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CCG EXPO 2015~中国に2.5次元舞台上陸~~保護のもとでの中国アニメの成長

2015年07月20日 | エンタメの日記
CCG EXPO2015(第11回中国国際動漫遊戯博覧会)に行ってきました。
CCG EXPOは、上海で毎年7月に行われるアニメ・マンガ・ゲームの展示会です。
日系企業の出展が多いことでも知られています。
公式サイト:http://www.ccgexpo.cn/
開催期間:2015年7月9日~13日  場所:上海世博展覧館
土日一般入場チケット価格は80元(現レートで約1600円)。

【主な出展企業】
日系:バンダイ(ガンプラEXPO)、SONYプレイステーション、アニメイト、天聞角川、コトブキヤ、GOODSMILE、DeNAなど
アメリカ:ディズニー、マーベル、カードゲームのマジック
中国:盛大、第九都市、巨人網絡などゲーム会社、youku&tudou、PPTVなど動画サイト、閲文集団など。

人気絵師のTONYさんがCCG EXPOのためにデザインしたキャラクター。TONYさん作品展も行われました。
  

【今年のCCG EXPOの特徴】
・中国のPCオンラインゲーム、スマホゲームの出展が減少
・紙媒体の漫画雑誌の出展がほぼ撤退
・閲文集団、網易(Net Ease)漫画など、中国産コンテンツのプロモーションが増加

日系のキャラクターとしては「刀剣乱舞」が一番プッシュされているように見えました。
Youme Cafeブース


ねんどろいどのGOOD SMILE


アニメイトのスタッフも刀剣乱舞Tシャツを着ていました。
中国で人気の高い「終わりのセラフ」や「Fate/stay night UBW」のグッズをもっと持ってくるかと思ったのですが、あまり目立っていませんでした。

2015年4月以降の中国当局アニメ配信規制により、進撃の巨人、寄生獣、トーキョーグール、サイコパス、ソードアンドオンラインⅡ、七つの大罪、暗殺教室など多数の人気作品が配信停止になりましたが、グッズは扱われています。
中国のグッズメーカー「艾漫」。暗殺教室をデザインしたブース。(暗殺教室の配信が停止されたのは6月に入ってからなので、ブースデザイン変更が間に合わなかったのかもしれません・・・


例年どおりの盛況のバンダイGUNPLA EXPOのブース。




捜狐(sohu)動画で独占配信中のフェアリーテール。2015年5月から日本語版と中国語吹き替え版を同時配信中


2015年、2.5次元舞台「黒執事」が中国に上陸。

ミュージカル「黒執事‐地に燃えるリコリス2015 -」が2015年12月に北京、上海、深センの3都市でも上演されます。
ネルケプランニング公式サイト:
http://www.nelke.co.jp/stage/namashitsuji2015/
執事のお兄さんがプロモーション中。


ネルケプランニングは中国法人(奈尔可(上海)文化発展有限公司)を設立し、中国でも本格展開する模様です。
これからは、テニミュなども中国で見られるようになるのでしょうか。もしくはライブビューイングとか・・・?



天聞角川は設立5周年アニバーサリー。


天聞角川では「棺姫のチャイカ」榊一郎先生サイン会、「ビブリア古書堂の事件手帖」三上延先生サイン会を開催。
また、中国の人気ネット小説「全職高手」の番外編を発売。7月12日の昼過ぎに並んだら完売で購入できませんでした・・・。初回限定版は付録グッズ付きで販売。今年のCCG EXPOの目玉商品。


フィギュアは、コトブキヤと同じブースでSKY TUBEが出展。


SKY TUBEの快楽天BEAST  男性向けフィギュアが登場するのは珍しいです。


今年の春、中国大手ネット小説サイト、テンセント文学(騰訊文学)と起点中文網が合併して「閲文集団」という会社になりました。


CCG EXPO 2015は、閲文集団としての新展開をアピールする場となりました。
「盗墓筆記」、「全職高手」、それから「擇天記」という古装武術ファンタジー作品をプッシュしており、小説をベースに、アニメ化、グッズ化、コスプレなどへの展開を強化するとみられます。「擇天記」は中国国内でアニメ化され、今年7月からテンセント動画で配信が開始しました。

7月12日午後「全職高手」作者、絵師、コスプレイヤーのサイン会を開催。12日午後のメインイベントとなり、ブースの周りには長い列ができていました。サイン色紙やグッズ、小説番外編などが入った福袋も完売。


7月11日(土)は上海に台風が直撃したにもかかわらず、例年どおりの賑わいだったと思います。
CCG EXPOの土日指定チケットは80元(1600円)と結構いい値段がします。そのため、ただの企業出展ではなく、より魅力的なプレミアム度の高いイベントが求められると思います。

アニメ、漫画、小説、ゲーム、いずれも中国産コンテンツがじわじわと伸びてきているのを感じます。
多メディア展開やグッズ展開に関しても、ノウハウを蓄えつつあります。
中国アニメは作画などのレベルが若干低くても、「国産(中国産)アニメだから暖かい目で見守ろう」という風潮があります。
7月23日から配信される中国漫画を原作とするアニメ「雛蜂-BEE-」。日本でも放送する予定と言われています。



CCG EXPO2015 公式サイトで行われた女性キャラクター投票。
TONYさんデザインのキャラクター以外は、すべて中国産アニメ・漫画・小説の女性キャラクターです。
コメント (10)
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