グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

梅雨時のハウスの管理の注意点は。

2013-06-12 19:20:55 | Weblog
梅雨時のハウスの管理の注意点は。

雨が降り続き日照が不足する梅雨時のハウス内では

  湿度上昇による病害の発生
  日光の不足による樹勢の低下 
  樹勢低下による不良果の発生
  
といったことが起こりやすくなってまいりますので、ハウス内への日
射量を増やすとともに、ハウス内の空気の対流を促進する対策おこな
って ハウス内の湿度を低下させる ことが必要になります。

具体的には

  〔通路の滞水を防ぐために〕かん水を少量にし回数を増やす
  誘引や摘枝・摘葉作業は、はやめはやめにおこなう
  不良果のはやめの摘果をおこなう

といった対策になります。

いうまでもなくこういった対策をとる理由は、梅雨時期の高温加湿の状
況下で発生しやすいカビ病に代表される病害を予防するためでもありま
すので

 ハウス内を清潔に保つ

ということも重要になってきます。そのために〔気温が低い時期にはそ
れほど気にしなくてもよかった
〕摘枝や摘葉、そして摘果した枝葉や果
実は 意識してハウスの外に持ち出す ようにいたしましょう。

もうひとつ。

この時期に なにより考えなければならないのが、収穫した果実の管理
です。果実の品質を保つために、収穫済みの果実は

  直射日光の当るところには置かない
  風通しの良い場所に置く
  出荷までの時間を〔寒い時期よりも〕短くする

といった管理をすすめましょう。なんといっても新鮮でおいしい“商品”
を出荷することが、農業生産の目的なのですものね。

長かったハウス作も終了まであとわずかとなりました。作物にラストス
パートをかけてもらうためにも、ここはひとつ、しっかりとしたハウス管理を
おねがいいたします。


◎ 果実の変形果、そしてカビ病やうどんこ病などの対策に対する
  いちばんの“お薬”は、適正なハウス管理です。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染