グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

農作業、熱中症対策は万全に! 

2013-06-04 13:26:52 | Weblog
農作業、熱中症対策は万全に! 

梅雨の合間のいきなりの真夏日に気をつけておかねばならないもの、
それが 熱中症対策です。なんといっても、まだ身体は本格的な暑
さに対応できていませんものね。
そういうわけで、今回は農作業中の熱中症対策のはなしとなります。
よろしかったら。

 ↓


日本救急学界の資料において、『他の産業よりも重症の熱中症になる危
険性が高い』とされているのが、じつは農業なんです。ご存知でしたか。

その原因として、働く場所と働く時間が挙げられます。

なんといっても農業では

  日中に、野外やハウス内で働く機会が多い
  午後の14時から17時にかけて働くことが多い

のですから、農業の作業中に熱中症事故がおおいというのも、よくわか
ります。したがって農業では、事故を予防するための熱中症対策が非常
に重要になるというわけですね。

そこで本題の、体験からお薦めする熱中症発生の防止効果がある保冷グ
ッズですが・・・

(1) 首の後部に、遮光や遮熱効果のあるカバーがついた帽子
(2) 背中や胸元に保冷剤の入るポケットのついたベスト
(3) 保冷剤をいれられるポケットがついて首筋を冷やせるマフラー

などが、じつに効果的でお勧めですよ。

付け加えまして、それらのグッズに加えて、とくにこの時期のハウスま
わり時に 重宝しているのが

(4) カボスヘベズなどの柑橘果汁を加えたスポーツドリンク
(5) 軟らかい、大粒の ウメボシ〔個人的にはカツオ風味♪〕

などなどです。ちなみに利用する柑橘は、ジャパニーズ柑橘のほうがお
薦めです。

普段は、“なんといっても体が資本だから、充分な対策をとりましょう
なんて、とくに新規就農者の皆さまにご紹介している熱中症対策につい
のおはなしでした。よろしかったらお試しください。


◎ 今年はなんだか、カラ梅雨になりそうな気もするんですよね。
  そうなったらよけいに、 熱中症には注意 です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg  「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 






宮崎の養鶏場で1羽から鳥インフル抗体。

2013-06-04 04:04:02 | Weblog
宮崎の養鶏場で1羽から鳥インフル抗体。

“まえぶれや騒ぎが大きいわりには、実際の結果の小さいこと”をたと
えたことわざに 「大山鳴動して鼠一匹」 というものがあります。
大きい山が音を響かせ揺れ動くので、大噴火でも起こるのかと見守っ
ていると、小さな鼠がたった一匹出てきたにすぎなかった
』という意味
あいになりますね。

しかしですね、家畜の大量飼育があたりまえのことになっている現在、
これからこのことわざは、『鼠一匹でも大山鳴動』 と直さねばならない
ような気配ですよ。

ということで、『養鶏場で1羽から2羽の鳥インフル抗体をもったトリ
が確認された
』として宮崎県から発表されたニュースが、全国をかけめ
ぐった様子は こちら 。

現在のところ、〔抗体はみつけられましたが〕鳥インフルエンザウイ
ルス自体は見つかっておらず、養鶏場の防鳥ネットもしっかりしてい
るとのことで、宮崎県では鳥インフルエンザ発生し拡大することはな
としているようです。

まあ、それはそれとして、

抗体をもっただけのトリが一羽発見されただけでも、なぜに大騒ぎさ
れなければならないのかについての、当ブログの2011年の関連記
事の再録
は こちら。 ご参考までに、よろしかったら。

 ↓

『ネズミ一匹でも大山鳴動』な時代へ

鳥インフルエンザの発生の感染原因についての2つの記事のご紹介です。
まずはネズミが感染経路かとされた、この記事です。

「鹿児島・出水の鶏舎、ネズミが感染経路か/疫学調査チーム結論」

出水市の採卵鶏農場で発生した鳥インフルエンザの感染経路などを調べ
ている県の疫学調査チームは14日、県庁で会合を開き、調査内容をと
りまとめた。発生鶏舎内でネズミの死骸やフンが見つかったことなどか
ら、ネズミがウイルスを運んだ可能性がある、と結論づけた。
会合は非公開。座長の高瀬公三鹿児島大教授(家禽疾病学(かきんしっ
ぺいがく))によると、感染経路について野鳥、人、空気感染などの可
能性を検証したが、いずれも否定。鶏舎からネズミ1匹の死骸と多数の
フンが見つかり、モグラの穴が鶏舎の内外に複数あったことから「ネズ
ミがモグラの穴を通り侵入してウイルスを運んだと断定はできないが、
可能性を否定できない」と結論づけた。未消毒の井戸水が鶏の飲用に使
われていたが、高瀬教授は「ウイルスは水で繁殖できず、井戸は密閉さ
れていたため、感染源と考えづらい」とした。


そして2009年4月には、こんな動物に関する発表もありましたよ。

国内の野生のアライグマが高病原性鳥インフルエンザに感染」

国内の野生のアライグマが高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5
N1型)に感染していたことが、東京大医科学研究所と山口大の調査で
わかった。野生動物の感染は、国内ではこれまで鳥類では報告されてい
たが、哺乳(ほにゅう)類は初めて。宇都宮市であった日本獣医学会で
4日、発表した。
東京大医科研の堀本泰介准教授らは、西日本の3地域と東日本の1地域
で05年以降に捕獲されたアライグマ988匹の血液を調べた。その結
果、10匹の血液から、過去にH5N1型に感染したことを示す抗体を
検出した。 これらの10匹がいた3地域のうち2地域は、ニワトリや野
鳥の感染が報告されていない地域だった。
発症して死んだ渡り鳥などを食べて感染した可能性が考えられるという。
養鶏場での発生がなくても、国内にウイルスが持ち込まれている可能性
を示した。
堀本さんは「感染率が1%と低く、アライグマ間での感染拡大は考えに
くいが、養鶏場への感染源になる恐れはある。ウイルスの侵入防止策を
再確認すべきだ」と話す。
国内の野生動物のH5N1型感染は、ハシブトガラス、クマタカ、オオ
ハクチョウの鳥類3種で確認されていた。アライグマは北米原産で、ペ
ットとして輸入され、野生化した。雑食で繁殖力が強く、国の特定外来
生物に指定され、駆除が行われている。
大槻公一・京都産業大教授(獣医微生物学)は「海外ではネコ科などの
哺乳類の感染が報告されており、国内で見つかっても不思議ではない。
野生動物はほかの病原体をもっていることも多く、むやみに接触しない
ことが大事だ」と指摘する。


・・・・窓というものがない最新式のウインドレス鶏舎でも感染がおこ
ったケースもあります。そうなると、ネズミやアライグマなどの 小動
物感染原因説には、充分に説得力
があると考えられそうです。


◎いちど発生したら、いっきに処理すること。それがウイルス拡散
  防止に対するいちばんの対策だと考えられます。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜