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ジビエ好きの愛鳥家

2016-01-21 07:00:48 | 日記
似非愛鳥家

 愛鳥家ですか、そう質問されたら答えに窮します。
自分は愛鳥家では無いだろう、そう思います。
野鳥を見つけて名前を覚えたり生態を観察して雑学を学んだりするのは大好きです。
しかしその存在を慈しみ、積極的に保護したり鳥にとっての障害を取り除いたりする
愛情は、私にはありません。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げていますが今週は、
ヒタキ科 ツグミ です。

 ウォーキングコースにある小さな公園の低木の茂み。
まばらに樹が植わった場所はいくら小さな鳥でも身を隠すには余り適した場所とは言えません。
しかしどういう分けかこの場所が気に入った様で、最近午前中にそこを通ると樹々の
隙間から決まって一羽の姿が覗けます。
 縄張りにしているのでしょう。
チョコチョコと歩き回りくちばしで地面を探り、人の気配を感じると近くの枝に舞い
上がります。
こちらの様子を伺いながら暫くすると再び地面に下りて付近を探っています。

 背中は黒くて両翼には赤っぽい毛色が目立ちます。
顔には一筋の白い線、お腹辺りにはうろこ状の模様が入っています。
日本には冬鳥として大群で渡ってきますが、渡りを終えると単独で行動をし、3月頃
には再び群れを作って北へ帰って行きます。
 冬は鳴かない習性なので「口をつぐむ鳥」が由来になってツグミの名前が着きました。

食用として流通

 長い間食用にされて来た鳥で、ツグミを扱った書物ではたいてい「おいしい鳥」と
書かれています。
昭和の初期まではカスミ網を使った猟で群れを一網打尽にして捕えていました。
その後カスミ網猟が禁止になると、海外で捕獲された物が大量に輸入されて流通する様に
なりました。
 現在でも国内で密猟が行われていると言われてもいます。
需要があるので供給する物が存在する。
はるばる日本を目指して飛んできたツグミには、カスミ網で絡みとられる悲惨な結末が
待っているのかもしれません。

 この状況を知ると、本当の愛鳥家は密猟を如何にやめさせるか、どうやって保護を
徹底するか、を考えるでしょう。
 しかし私の関心は別の方向に向いてしまいます。
「どんな味がするのだろう」
そこが一番気になってしまいます。
それは愛鳥家なら決して浮かばない思いです。

「あなたは鳥を愛していますか?」
尋ねられた私は口をつぐむしかありません。
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