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'12 4月 穀雨の薬膳教室

2012-04-25 15:36:52 | 薬膳教室

今月の薬膳教室は22日。春の土用の日。
ちょうど(二十四節気の)
穀雨も過ぎて、雨が降って畑を
潤す…の通り、雨は上がったばかりでした。暦は正直!!

 

春の薬膳も3回目、春最後の養生法です。
(春は草木同様、人間も活動的になるのでエネルギーを
発散させるという養生法)。発散出来ずに居るとエネルギー、
気がどんどん上昇して体内に滞り、そのために上半身
(特に首から上) の症状、めまいやのぼせ、眼の症状などに
現れやすいのです。
ウェルカムティーは気を巡らせる生薬類ブレンド。

 

気の高ぶり、上昇による症状は“肝、肝機能” に原因が
あるとされています。肝の働きを正常に戻すには“酸味” 。
肝と関係する眼や腱に働き、補って滋養する作用です!!
ただし、食味には食害があるので(春は酸味) それを
防ぐために“酸味には甘味” を合わせます。
…ということで、先生のイチオシは甘酢!!
メインとして春野菜のお寿司を習いました。

 

薬膳的“酢”。生薬の「山査子(サンザシ)」 を米酢に入れて
エキスを出したもの。酸っぱいもの同士。これをベースに
砂糖と塩で合わせ酢にしました。

 

具材は春野菜が中心、季節がら山菜パラダイスです(笑)。
筍、ふき、菜の花などが入りました。以前、日本料理の
先生は「春は苦味を盛りましょう」 と言っていました。
春が旬の苦味のあるものは薬膳的にみても、気の上昇に
よるトラブルを防いでいます。すごいぞ、日本食!!

 

お寿司は最後に鮭でんぶを散らしました。
この類が家庭で作れるなんて驚き!!

“出来る奥さん” になれちゃいますね~(笑)。
鮭1切れからでも出来るので手軽でっす♪

 

その他のメニューです。

 

肝の異常は(脾・胃に影響をするので) 脾・胃にやさしい食材を。
春野菜の炊き合わせ。

 

春の苦味の春菊と、脾・胃に効く鯛を和え物で。味付けは
太白ごま油×塩味です。仕上げのonは炒った松の実!

 

それから、外は空気の乾燥もまだ残っているので、潤い食材も。
本来、潤い食材は秋に摂るのですが例えば「わたし、渇いてる」
と感じたら、潤い食材を意識して摂りましょ~ということでした。
…野生の
感覚です(笑)。
潤い食材の代表その一、白きくらげは澄まし汁で。
組み合わせている三つ葉に注目!! 肝に効きます。

 

潤い食材その二、蓮根。小豆と煮ました。
断面が衝撃的(笑)。蓮根の穴に小豆ぎゅうぎゅう!!

 

小豆は はじめのゆで汁を捨てません。小豆の薬効は利水、
解毒、下半身のむくみ…と嬉しい文字が並ぶのです(笑)。
小豆湯としていただきました。甘みのまるでない おしるこ。

 

それから“陳皮みそ”。陳皮(ちんぴ) とは、みかんの皮。
生薬です。実はこれ、先生のお母様がよく作っていたと
いう一品。先生は、薬膳を習ったからこそ、みかんの皮が
生薬で “ちんぴ” という名前と知ったのですが、それまでは
フツーに「みかんの皮味噌」 と言っていたそうです(笑)。

また先生は中国の薬膳を(中国医学と一緒に) 学ばれた
のですが、ある時、この中国の伝統医学を日本の家庭
料理と照らし合わせてみたそうです。

結果、カラダと自然環境、気候風土、旬、と どれもが、
とても理に適っている と感心したのだそうです。
その最たるものが、母が作ってくれたもの、日本の伝統食
だと話してくれました。

 

スイーツは“きび”。 フルーツ寒天寄せです。フルーツは黄桃。
生薬はクコの実、竜眼肉で摂ります。

 

そしてコーヒータイム。
“豆菓子” と前日に焼いた“よもぎマドレーヌ” が登場。
マ ジ か!! 大 大 大好評ぉ~(笑)。
よもぎも春の苦味で肝に効く。加えて肝は「血の貯蔵庫」。
(よもぎは) 肝に栄養を与えて造血機能を促進する!
何よりも、先生やお仲間に“薬膳スイーツの太鼓判” を
いただけたことが とっても嬉しかったあ。


Apr 22.



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