れ】(正しく記憶できていないかもしれません)
登場→自己紹介→歌2曲→SHINee5周年韓国イベントの映像→5周年お祝いとミノの誕生日ケーキ→ゲームコーナー(間に歌あり)→ミノがイギリスで撮った動画上映→中国ファンが作った映像を上映→メンバー感想→パフォーマンス(40分くらい)→アンコール「Everybody」MV上映→「EveryBody」パフォーマンス。(終演)

こうやって流れを文字にすると、盛りだくさんで充実しているように見えますが、実際には中国人司会者が進行を握っているのでSHINeeが自主的に動ける余地は小さく、ウェブ番組の公録を見ているようなかんじでした。

【曲目】(漏れてる曲があるかもしれません)
・Stand By Me 
・Aside
・Your name
・Life
・当愛已成往事
・JOJO
・Ready Or Not
・Lucifer
・Beautiful
・RingDingDong
・EveryBody

■新しいアルバムから「Aside」。一番好きな曲なので聴けてよかった。SHINeeの曲は本当に素晴らしい。この曲だけスクリーンに中国語歌詞が出ました。


トークでの並び方はステージ左から順にオニュ、テミン、ジョンヒョン、ミノ、Key、通訳、司会者で、この並び順は基本的に崩れません。中国人司会者と中韓通訳も男性だったので、男ばっかりのステージでした。
ミノはドラマ「メディカルトップチーム」の話題があり、立ち位置的にも司会者から近く話をふりやすいせいか、司会者は全体的にミノさま中心に話を進めているような印象を受けました。そしてミノさまの貴公子キラキラ度が半端なかったです。ゲームに大量の時間が割かれたのですが、ジョンヒョンはゲームの最中ずっと異様にハイテンションでした。Keyも元気でした。オニュとテミンがちょっと大人しかったです。

ゲームコーナーは、クイズで最も正答数が多いメンバーが美味しい料理を食べることができて、正答が少なかったメンバーがまずい料理を食べさせられるというルールで、一人ずつ自分の名前が書かれたボードを渡され、回答したいときはボードを掲げ、一番早くボードを上げたメンバーに答える権利が与えられます。

最初のコーナーは中国語テスト。中国語で答えなければなりません。

SHINeeはデビュー前に中国語の勉強に力を入れていましたが、その後海外活動のメインは日本に移ったため、日本語の方が中国語よりずっと上手です。彼らが中国語で質問に答えるゲームコーナーは、アイドルのファンミというよりは、おもしろ外人クイズ大会みたいで、アヤシイ中国語の外人がハイテンションでクイズに答える深夜番組のような雰囲気でした。

1.「サラヘ~」は中国語でなんといいますか?
ジョンヒョン:我愛ニー!
2.「ヨボセヨ」は?
Key:ウェイ?(“もしもし”という意味)
3.「もうちょっと安くして」は中国語で何といいますか?
ジョンヒョン:便宜点吧!
4.万里の長城の長さは?
→ 色々ともめる。珍回答が続出。
5.万里の長城を作った皇帝は?
ジョンヒョン:秦始皇!(※秦の始皇帝のこと)
6.中秋節に中国で食べるものは?
ジョンヒョン:ユエビン(※月餅)
7.しゃぶしゃぶに似た中国の料理は?
オニュ:火鍋(中国語で答える)
8.上海名物の料理
ショーロンポー
9.中国の人口は?
答えにもめる。最初に13億と答えたが、判定されなかったようで数字が逸脱していく。
10.昔の上海の女性が来ていた服装はなんといいますか?
ミノ:チーパオ(※チャイナ服のこと)なんで知ってるんですか?とつっこまれますが、「映画で観た」とのこと。

最初のコーナーはジョンヒョンが勝って、上海地元料理の糖酢排骨を食べさせてもらえます。負けたKeyとテミンは味のない麺を食べさせられます。
ジョンヒョンは自分の料理を誰かとシェアすることができるけれど「全部自分で食べる」と言って一人で食べます・・・。

2つ目のコーナーはメンバーに関する質問。メンバー一人につき2問ずつ問題があり、本人は答えることができません。

司会者:Keyのペットの名前は?
すぐにミノが正答を答える。

司会者:Keyは帽子をいくつ持っている?
ジョンヒョン:40個。

司会者:ジョンヒョンがこれまでに作詞作曲したのは何曲?
皆が次々に8曲、7曲、6曲、5曲とメンバーが次々に答えるがなかなか当たらない。答えは13曲。

司会者:ジョンヒョンの足のサイズは?
Key:自分と同じ26㎝!!

テミンの誕生日は?
→Keyがすぐに正解を答える。隣のジョンヒョンは何日だっけ・・といった様子。

オニュの好きな色は? →黒。
オニュが最初に演じたミュージカルは?→勇敢な兄弟

ミノの一番の宝物は? という質問の答えが面白かったです。
最初、「サッカーのユニフォーム?」とか「ブレスレット?」などと答えるのですが、なかなか当たりません。回答のチャンスもあと僅かというとき、Keyが「メンバー?」と回答しますがこれも違う。ジョンヒョン「SHINee?」テミン「シャウォル!」と答えますが、いずれも×。
全員で「なんだよ、違うのかよーー!!」とミノさまを責めます。
答えは「両親」でした。

Keyが最も得点が高く、Keyが美味しい料理を口にする権利をゲットします。負けたのはオニュです。オニュは罰ゲームでトウガラシの乗ったピータンを食べさせられます。
Keyはご褒美としてショーロンポーをもらいます。お箸でショーロンポーを食べますが、Keyはジョンヒョンに一つ食べさせてあげます。Keyちゃんやさしい~~ジョンヒョンはさっきごちそうを分けてあげなかったのに・・・。

まだまだ質問コーナーが続きます。

司会者:何度も上海に来ていますが、「上海」と聞いて思いつくものは何ですか?

ジョンヒョン:上海大舞台(ファンミの会場のこと)。あと「上海ツイスト」です!と「上海ツイスト」を歌いだす。
司会者:上海ツイストって何ですか?
ジョンヒョン:韓国ですごく流行っている歌です(※「愛のツイスト」。多くの芸能人がバラエティなどでマネしている)
ジョンヒョンの陽気な答えから一転してミノさまが、
ミノ:「上海の夜景が見たいです」と模範回答。
観客:「キャ~さすがミノさまステキー」「ミノさまと一緒に夜景が観たいーー!!」という雰囲気に。

司会者:超能力を手に入れられるとしたら、どんな能力が欲しい?

ジョンヒョン:時間をコントロールする能力。
テミン:瞬間移動能力。
オニュ:いらない記憶を捨てて、欲しい記憶を持つ能力。(・・・オニュさん)

メンバーに対してつっこみ。

Key:(ミノに対して)食べても全然太らないところ。
ミノ:(ジョンヒョンに対して)太ったり痩せたりできるところ。首に筋肉がついて太くなった(笑)

ゲームコーナーの途中で「Life」を歌い、次に中国語の曲を披露します。その曲がレスリー・チャンの映画「覇王別姫」の主題歌「当愛已成往事」でした。これが上手かった!!古い曲ですがC-POPの名曲なので中国のSHINeeファンの子たちも知っていると思います。特にオニュとKeyが上手くて、何をやらせてもハイクオリティに仕上げてくる、さすがSHINeeです。

21時20分頃にトークコーナーが終わって、パフォーマンスに入ります。

「JOJO」 「Ready Or Not」「Lucifer」「RingDingDong」などが続き、アンコールは「Everybody」です。アンコールの間に「EveryBody」のMV映像をスクリーンで流し、その後SHINeeがステージに登場して「Everybody」のパフォーマンスをフル振り付けで披露しました。この振り付けはすごい!しかし、スクリーン上でMVを見た直後だったので、パフォーマンスを見たというよりはMVの撮影舞台裏を見せてもらったような感じでした。

「2013 SHINee Festival tour」はファンミとライブのミックスのようなイベントで、完全なファンミーティングではないのですが、司会者が進行を握っており、SHINeeに主導権があまりなく、会場にいるファンと直接交流できる場面がほとんどなかったのが残念でした。
ダンス曲、特にSMP(SMエンタの特徴であるダンスパフォーマンス)はリップシンクになります。「Everybody」のパフォーマンスを見て、あれを踊りながら歌うのは絶対に無理だと思いました。しかし、リップシンクがあからさまだなという気はします。リップシンクの曲でも必ずしも全力で踊っていない部分もあるので、これならダンスを切って歌った方がライブ的に盛り上がるのではと思うこともあります。SHINeeは歌が非常に上手いので、バラードは生歌で聴かせてくれますが、バラードになると5人がステージに一列に並ぶという構図が多く、視覚的に単調です。せっかくあんなにダンスも歌も上手いのだから、実力がライブで生かせるような演出・振り付けにすればいいのに~と思います。

1stアジアツアー「SHINee WorldⅠ」は中国大陸でも南京公演がありましたが、2ndアジアツアーは、大陸には来ていません。台湾、香港公演はありました。SMTOWNなど合同イベントに参加することはありますが、SHINee単独での大陸のイベントはかなり久しぶりだったのでは。「SHINee WorldⅠ」南京公演が素晴らしすぎたので、今回のイベントはライブとしては物足りない部分もありましたが、世界各都市でめまぐるしく活動する中、こうして折衷的なイベントを設けて姿を見せてくれるのは、地元のファンにとっては大変嬉しいことだと思います。
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