グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

"六次化の手本にしたい施設の跡。

2014-12-31 16:43:32 | Weblog
六次化の手本にしたい施設の跡。

ものづくりを有利に進めるためには、なんといってもその土地の気象条件を
考慮し・気象条件を味方にした工場立地をすすめる必要があります。

さて、そこで
 
 ● 日中晴天が続き、朝は温度が氷点下以下に下がること
 ● 雪が 少なく、積らないこと。
 ● 風が吹きにくい土地・盆地であること
 ● きれいな水があること
 ● 燃料となる薪が多量にあること

といった条件を備えた土地で興業する場合、あなたはどんな産業を興してみ
たいと考えられますか?

その答えのひとつとなるかつての工場跡のひとつが こちら 。

 施設 1

人の背丈以上に地面が掘り下げられ、左右に石組が組まれています。

 施設 2

その石組の上には、大釜が設置できるようになっていますよ。

 大がま

この構造であれば、左右の窯の日の具合が一つの通路だけで管理できるうえ
に、火が風の影響をうけることがないので、火力の安定も図られたのだなと
思えます。

そしてこの施設は、薩摩藩の寒天工場跡。

のののの 工場あと

現在でも充分すぎるほど僻遠であるこの地で秘密裏に製造をはじめた調所笑
左衛門
って、すごすぎ。


◎ この施設群、夏場はなにをしていたのでしょうね。寒天が貴重な時代
  であったから、秘密であったから、あえて動かさなかったのかもしれ
  ませんが・・・やはり気になります。さとねりにも使えそうだと
  おもったのですが、これもまた冬の風物詩。。


 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




ヒートとキャブズ戦で気にかかった選手といえば。

2014-12-27 02:23:37 | Weblog
ヒートとキャブズ戦で気にかかった選手といえば。


マイアミ・ヒートで2度のファイナル制覇を果たしたにもかかわらず、
今季から古巣のリーブランド・キャバリアーズに帰ってってしまった
レブロン・ジェームズ。

そのキャバリアーズと、マイアミ・ヒートが対戦するとのことで、ひ
さびさのレブロン対ウェイド対決を楽しみにBS放送を見た。

もちろんレブロン選手とウェイド選手のプレイはおもしろかったのだ
けれど、[その二人は別格として]観戦していて

 へぇ、うまいんだなぁ

と感心させられた選手が、ヒートのデン選手。 試合では 

 [デンではなく]デング選手

と 何度も何度も 放送中に 連呼するものですから、

 それはさすがに ヒート/熱 でしょう

なんて、職業上からも妙なところで感染、いや感心してしまいした。

レイ・アレンがいなくなって最近みていなかったのだけれど、ヒート
の試合、これから きちんとチェックしようっと。。


◎ そして昨年ら来日していたロドマンがほめていたバードマン
  こと、クリス・アンダーセン。さすがに目立ちますよね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜





みるまに広がっていくのが売れ筋の作物。

2014-12-19 01:37:10 | Weblog
みるまに広がっていくのが売れ筋の作物。

前回はブドウの人気品種であるシャインマスカットの栽培が、日本全国で増え
ている現状をお伝えしました。そしてもちろん、こういった事象はシャインマ
スカットにかぎったことではなく、いったん売れると判断された作物であるな
らば、全国各地津々浦々でいっきに栽培が試みられます。

ブドウの実例でいえば、高度成長期の時代までの人気品種であったデラウェア
やキャンベル・ア-リーの場合がそうであったようですよ。たとえば・・・

 果樹農家のAさんが、自分の果樹園のうちの10aをデラウェラに転換
 ↓
 地元の市場に出荷されたデラウェラが高値で取引される
 ↓
 Aさんは次期作で以前の品種を減らしてデラウェラの面積を20aに拡大
 ↓
 地元の市場に出荷されたデラウェラ価格がさらに高値をよぶ
 ↓
 Aさんの友人であるブドウ栽培農家のBさんも作付けをはじめる
 ↓
 地元の市場に出荷されたデラウェラ価格がさらに高値をよぶ
 ↓
 デラウェラの人気を知った野菜農家のCさんがデラウェラの栽培を始める
 ↓
 地元の市場に出荷されたデラウェラの価格がさらに高値をよぶ
 ↓
 3年後に地元で数十人規模のデラウェラの栽培が始まる
 ↓
 地元にデラウェラ生産部会ができる
 ↓
 5年後にデラウェラが県の重点作物にとりあげられる
 ↓
 その3年後に栽培面積30ヘクタールという県の目標が掲げられる
 ↓
 県の主要農産物になる

といったような経緯をたどってひろがっていく。じっさいに「栽培面積が30
0ヘクタール・生産者360戸の生産部会が1970年に設立された」とか、
「西日本有数のデラウェラ産地が1983年に総販売額9億円を達成した」な
どというケースも、これまでに実際にあったのです[ちなみにデラウェアとキャ
ンベル・ア-リーの栽培面積は全国で8000ヘクタールになったといわれて
います
]。

そこで、今人気のシャインマスカットです。

日園連がまとめた概況では、その栽培面積は前年比10パーセント増の697
ヘクタール
。高価格を原動力にどこまで栽培面積がのびていくものなのか、個人
的にも興味津々です。

つづく。


◎ それぞれの農産物の大産地ともなれば「農家といえばブドウ農家ばかり」
  とか「農家といえばピーマン農家ばかり」「農家といえばトマト農家ばか
  り」といった状況も作り出します。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




種なしで皮ごと食べられるブドウのはなし。

2014-12-15 14:47:23 | Weblog
種なしで皮ごと食べられるブドウのはなし。

農産物のなまえ編の関連
で、今一番人気のあるブドウ品種の話となります。

 ↓

市場で人気のある品種をできるだけ早く作りあげることで、他人よりすこし
でも有利に販売していきたい・・・そう思うのは、生産者に共通した思い。
ということで、ひとたび市場で人気のある品種が出現したともなれば、その
種苗をすぐに取り寄せての個人・団体による大増殖計画が全国各地でいっき
に始まります。

その大競争の結果、品質安定と量の確保しての生産出荷に成功できたとした
ら理想なのですが、不幸にして生産に手間取って時間が経過した場合には

 いざ出荷してみたら、すでに肝心の価格が下降気味になっていた

というようなケースに陥ってしまうことは、とくに安定生産に時間のかかる
果物などの農産物販売の場合では、日常茶飯事のよくあるできごとといえる
でしょう。

しかし、そんな全国各地での大競争時代にあって生産量が伸びているにもか
かわらず、「入荷増だが単価高」で推移しているブドウ の品種があります。

それが、シャインマスカット

このブドウ・・・全国のスーパーや外食・卸売市場などを対象にしておこな
われる調査の「消費の伸び予想」部門において、3年連続の1位を誇るとい
うブドウ品種なのです。

その人気の秘密は、

 種なしで、糖度が高くなることに加えて、皮ごと食べられる

ということ。この「シャキシャキとまるごと全部たべつくせる」ことが、な
により消費者受けの良い理由のようです。

いまのところ ブドウに対する面積は6パーセント・収穫量は4パーセント
であるというこのブドウ。各地で新規植え付けの進行とすでに植えられてい
る園での成木化で、これから年々その生産量が増えていくなかで、どこまで
高価格が維持できるのだろうかと話題になってます。

つづく。


◎ このブドウのなまえをはじめて見聞きしたとき・・・「えっ、シャイニ
  ング・ウイザード?」と思ってしまったプロレスファンは多いかも/笑。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




いま時分に海辺に咲く黄色いお花といえば。

2014-12-13 10:44:21 | Weblog
いま時分に海辺に咲く黄色いお花といえば。

日本の道100選に選定され、「日南フェニックスロード」という別名を持つ
国道220号線。

沿道のいたるところにヤシの樹やリュウゼツランが配置され、片側は海・片側
は山崖というロケーションのなかを、鹿児島までいっきに南下するドライビン
グロードとしても人気の道路です。

その冬知らずの・12月でも晩秋といったかんじの日南海岸を、いまじぶんに
ドライブしているときに目にするのが、

 黄色・黄色 沿道にも  

沿道から、ときには崖の上まで至ることもある場所に咲いている黄色いお花。
そう、 ツワブキ です。

ひと株のお花の草丈は 50~70センチ程度で・お花もシンプルな趣きの
ツワブキなのですが・・・こんなぐあいに 緑の中の一株咲きでも

ののののののの ツワブキのアップ

または、ちょっとした山の窪地に こんなかんじで群生して咲いても

のののののののののののののの 群生

それそれで、海辺の風景にマッチして どちらもとても魅力的 です。

そんな日南海岸に咲くツワブキの名所のひとつが

 鵜戸神社のツワブキ

鵜戸神宮さま。  とくに車で、神宮の駐車場に至る間の 崖に沿った道
沿いの群生が おすすめ[朱色の社殿と黄色のマッチが絶妙]ですよ。

ということで今回は、海辺を走る「日南フェニックスロード」が、いまは
日南ツワブキロード」になっているぞ というおはなしでした。


◎ 打ち身やヤケドをしたときの薬草としても、また煮られて食べられる
  「キャラぶき」♪ の原料としても有名な ツワブキは、日本原産の
  キク科の多年草です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染