脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

回復期の危険 1

2008年05月28日 | つぶやき
今日は朝からだるさがひどく、
寝起きが悪く、
なかなかエンジンがかからず、あまり動けません。

昨日はまあまあの体調だったので、
朝の涼しいうちに、リハビリ散歩に行ってきました。
60回目です。

連休明けの、花粉が治まったころから、
体調と天気と相談しながら、
散歩リハビリを再開しています。

新緑の中を散歩するのは、
体も心もリフレッシュして、元気がでる感じがします。

ところで、昨日の5月27日は、
ZARDの坂井泉水さん、の一周忌だったのですね。

一年たつと、
テレビも、ほとんどとりあげなくなり、
新聞の女性週刊誌の広告の見出しで、気づきました。

特にZARDのファンだったわけではないけれど、

特にCDを買って聞いていたわけではないけれど、

「負けないで」の歌詞は、
知らず知らずのうちに、耳に残っています。

報道するテレビから流れてくる、
「負けないで」の歌詞を改めて聞いていると、

負けそうになっていた私を、
励ましてくれるような歌詞、であることに気づきました。

初めてCDを買って聞きたいと思い、
昨年、不調の中、クラクラしながらお店に行ったものの、
アルバムを買う勇気がでませんでした。
(不調で決断力がなかっただけかもしれません。

ただ、負けないでの歌詞だけは、ずっと頭の中に残っていました。

「負けないで

もうすこし 最後まで走りぬけて

どんなに離れてても

こころはそばにいるわ

追いかけてね はるかな夢を・・・


負けないで

ほらそこに ゴールは近づいてる

どんなに離れてても

こころはそばにいるわ・・・」

この歌詞は、今も、読むたび、励まされます。

脳脊髄液減少症という、
なかなか回復のゴールの見えない
怪我を負った私にとって、

何がこの怪我の回復のゴールなのか?、
はたして、どこまでゴールが近づいているのか?わかりませんが、

おととしより、去年、
去年より今年と、少しずつ年単位で動けるようになっていく先に、
出口があると信じています。

もし、本当に、
坂井さんの死が、自殺や事件ではなく、

回復に向けて、入院中の、
自力リハビリ散歩中の事故死だとしたら、
とても残念だし、やりきれません。
本人もさぞかし無念だったことでしょう。

昨年この悲報を知った時も、
とても人事とは思えませんでした。

私も同じ回復期の事故の危険を、常に感じながら出歩いていたからです。
それは今も続いています。

私もこんな病態になってみて、気づいたのですが、

病気や怪我は、
病院や自宅から出られないほどの重症の時期より、

次第に動けるようになった時に、思いがけない危険がある。
と感じています。

それは、転倒だったり、
交通事故だったり、
転落だったり、
やけどだったり、
うっかりミスだったり、
精神的な揺さぶりだったりします。

私も数多くの危険を体験しています。

幸い、いつも危機一髪で大事に到らずにすんでいますが、

それは、ちょうど、寝たきりだった新生児が、
1歳になり、自分で動きまわり始めることで、
事故の頻度が上がってくるのと、似ていると思います。

うつ病の人も、本当に重症の時は、死ぬ気力もわかないけれど、
少し回復してくると、動く気力が出たことにより、自殺を実行してしまうことがあり、
回復期にこそ自殺の危険があると、言われています。

病人も、けが人も、
回復期の動けるようになった時こそが、
病気本体とは別の、
あらたな危険にさらされやすいことを、

患者本人も充分自覚して
注意して行動してほしいと思います。

油断大敵です。

周囲の方もできれば、一緒に注意を払ってあげてほしいと思います。

回復期の患者が、一見一人でも大丈夫そうに見えても、

充分に回復するまで、
患者が自力で、
安全に行動できる状態につながるまで、

過保護ではない程度に、
見守り、助けてあげてほしいと願っています。


つづく・・・
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