誰にでも起こる、ありふれた症状、ドライアイ。
けさ、日本テレビ系「スッキリ」で、
かなり長く、ドライアイについての放送があった。
家政婦のミタについて記事を書こうと思ったけど、
急きょ変更して、ドライアイについて書きます。
ドライアイについて語っておられたけど、
おそらく、脳脊髄液減少症のドライアイをはじめ、
脳脊髄液減少症の数々の目の症状は、あまりご存じないことだろう。
だって、大学で
眼科の病としての、脳脊髄液減少症の目の症状は、教えていないはずだから。
誰も知らなくて当然だから。
まぶたのふちにろ紙を挟んで、5分経過してから、ろ紙にしみた涙の量を測る検査
(シルマーテスト)で涙の分泌量を測るというが、
正常は10ミリ以上
5ミリ以下が異常
だという。
私が髄液漏れ漏れの時に、もし、このシルマーテストを受けていたら、
必ず涙の量は少ない異常値が出ていたはずだ。
小川先生は涙が少なくなる原因を
パソコン、コンタクト、エアコン、の3コンだと言っていたけど、
脳脊髄液減少症が原因で、
涙が出なくなることも実際にあることを知ってほしい。
ドライアイと診断された患者も患者で
ドライアイが脳脊髄液減少症でも引き起こされるなんて、
想像もしないだろう。
髄液漏れの体は涙が出なくなるから、結果ドライアイになるのだけど、
そういう情報がないから、
そのことに一般の人は気づけない。
脳脊髄液減少症になると、
涙も、唾液も、汗も、性機能に関する分泌液も、でにくくなる。
脱水ぎみの体が、必死に脳脊髄液の分の水分を確保しようとしているのか?
それとも、
体液の分泌に関する脳の機能が低下してしまっているのか?わからないが、
とにかく現実に、体液が正常に分泌しなくなる。
だから、涙もでなくなり、結果ドライアイになる。
実際、私も眼科医にドライアイと診断された。
髄液圧が低くなるほど脳脊髄液が減った人体では、涙がでなくなり、ドライアイになる、という事実を、
おそらく私を診た眼科医は気づいていないだろう。
たとえ、現在、脳脊髄液減少症を知っている眼科医師であっても、
眼科症状からの脳脊髄液減少症の早期発見の重要さには、あまり気づいていないだろう。
眼科医には体力があまりいらないせいか、女医先生が多い。
「脳脊髄液減少症?
脳外科医でも整形外科医でもない眼科医の自分には、
関係ないわ。」と思っていることだろう。
でもね、眼科の女医先生の、同じ女性の不定愁訴に隠れた症状から
脳脊髄液減少症を見抜く洞察力こそが
私が求める、早期発見の力だと思うんですよ。
ドライアイというありふれた症状の影に、
髄液漏れが隠れていることがあるのに、
そのことが眼科医にもほとんど知られていない現状は憂えるべきだ。
眼科の先生も、
お願いだから、
脳脊髄液減少症について学んでほしい。
頑固なひどい、原因不明のドライアイで、
角膜が傷つく程の患者に対して
治療法として、両国眼科クリニックの内野医師が、
涙が吸収される涙点に涙点プラグという詮をして、
強制的に、目の中に涙をためる治療をしていたけど、
そこまでする前に、
まずは、その頑固なドライアイの影に、
脳脊髄液減少症が隠れていないか、一度は考えてみてほしい。
目の症状のほかに、脳脊髄液減少症の他の症状がないか、患者によく問診して
脳脊髄液減少症ではないか詳しく検討してほしい。
目が渇く。涙が出ない。ドライアイ
目がゴロゴロする。
目の奥が痛い。
まぶしい。
目がショボショボする。
目がチカチカする。
物が二重に見える。
目が疲れる。
動くものを見ると、よけい、目が疲れる。
ふれた眼科的症状の影に、脳脊髄液減
物の見え方がおかしい。
など、目の症状の影にも、
脳脊髄液減少症が隠れていることも常に頭において患者を診察して、
眼科の先生も、
脳脊髄液減少症の早期発見に協力してほしい。
眼科の症状からでも、脳脊髄液減少症が早期発見される日が
早く来てほしい。
脳脊髄液減少症は
眼科の先生にも関係があることをわかってほしい。
また、
脳脊髄液減少症の研究班にも、眼科の先生も加わってほしいと思っている。
だって、
ブラッドパッチや人工髄液髄注治療の前の患者の涙の量と
ブラッドパッチ後、あるいは人工髄液髄注治療後の患者の涙の量を、
ドライアイ外来でやり慣れた「シルマーテスト」を駆使すれば、
なんらかのデータが取れるはずだから。
さらに眼科のさまざまな検査、視野検査、眼振などの検査など、
脳脊髄液減少症患者の、
治療前と、治療後、
身体症状がひどかった時期と、改善した時期を
詳しく調べて、
RI検査や脳のMRI検査と、比較してみれば、
きっとなんからの
脳脊髄液減少症治療に対する発見があるはずだし、
ブラッドパッチや、人工髄液治療などの、エビデンスも得られるはずだから。
ブラッドパッチの効果は、気のせいだ。
エビデンスがないと言い張っていた、
あのY先生をぎゃふんと言わせるためには、
眼科をはじめ、耳鼻科での平衡感覚検査など、
さまざまな科の医師が、
脳脊髄液減少症の研究にともに取り組むことが
この病の治療期間短縮と早期回復への道を見つける決め手なると
私は思っています。
今の関連8学会だけでは、
脳脊髄液減少症という病態の全体像は、
絶対つかめないと私は思っています。