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雑草の日:魔法のウエットティッシュ

2021-06-22 06:29:59 | 日記
軍手が染まる

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、セリ科 ヤブジラミ属 オヤブジラミ です。
 労働奉仕で近所の公園の草取りをしたのですが、しぶとい相手に手を焼きました。
しっかり根を張って抵抗する奴や、なりは小さいけれどやたらと数が多いので
抜いても抜いてもきりがない奴。
ひと際厄介だったのが生け垣の中を占領していたオヤブジラミでした。

 キンロバイの植え込みの中から10~20cmも頭を出して林立しています。
<3回3出羽状複葉。>
Wikipediaの表現を借りればそうなりますが、要するにニンジンの葉を細くした感じ。
 <日向で生育するものは葉や茎や若い果実が紫色を帯びる。>
同じくWikipediaにはそう書かれていました。
他の図鑑やネット情報でも葉の一部が変色するとありますが、私が向き合った一群
は全草が見事な赤紫色。
 葉も茎も全てがアカシソの色を若干薄くした感じに染まっていました。
小さな実のひとつひとつまでもが。
そうオヤブジラミが厄介なのはこの実の存在にありました。

 先月までは白くて小さな花が咲いていましたが今は実りの季節。
数ミリの楕円形をした実が茎の先端にびっしりとついていました。
<果実は先端がかぎ爪状になった剛毛に覆われているので洋服や動物の毛が触れる
とくっつく。
その姿が虱の様に見えることからこの名がついた。>(野田市HP より)
 生け垣のオヤブジラミを抜き終わった頃には両手の軍手が薄赤紫色に染まって
いました。
そう見えるくらいに小さな実が軍手の表面を覆いつくしていたのです。

天文学的数字

 服に着く実と言えば代表格はオナモミ。
子供の頃にピーナッツくらいのトゲトゲを投げ合って遊んだあの実です。
 良く知られている様にこの実が他の物に着く仕組みから大発明がなされました。
<面ファスナーはかぎ状のイガイガが並ぶ面と細かい毛で覆われた面とで構成
されている。>(森に行こうよ より)
そうマジックテープです。
 植物の実は様々なテクニックを駆使して人や動物に着きますが、オヤブジラミ
も面ファスナー方式。
触れるもの全てに素早く確実に密着します。

 数えてみたら右手の親指部分だけで30数個の実が着いていました。
その勢いで指5本分と掌の部分を加えれば幾つになることか。
しかも手の甲まで覆っているので恐ろしい数になります。
 最初はひとつひとつ摘んで剥がしましたが指1本分も終わらぬうちに嫌に
なって捨てました。
その後です、思いがけない朗報に巡り合ったのは。
 <服などに着いた実はウエットティッシュでこすると簡単にとれる。>
(LIFESTYLE より)
 魔法みたいなそのやり方、試してみたかった。
軍手を捨てる前に。

コメント
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