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健康長寿 めざしましょう

健康長寿:自宅は戦場

2021-06-07 06:29:29 | 日記
有病率が倍

 中止か開催か、オリンピックのこの先がいまだに定まりません。
そんな折、半世紀前の前回大会に関するニュースが紙面にありました。
1964年の東京五輪に出場した選手のその後の健康状態を追った調査の結果です。
 至極当たり前の話と意外過ぎる話が書かれていました。

 私の願いは健康長寿。
私の健康法はウォーキング。
だから毎週月曜日はこのふたつに関連するテーマを取り上げています。
今週は「五輪選手とウォーキング」です。

 5月27日の信濃毎日新聞の片隅にあった、僅か25行の短い記事。
<前回東京五輪に出場した人は同年代の高齢者に比べてサルコペニアの度合い
が低い。>とありました。
 元選手約100人とそうでない1500人の健康状態や生活習慣を比較した
結果、同じ年齢でもサルコペニアの差があると書かれています。
 <サルコペニアとは筋肉量が減少して、筋力低下や身体機能低下をきたしている
状態を指す。>(信濃毎日新聞 より)
歩行速度が遅いので青信号の間に横断歩道を渡れない、握力が弱いのでペット
ボトルの蓋を開けられない、などの支障が生じ加齢に伴い顕著になってきます。

 骨格筋量に関連する握力の調査結果は<元五輪選手の男性が36.1kg、
女性が25.8kg。一般男性33.9女性22.0。>
明らかに優位です。
 サルコペニア有病率も同様の結果です。
<元選手男性4.1%女性4.0%、一般男性8.9%女性7.8%>
日常的に運動を続けてきた元選手たちは歳を重ねても健康で暮らしている、
ここまでは想定通りの話です。
意外なのはこの先でした。

元選手の泣き所

 ネットに具体的な数値がありましたが、元選手の方が一般の方より歩く速度
が遅いというのです。
<歩行速度は元五輪選手の男性が秒速1.23m、女性が1.29m。
一般男性が1.51mで女性が1.52m。
目をあけて片足立ちする時間は元選手の男性が27秒女性で20秒、一般男性
女性共に60秒>
 調査結果を報じる短い記事の最後にはこうありました。
<元選手には歩行速度が一般の人より遅かったり、体の痛みを感じたりする人
が多いことも判明。>(信濃毎日新聞 より)

 原因について調査チームは激しい運動などでケガをして身体機能が低下している
人の割合が、一般人よりも多いからと結論付けています。
(引用は全て スポーツ栄養web より)
オリンピックに出る程の運動選手にとっても、ケガは大きな負担を強いられます。
 翻って我々歳をとった一般人、ケガの心配はないとは言い切れません。
<室内の段差や階段、滑りやすい靴下などが原因で自宅で転倒した人の内、3人
に2人は何等かのケガをしている。
打撲33%、捻挫脱臼9%、骨折8%>(転倒予防ナビ より)
 五輪選手の戦いの場は競技場。
ワシら歳をとった者には自宅がある意味、戦場です。
コメント
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