グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

0157などの腸管出血性大腸菌による食中毒被害を防ぐには

2011-04-30 17:16:32 | Weblog
0157などの腸管出血性大腸菌による食中毒被害を防ぐには
0157による食中毒を防ぐには、0157のあるところに必ず糞便あり
きという事実
、 そして 動物が保菌してい確率が高いとう 事実
を、日本国民が知ることです。

これにつきるとおもいます。 

そうすれば、困難を極める二次感染の感染ルートの解明を実施するこ
ともなく、さらには進行していく0157の二次感染をも防ぐこと
が、より容易になります。

たとえば農業の場面においては、牛⇔ふん⇔牛 のサイクルの中に、
0157の生物としての生活圏がある
ことを知る必要がある。
研究が進んでいる欧米で推定されている0-157の感染ルートは
つぎのように。

  1. 牧草地・畜舎 →  → 河川

  2. 牧草地・畜舎 →  → 池・湖沼

  3. 牧草地・畜舎 → 浸透 → 地下

と、このように考えられていますよ。

したがって、O157に代表される腸管出血性大腸菌が生息場所と
している牧草地・畜舎からの汚水の流失を止め、汚水が浸透しない
ように、畜ふん置き場や畜舎の床をコンクリートで固めます。
さらに、定期的に酢酸などでこれらの施設を消毒すれば、0157
の増殖をかなりの確率で食い止めることになるでしょう。

疫病対策は、予防からです。

そしてもちろん、家畜ふんを多様する農業についても、注意が
必要
です。生ふん尿や未熟なきゅう肥を多使用する〔繁殖を助
長します〕のではなく、散布する場所の選定や使用する種類
と量に留意し、そして充分に発酵させた有機を使用すべき
である
ことは、いうまでもありません。

0157に汚染された牛肉の、米国での回収例は こちら  。

つづく。

◎ 0157と0111ですが・・人間に下痢を引き起こす病原性
大腸菌は数種類あり、「0157」とは、「O抗原」とよばれる分
類により約180種に分けられたうちの「157番目の病原性大腸菌」
の意味。おなじように「0111」とは、「111番目の病原性大
腸菌」となります。


本当は危ない有機野菜」「夢で終らせない農業起業




『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料 その2

2011-04-21 10:32:28 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料 その2

宮崎県で猛威を振るった家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の発生確認
から20日で1年
になります。その口蹄疫被害が拡大した原因ですが・・・

農水省の疫学チームは『宮崎県の口蹄疫被害では、ウイルスが風に運ばれ
て飛散する空気感染により、感染が一気に広がった可能性が高い
発表した』ことをお伝えしました。 こちら 。

その後、別のルートで検証していた地元宮崎県の対策検証委員会も、「
畜のよだれやふんに含まれたウイルスが、風に飛ばされて広がった
ケース
が多いと考えるのが妥当だ」とする結論を発表するにいたりました。 こちら 。

そこで『本当は危ない有機野菜』という本についてです。

この本は、日本において実態調査や研究がまったくなされていないままに、
有機物が無秩序のままに施用されている現状〔安全・安心というキャッチ
フレーズと共に〕を紹介し、その事実を問題視してウイルス病が大発生以
前に書かれた本
であることをご理解いただけたらなと考えております〔も
ちろん有機物の中には生ゴミ由来の有機物も含まれます〕。

今回発表された〔農水省口蹄疫疫学調査チームに引き続いての〕地元宮崎
県の対策検証委員会の『近隣へのウイルスの伝播』の報告を考えるに、や
はり有機物の質と量に関する何らかの規制は必要だし、出版の意味もそこ
にある
との意を強くいたしました。

以上、アマゾンの書評において、代表的な意見とされている『ウイルスと
フンの関係に関する疑念』にお答えする意味で、発生1年目の本日に、さ
らなる現場での実証例をご紹介させていただいた次第です。

・・・犠牲になった家畜たちの冥福をいのりながら。

関連資料として
農水省疫学チームによる調査に関する回は、 こちら と こちら 。


▼ 水の生き物達の生息変化から、↓有機物による汚染度は判定できます。

 「本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染」「夢で終らせない農業起業