脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

本当に軽症?脳脊髄液、漏れてない?

2011年12月05日 | つぶやき

日経新聞記事の問題点を指摘したいところだけど、

あまりの怒りで書く気が起きない。

 

私と同じようにあの記事に違和感を感じている方があまりいないようで

そのショックでも、書く気が起きない。

 

同じ怒り仲間はこの方ぐらいでしょうか?。

ともに怒ってくださって

ありがとうございます。

 

さて、高級車が何台もからむ交通事故が

中国道で起こったようですね。

 

朝日新聞  

高級スポーツ車が次々…14台絡む衝突事故 中国道

 

産経ニュース

フェラーリ8台など高級スポーツカー次々追突 中国道、愛好家ら10人軽傷

 

毎日新聞

フェラーリなど多重衝突事故、10人軽傷 山口

 

ですって。 

 

フェラーリ8台

メルセデスベンツ3台

ランボルギーニ1台

など14台が絡む、多重衝突事故。

 

10人が軽症だというけれど、

いくら、エアーバックが衝撃をゆるめたとはいえ、

本当に軽症?

 

それは主に見た目と

レントゲン程度での診断でしょ?って思う私。

 

髄液漏れているかどうかなんて

患者の軽傷っぽい見た目からは、

ハナから疑いもしないでしょ?

 

っていうか、

今の救急医療の現場では、まだ、

「事故=脳脊髄液漏れ」は

とっさに医療関係者の頭にも、思い浮かびもしないかもしれない。

だって、医学部でも、救急救命士の専門学校でも、

そんなこと誰からも教えてもらっていないから。

 

いつも、何か事故が起こると、

テレビや新聞は

何人が「軽傷」とか放送したり記事にするけど、

「重傷」「軽傷」は

それはひとりの医者が事故後、事故後あわただしい中、

とっさに診断したにすぎないことでしょ?って思う私。

 

その一見「軽症」の人たちの中に

過去に現実に

脳脊髄液減少症を発症していた人たちがいたんですから、現在だって、いるはずなんですよ、 

軽傷と診断された人の中に、

実は「脳脊髄液漏れ」を起こしている人が。

 

放置され、診断治療が遅れれば、重症化する人が

いるはずなんですよ。

 

それに、

今日のスーパーJチャンネルは

「ドクターヘリ」が取り上げられていた。

 

一昔前まで、

ドクターヘリなんて関心を持つ政治家は

あまりいなかった。

 

それなのに、今では、あの党の議員も、この党の議員も、

あっちの議会、こっちの議会で、

時代の流れとばかり、

 

「ドクターヘリ」「ドクターヘリ」と競ってみなが議会で取り上げるようになった。

 

でもね、あたりまえだけど、ドクターヘリに乗れるのは、

最初に患者の状況を診た人が、「重傷」、一刻を争うと判断した人のみ。

だから、

「一見重傷に見えないけど、実は重傷で、一刻を争う専門医の診断が必要」の人は相手にされない世界なの。

 

番組では、

昨年夏、自転車で、トラックにひかれて、

足に30センチもの裂傷を負い、骨盤骨折を負った15歳の少年が、

ドクターヘリに救われ、奇跡の生還を遂げ、

今はもう普通に歩いている姿が放送されました。

 

それを見て、

よかったなとは思うけど、複雑な気持ちになった。

 

正直、うらやましいとさえ思った。

 

脳脊髄液減少症を見逃された私は、

今だに後遺症に苦しんでいる現状を考えると、

 

事故後、一見軽症の「脳脊髄液減少症患者」の方が、

 

見た目、大きな怪我を負った人より重症の場合もあるんじゃないかって思ったから。

 

見た目大きな怪我を負った事故被害者は、

本人が黙っていても、

周囲が、「これは大変な怪我だ。」と気づいて、

皆が寄ってたかって助けてくれる。

 

患者は意識不明であっても、

あるいは、

いちいち症状を説明しなくても、

ただ黙って横たわっているだけで、

  

周りがどんどん出血の場所、骨折の場所、怪我の程度や状態を調べ、

ベルトコンベアー式に、みんながどんどん治療し助けてくれる。

 

怪我の手術も、入院も、リハビリも、

保険で、しっかり対応してくれる。

 

うらやましい限りだ。

 

肉眼でも、X線で見ても、「出血が激しい裂傷」とか「骨盤骨折」とか、

誰が見てもわかる怪我だから、

誰が見ても、重傷だとわかるし、

 

異論を唱える隙間もない。

だから、 

損害保険会社もきちんと正当な補償を支払ってくれるだろう。

 

万一損保ともめ、裁判になっても、

誰にでもわかる怪我なら、

被害者の訴えは認められ、正当な判決ももらえるだろう。

 

しかし、

脳脊髄液減少症はどうだろうか?

 

目に見えないケガであるがゆえに、

事故直後も軽症扱いされる。

 

事故後、患者がいくら症状を訴えても、信じてもらえず、

医療の相手にもされない。

 

そのうちに、症状はどんどん悪化し、いろいろな症状が出てくる。

患者は症状ごとに、さまざまな医師を受診し、

症状を素直に必死に訴える。

 

でも、それが、かえって、

症状の多彩さと、

ドクターショッピングを繰りかえしている患者ということで、

余計に医師に、

「保険金目当ての詐病」とか、

「気のせい」「心気症的患者」という印象を与えてしまい、

ますます医療に相手にされなくなるという

悪循環になってしまう。

 

患者が必死に助けてもらおうともがけばもがくほど、

冷たい視線を浴びせられかねないのだ。

 

医師が隠れた重症を見抜けないから、

損保もその「軽傷」の判断にうまくのっかって、

正当な補償をしないですむ。

 

そうこうしているうちに、髄液漏れたままの体は

どんどん症状が悪化して動けなくなってくる。

 

そこで、やっと、脳脊髄液減少症ではないかと気づくも、

すでに自力ではその専門医のところまで 

たどりつけない状況になってしまっている。

 

しかも、

脳脊髄液漏れのブラッドパッチ治療は健康保険さえ、きかず自費だ。

昨年3月までは、RI検査ですら、一部の病院では自費だった。

 

なぜ、交通事故の被害者が、

損保にも相手にされず、

医療にも相手にされず、

自力でやっと脳脊髄液減少症と気づいても、

 

健康保険も使えず、自費で治療しなければならないのか?

 

 

追いつめられた被害者のうち、

家族の理解や支援にめぐまれた、

裁判費用や、弁護士費用をなんとか工面できる

ごく一部の人たちが、

損保を相手に訴えを起こしても、

 

その訴えを司法が認め、被害者が勝訴するのはまれだなんてなんということだ。

 

何の罪のない人なのに、

ただ、事故に巻き込まれてしまった、被害者になってしまっただけなのに、

 

たまたま、目には見えない、脳脊髄液漏れという怪我を負ってしまっただけなのに、

 

お金のない人は、弁護士さんに相談することや裁判はおろか、

ブラッドパッチ治療すらできないなんて。

 

 なんという、残酷な社会だ。

 

この残酷さに、

どれだけの人が気づいているというのか?

 

残酷なことは、

今年の震災と原発事故だけじゃないんだよ。

 

もう何年も前から、

私たちは、残酷な実態を訴えてきたのに、

 

国からも、

社会からも、

見て見ぬふりされ、救済を伸ばしのばしにされてきたのさ。

 

マスコミなんて、

ごく一部の良識あるマスコミ以外、

私たちの訴えは無視し続け、

患者の現状や、患者救済につながるような

正しい報道はしてくれなかった。

 

こんな弱いものいじめは

そろそろやめさせなければならない。

 

震災被災者には皆で「絆」「絆」と助けても、

脳脊髄液減少症患者はしらんぷりの社会なんて、

おかしいよ。

 

 

脳脊髄液減少症とは、

体の怪我だけでなく、精神的にも経済的にも

なんというひどい仕打ちをうける怪我だろう。

 

あまりにも残酷で、あまりにも理不尽。

 

この理不尽さを知ってほしい。

 

皆で考えてほしい。

  

目に見える大けがをした人より、

 

目には見えない怪我でも、生き地獄のような症状に

何年も苦しみ、

 

その上、無理解という、何重にも、

あまりにもひどいしうちが

待ち受けている人たちの存在に、

気付いてほしい。

 

なぜ、脳脊髄液減少症患者はこんなひどい目に遭わなければならないのか?

 

何の落ち度もない、交通事故の被害者が、

 

なんで、こんなによってたかって

みんなにいじめ抜かれなければならないのか?

 

ねえ、良識ある皆さま、

これって、おかしいと思いません?


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