グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫と鳥インフルに関する追加資料

2010-12-27 13:37:22 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫と鳥インフルに関する追加資料

宮崎県の口蹄疫被害で、ウイルスが風に運ばれて飛散する空気感染により、
感染が一気に広がった可能性が高い
ことが発表されました。 こちら 。

一方、鹿児島県の出水市では、ツルも通るあぜ道を通学路にする児童生徒
の靴底消毒用に消毒マットも配布
されているという状況のなか、ツルを含
む野鳥の感染状況を調べる環境省の野鳥のふん便調査が25日から27日
まで行われています。 こちら 。

以上、〔MENIMOさまに代表されるアマゾンの〕書評における、ウイ
ルスとフンの関係についての疑念にお答えする形で、現場での実際の対応
例をご紹介
させていただきました。

農水省疫学チームによる調査に関する回は、 こちら と こちら 。

▼ 水の生き物達の生息変化から、↓有機物による汚染度は判定できます。

 「本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染


『いながらにしてアメリカが買える本』 ・・・人生を変えた本

2010-12-12 12:59:03 | Weblog
『いながらにしてアメリカが買える本』 ・・・人生を変えた本 

ご紹介するのは フォーバイフォーマガジン社の

いながらにしてアメリカが買える本』 です。

 通販1.jpg

目次のあとにあるのは 当時の米国大使館の商務官であった
トッド・サワクターさんの一文。いわく・・・

当米国大使館は、本書を積極的に支援いたします。と同時に、
 わが国が日本に対して厳しい貿易黒字を抱えているという現実
 を考えますと中曽根首相の“日本人の皆さん。もっと外国製品
 とくにアメリカングッズを買いましょう”との呼びかけに心よ
 り賛同いたします。
 私はこの メールオーダーマガジンが日本の消費者が海外メール
 オーダーを利用して個人輸入をするときの心強い味方になるも
 のと信じます。


ということです。

パソコンはもとより、ファックスやクレジットカード、そして宅
急便が一般に普及する ちょっと前の話 
です。本の発行は1987年
ですから、かれこれ四半世紀も前になるのですねぇ。

 i通販2.jpg

表紙と裏表紙にあるこの魅力的な写真は新鮮でした。本のキャッ
チコピーにあるように、当時は国内のお店で購入するよりも海外
ショッピングにいったほうが安く買えた
んです。
また国内で買える環境にある都会のヒトはまだまし。辺境のいな
かに住んでいたら、日本の都会にいかなければ商品すら見れなか
った
時代だったんです。
そのような憧れのアウトドアをはじめとする米国をはじめとする
輸入商品がおうちにいながら手にはいるというのは、夢のような
はなしでした。

1987年当時の、この本に従った購入手順は次のように・・・。

 まずこの本にのっている会社の住所を調べて
 ↓
 文例にしたがって英文でのカタログ請求の手紙をしたためます
 ↓
 エア・メールで投函
 ↓
 カタログが郵便で届きます
 ↓
 カタログについている注文書に欲しい商品を記入して再度投函
 ↓
 商品が国際郵便で到着します。


最初のころは船便も多かったですよ。この場合、2・3ケ月かか
っておくられてきたものです。あわてるのは商品の在庫のない場
合で、バックオーダーにするかキャンセルするのかという手紙が
届き、それに返事を書いて、もう一度投函したりしていました。

手紙にクレジットカード番号をかくのも、勇気がいりました/笑。

まあしかし、それから20有余年、金銭に関する大きなトラブル
もなく、いまでもパソコンで個人輸入を楽しんでいます。さまざ
まなやり取りをしているうちに、個人的に親しくなった米国の会
社の方もいて、米国人はおおざっぱと思っていたのは勝手な思い
込みだったのだなあと痛感
させらました。 そしてこの当時は、
コーチやブルックス・ブラザースなどとも取り引きできてました。
これは良い点ですよね。ふふふ。

 通販3.jpg コーチです。

とくにこれから辺境の地に新規就農予定のみなさま

農作業には、 アウトドアグッズや米軍関係の通信販売もの ってお
すすめ
です。ぜひご活用を。


 ▼ 雨の日の農作業には、ゴアテックスものがお薦めです。
                                   
夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料〔再〕

2010-12-06 15:30:34 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料〔再〕
12月1日分、再掲載です。よろしかったら。

前回の 口蹄疫に関する農水省疫学チームによる発表 に関する記事の中で、

「もちろん口蹄疫が確認されてからはふん尿の移動は禁止されます。しかし
 問題は口蹄疫が確認される前、日常の有機物の管理にも問題があるように
 思えるのです。
 というのも、日本では「家畜排泄物処理法」でスラリーの貯留や家畜ふん
 堆肥の製造を、雨水を遮断する覆いのある不浸透性の素材で作った施設で
 行なうことが義務づけられていますが、法的な規制はこれだけなのです。
 スラリーや家畜ふん堆肥の農地への施用量、施用時期、施用方法などにつ
 いては、水質汚濁防止の規制を受けるような表流水への直接投入や、悪臭
 防止法の規制を受けるような悪臭をまき散らす方法での散布でない限り、
 何らの規制もないのが現実なのです。
  こういった現実が、今回の宮崎県の口蹄疫被害を拡大させた可能性も大き
 いといえるのでは
ないでしょうか。そう思えてならないのです。」

といった部分に関係するものとして、朝日新聞の9月25日の記事をご紹介
しておきます。以下は記事。

『国土交通省が調べた2009年の河川水質ランキングで、県内最大の河川、
 大淀川は、全国165河川中で、前年の142位から150位になり、九
 州26河川中では、同22位から23位にランクを下げた。特に上流域と
 なる都城市内で水質が悪化しており、県は原因究明と環境改善のため、同
 市内に重点を置いた調査に乗り出した。
 大淀川は、流域面積が九州2位の2230平方キロ、長さは同4位の10
 7キロ。1991年には、九州の1級河川ランキングで最下位となったこ
 ともある。その後改善した時期もあったが、近年は悪化傾向にある。
 宮崎河川国道事務所によると、大淀川では7カ所を定点に水質を観測。こ
 の中には、生物化学的酸素要求量(BOD)が環境基本法で定められた環
 境基準値を超え、水質汚濁が著しいとされた地点もあり、09年では、都
 城市の中心街に近い岳下橋(竹ノ下橋)と志比田橋の2地点で基準値をオ
 ーバーしていた。 中略
 そんな中、畜産の影響を指摘する声もある。
 同市の06年の農業産出額は、肉用牛、豚とも市町村別で全国1位の畜産
 地帯。家畜の糞尿(ふんにょう)の取り扱いについては家畜排せつ物法で
 定められているが、流域住民からは「夜中や雨が降った時に、川から排泄
 物のにおいがする」といった声
も聞かれる。
 大淀川の水質データを調べている大淀川流域ネットワークの杉尾哲代表は
 「24時間測定していると、夜中にぽっと悪くなるときがある。一部の畜
 産業者が家畜の排泄物をきちんと管理していないのではないか」と懸念

 ている。
 県環境管理課は、今年度から、同市内の大淀川本流や支流、下水路などの
 23カ所で、毎月1回の水質調査に着手。どこが特に汚れているか分析し、
 対策を取るという。同課の担当者は「踏み込んだ調査をしないと対策につ
 ながらない」と話している。』 

というものです。

以上、畜産県の有機物管理に関する一例として取り上げてみました。
ご参考に。

 ▼ 水辺の生き物達の変化から水の ↓ 清潔度がわかるんですよ。

 「本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染




『本当は危ない有機野菜』・・・宮崎の口蹄疫疫学調査が発表に〔再〕

2010-12-06 11:26:59 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』・・・宮崎の口蹄疫疫学調査が発表に。

12月1日分、再掲載です。よろしかったら。


農水省口蹄疫疫学調査チームが11月24日に取りまとめた中間取りまと
めの中から、一部の口蹄疫ウイルスの伝播がどのようにして広がっていっ
たのかという点について、ご紹介
させていただきます。

『近隣へのウイルスの伝播』についての見解

口蹄疫に感染した牛やブタは呼気中やふん尿中に大量のウイルスを排出す
るため、周辺環境がウイルスで汚染される。川南町を中心とする多発生地
域では、多くの発生農場で感染動物を殺処分するまでに長い時間を要した
ことや、牛の百倍~二千倍程度のウイルスを排出する豚にまで感染が拡大
したことで、発生農場の周辺までが大量のウイルスによって汚染されてい
たと考えられる。
また、一部の発生農場においては、近隣に設けられたたい肥置き場への別
の発生農場からのふん尿が搬入されていたことが確認されており、ウイル
スに汚染されたふん尿を介して伝播した可能性がある。
これらのウイルスが飛沫核として飛散し、また共通の道路の使用、野鳥や
昆虫などの小動物などによる機械的伝播など不特定の経路を介して周辺農
場に広がった可能性がある。


ということです。そしてこの調査結果についての、わたくしの見解です。

もちろん口蹄疫が確認されてからはふん尿の移動は禁止されます。しかし
問題は口蹄疫が確認される前、日常の有機物の管理にも問題があるように
思えるのです。
というのも、日本では「家畜排泄物処理法」でスラリーの貯留や家畜ふん
堆肥の製造を、雨水を遮断する覆いのある不浸透性の素材で作った施設で
行なうことが義務づけられています
が、法的な規制はこれだけなのです。
スラリーや家畜ふん堆肥の農地への施用量、施用時期、施用方法などにつ
いては、水質汚濁防止の規制を受けるような表流水への直接投入や、悪臭
防止法の規制を受けるような悪臭をまき散らす方法での散布でない限り、
何らの規制もないのが現実
なのです。

こういった現実が、今回の宮崎県の口蹄疫被害を拡大させた可能性も大き
いといえるのではないでしょうか。そう思えてならないのです。

そこで『本当は危ない有機野菜』という本についてです。

この本は、日本において実態調査や研究がまったくなされていないままに、
有機物が無秩序のままに施用されている現状〔安全・安心というキャッチ
フレーズと共に
〕を紹介し、その事実を問題視して書かれた本であること
をご理解いただけたらなと考えております〔もちろん有機物の中には生ゴ
ミ由来の有機物も含まれます〕。

ぷっちゃけて書きますと・・・

国の基準がなく調査データがないのが現実。だから、ちゃんとデータを
とって有機物の田畑施用についての規準をつくりましょうよ、でないとい
ろいろなリスクがおこっちゃうんじゃないでしょうかね
・・・と、いう本
ということになるんですね。

今回発表された農水省口蹄疫疫学調査チームの『近隣へのウイルスの伝播』
の報告を考えるに、やはり有機物の質と量に関する何らかの規制は必要だし、
出版の意味もそこにあるとの意を強くいたしました。

こちらも、ご参考に。

もっと知りたい方のためには こちら 。
島根の 鳥インフルエンザについては こちら 。


▼ 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染




『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料

2010-12-02 03:57:02 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料
前回の 口蹄疫に関する農水省疫学チームによる発表 に関する記事の中で、

「もちろん口蹄疫が確認されてからはふん尿の移動は禁止されます。しかし
 問題は口蹄疫が確認される前、日常の有機物の管理にも問題があるように
 思えるのです。
 というのも、日本では「家畜排泄物処理法」でスラリーの貯留や家畜ふん
 堆肥の製造を、雨水を遮断する覆いのある不浸透性の素材で作った施設で
 行なうことが義務づけられていますが、法的な規制はこれだけなのです。
 スラリーや家畜ふん堆肥の農地への施用量、施用時期、施用方法などにつ
 いては、水質汚濁防止の規制を受けるような表流水への直接投入や、悪臭
 防止法の規制を受けるような悪臭をまき散らす方法での散布でない限り、
 何らの規制もないのが現実なのです。
  こういった現実が、今回の宮崎県の口蹄疫被害を拡大させた可能性も大き
 いといえるのでは
ないでしょうか。そう思えてならないのです。」

といった部分に関係するものとして、朝日新聞の9月25日の記事をご紹介
しておきます。以下は記事。

『国土交通省が調べた2009年の河川水質ランキングで、県内最大の河川、
 大淀川は、全国165河川中で、前年の142位から150位になり、九
 州26河川中では、同22位から23位にランクを下げた。特に上流域と
 なる都城市内で水質が悪化しており、県は原因究明と環境改善のため、同
 市内に重点を置いた調査に乗り出した。
 大淀川は、流域面積が九州2位の2230平方キロ、長さは同4位の10
 7キロ。1991年には、九州の1級河川ランキングで最下位となったこ
 ともある。その後改善した時期もあったが、近年は悪化傾向にある。
 宮崎河川国道事務所によると、大淀川では7カ所を定点に水質を観測。こ
 の中には、生物化学的酸素要求量(BOD)が環境基本法で定められた環
 境基準値を超え、水質汚濁が著しいとされた地点もあり、09年では、都
 城市の中心街に近い岳下橋(竹ノ下橋)と志比田橋の2地点で基準値をオ
 ーバーしていた。 中略
 そんな中、畜産の影響を指摘する声もある。
 同市の06年の農業産出額は、肉用牛、豚とも市町村別で全国1位の畜産
 地帯。家畜の糞尿(ふんにょう)の取り扱いについては家畜排せつ物法で
 定められているが、流域住民からは「夜中や雨が降った時に、川から排泄
 物のにおいがする」といった声
も聞かれる。
 大淀川の水質データを調べている大淀川流域ネットワークの杉尾哲代表は
 「24時間測定していると、夜中にぽっと悪くなるときがある。一部の畜
 産業者が家畜の排泄物をきちんと管理していないのではないか」と懸念

 ている。
 県環境管理課は、今年度から、同市内の大淀川本流や支流、下水路などの
 23カ所で、毎月1回の水質調査に着手。どこが特に汚れているか分析し、
 対策を取るという。同課の担当者は「踏み込んだ調査をしないと対策につ
 ながらない」と話している。』 

というものです。

以上、畜産県の有機物管理に関する一例として取り上げてみました。
ご参考に。

 ▼ 水辺の生き物達の変化から水の ↓ 清潔度がわかるんですよ。

本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染