二人暮らし 日々諸々。

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ふじももキッチン '17 12月終了

2017-12-21 18:04:13 | 薬膳教室

12月のレッスンが無事に終了しました。
ご参加をいただきありがとうございました。

 

今月は冬至をしつらえてお迎え。
1年12ヵ月を表す餅、冬至にちなむ柚子と南瓜。
魔よけの赤(い色) からは小豆と唐辛子を飾りました。

 

 

お茶とお菓子は、ほうじ茶と冬至の直会(なおらい)。
温かいかぼちゃのお汁粉にしました。
バターナッツかぼちゃと甘酒を使って薬膳風に。
脾と胃(消化器官) の働きを助け、体を温めます。

冬至にナンキン(かぼちゃ) は運気が上がる験担ぎ。
上がる縁起にあやかって餅は揚げました(笑)。
小豆の赤で魔よけ。

冬至は一陽来復のお祝いでもあるので寿文様の
器を選びました。

 

 

ワークショップはいただいたリクエストから
金曜と土曜クラスはローストビーフを実習しました。
このレシピは牛肉のたたきっぽくもあるところが
好きで、何しろ簡単(笑)。わたしは、おもてなし
の他、おせち料理の一品にすることもあります。
薬味を巻くのもおすすめです。

つけ合わせは(冬の五臓) 腎によいブロッコリー。
風邪予防のじゃがいも。じゃがいもは牛乳とバターを
加えています。乳製品を多めに摂ることで寒さへの
抵抗力を高めます。

ソースは薬味醤油がベース。そこに酢。
血をきれいにして血行も促進する作用です。


 

 

日曜クラスのワークショップはアジの三枚おろしと、
塩サンマのお腹出しを実習しました。
アジが有名な大分市!
受け取りに行ったら、ものすごいビッグサイズを
用意してくれていました。その大きさ、サバ!(驚)。
フライ衣をつけて、揚げたてをどうぞ♪


 

 

 

お食事、五季食楽(ごき しょくらく)。
五季食楽とは、ふじももキッチンでご紹介をしている、
家庭で作れる薬膳ごはんをいいます(日曜クラスのみ実習)。

陽五行説を活かした体調管理を目指していて、
季節の変化と気候、体の調子に合わせて食材を選び、
はたらきと効能をいただいています。

 

12月は進む乾燥と寒さに備える仲冬。
日々の忙しさと年末の忙しさが重なって
風邪をひきやすいので、
こじらせる前にケア。
それと冷え対策。
基本的には「食べる暖房」といわれる
温熱性=温める食材を使った温かいお料理に
なるので、美味しく体を温めます。
栄養、はたらき、効能を利用して風邪や寒さに
負けない体づくりです。

 

お肉料理は(前出の) ローストビーフ。
赤身の肉は新陳代謝を活発にして免疫力を高める
亜鉛が多いので。

 

魚料理は海老と三種ねぎのホットマリネ。
海老とねぎはどちらも温める食材の組み合わせです。
三種のねぎとは、葱白(長ねぎの白い部分は漢方)、
万能ねぎ、玉ねぎ。辛味があって温性。
汗をかかせてひき始めの風邪を発散させます。
殺菌作用のにんにくは必ず。
熱々のオイルを回しかけて仕上げます。

 

 

葱白(長ねぎの白い部分) 同様、山薬(山のいも類) や
蘇葉(大葉) も身近な漢方食材です。
くるくると砧巻きにする漢方食材!
わさびを加えて殺菌作用をプラスしています。

 

 

汁ものは、舞茸の運盛り野菜椀。
(冬の五色) 黒い食材の舞茸。
冬至の月なので
“開運” 野菜 (「ん」のつく野菜) で
運を取り込みます。だいこんおろしをたっぷりと
加えているので、殺菌作用や胃腸の調子を整えたり、
風邪の熱やのどの痛み、咳や痰を改善する効果も
あります。




黒豆御飯。
薬膳では、黒を冬、あるいは元気の源、腎の色として
います。黒豆は黒い食材の代表的なひとつ。腎の形に
似ていているとも言われ、滋養強壮や視力改善効果。
12月は新豆が出揃う頃でもあります。
黒豆の浸水時間は30分!
もち米のような食感になります。

 

 

デザートは柚子のベイクドチーズケーキ。
柚子は冬至にちなむ柑橘。
気のめぐりをよくしたり、気持ちをリラックスさせたり、
(咳を止めたり、痰の切れをよくするため) 咳を伴う
風邪をひいたときにもおすすめです。

 

 

デザートと合わせる漢方ティー。
魔よけの色、赤い漢方をブレンドして煎じました。
棗(なつめ) は気と血を補う滋養強壮食品。
山査子(さんざし) は消化を促して血のめぐりを改善。
枸杞の実(ゴジベリー) は肝や腎の機能を高めます。

 

 

あらかじめ「ん 」のつく果物、りんご(ジャム) を
ティーカップに入れておいて、漢方茶を注ぎました。
トッピングは生薬名を肉桂というシナモン。
体を温める作用はしょうが以上ともいわれています。

冬至の月。ちなむ食べものは単に縁起を担ぐだけ
ではなく、栄養や薬効を摂って(寒い冬を) 乗り切る
知恵にもつながっている、ということを共有する
ことができました。



 

 

一年目のふじももキッチン。
おかげ様で無事に終えることができました。
お通いいただきましてありがとうございました。

皆さまの学びを食卓のレパートリーに、お得意料理に、
自慢の家庭薬膳料理に加えて頂ければ幸いでございます。

お伝え不足は来年の課題に、ご容赦くださいませ()


◎2018(平成30)年のスタートは1月14()。
 
 (1月は) 晩冬と冬の土用の月。
 一年で最も寒さが厳しい二十四節気「大寒」
 と土のエネルギーが最も強まる冬の土用とが
 重なって
寒さは底。

 夏の土用の対極にある冬の土用もまた
 
“大きな土用” といわれ、過ごしにくい
 時期でもあります。

 
春に備えましょう。

 場所:大分県大分市。
 満席を頂戴しています。
 ご参加の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 



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