未経験者歓迎!合気道S.A.岩本道場のブログ

普段の稽古内容を中心に更新していきます。
道場の雰囲気や指導員岩本の人柄なども感じて欲しいです。

通常稽古に戻り

2009-07-08 13:41:25 | 稽古日誌 form 戸田
先週の昇段・進級審査が終わり、昨日の稽古から通常稽古に戻りました。

情けない話ですが、5月末に私の母がなくなってから、自主的なトレーニングを全くしてこなかったので、スタミナが持つかなぁ…等と心配しつつ。

■少年・少女部
審査結果発表~準備体操
審査結果については、ここで改めて語ることでもないので、詳しくは書きませんが、スキル・やる気等に大きく差のついた審査だったと思います。
また、気合や技がある程度充実していても、審査の緊張感にのまれて、いつも通りの動きが出来なかった者達がいたので、今回の結果と、私が話をしたことをしっかり頭に叩き込んでくれると嬉しいです。

<組手対象者以外>
審査を見ていて、技に移行する過程での「回転動作」が上手く出来ていない子が多かったので、崩すための回転動作を指導しました。
・頭を下げて回転をしない
・必要以上に引っ張らない
等をとりあえず意識してもらい練習をしてもらいました。

<組手対象者>
先回の審査での私の憤りをこのブログでも書かせてもらいました。
そして、私と組手をする旨もここで書きました。
今回は、その通り「組手」が稽古内容です。

当教室の会員の組手でいつも感じていたことは…
・技への思い切りが足りない
・本気で力を出しているように見えない
・何か遠慮している(必要以上に)
・技が出ない
・相手の攻撃を待ってしまう
etc.
要は、元気がない!のです。

今回は、私相手なので思いっきりやるように伝えて、組手に入りました。

級の低いものから順に、基本は1分、内容が悪ければ、その都度延長!
という条件で行いました。

動きが悪ければ、私も痛がるくらいには攻撃をします。
中には、ローキックで転ばされる者、宙に浮いて投げられるもの、関節を極められて痛い思いをする者等々、私もそれなりに厳しく接しました。
中でも、今回二名だけ「攻撃をくらってうずくまってしまう者」がおりました。
・一人は私の前蹴りが腹部に入った
・もう一人は、私の掌底が左脇腹に入った
のが原因です。

偶然、この二名が先回の審査で私の逆鱗に触れた二名でもあります。
審査態度の件もあったので、彼らには厳しくは臨みましたが、決して、強い攻撃をして、うずくまらせてやろうと攻撃していた訳ではありませんので、この辺りを誤解しないでくださいね。
あくまで、時間的に長くやらせようとか、言葉的にもっと追い込もうとしていただけで、攻撃の加減は、他の会員と同じに接していました。

いやぁ、最近の子はこういう痛みに慣れていないのか…
私たちの時代の痛がり方に比べて、少しオーバーと言いますか…
その苦しみ方には、少しビックリしました…

先回の審査を見て「このままだと、自分が強くなったと自覚が出来ないまま、いたずらに稽古をするような生徒が増えてしまう」と危機感を持ちました。
また「このままだと、武道のもつ危険性を感じる機会がなくなってしまう」という思いもありました。

ダラダラとやっていても決して強くはなりませんし、武道の怖さを知らなければ真剣味がなくなります。
また、危険なものを学んでいるという意識が薄まれば、無駄に合気道の技を使用してしまうことにもつながってしまいます。

教室を始めて6年ほど経ちます。
この位経つと、会員にも「伸びる会員」と「このままでは伸びずに面白さを見失い辞めてしまう会員」がハッキリ分かれてきます。
今の私には、それぞれの会員がそのどちらに入っているかを全て振り分けることができます。
しかし、「伸びそうもない」というのは“このまま今の意識で続けていては…”という意味で、彼らに「実力がない」という意味ではありません。

「伸びそうもない会員」は、概して、気持ちが弱いということが挙げられます。

戸田教室における、少年・少女部の指導方針の一つに…
気持ちを強く持ち、礼節を学ぶ
というのがあります。

技の上達もいいですが、その前に、気持ちを強く持ち礼節を重んじる!

かなり重きを置いています。

今回の組手稽古は、私のプレッシャーや圧倒的な暴力(敢えてそう書きます)に、どう立ち向かえるのかを考えて欲しかったし、今回の組手で何かしらを感じて欲しいと思っています。

私もそうですが…
世の中には、どうやったって敵わないものがあり、どう努力したって報われないと思う場面に遭遇する時があります。
その時に、自分ならそれとどう付き合うのか?
そういうものを学ぶのも武道教育で出来ることだと思っています。
今回は武道的に戦いを通して、私というどうやったってぶっ倒せない相手に面してその恐怖と苛立ちなりのプレッシャーを感じたことでしょう。
恐怖を感じることで、自分達が学んでいるものをもう一度振り返り「単なる踊りではない」武道として認識して、怪我のない真剣な稽古に取り組む気持ちに切り替わってくれたら嬉しく思います。

脇腹をやられてうずくまった会員。
今回も泣いてしまいました…
それは、脇腹をやられる前に泣き出しました。
泣くと呼吸が乱れます。
そして、涙で視界が遮られます。
そんな時に、私が軽く崩して脇に掌底が入ったらどうなるのか…?
今回、身にしみて分ってくれたと思います。

私は、泣き虫は良くないとは言いません!
かなり前ですが、私のブログで、理由も込みでそう書いたと思います。
しかし、感情をある程度までコントロールが出来る心の強さを身に付けて欲しいと思います。
泣いたからと言って、稽古中は我も助けてくれません!
少なくとも、私は助けません。

我が教室で最初の黒帯で、みんなのリーダ的存在として期待している子なのです。
二週連続で泣いてしまったことをただ恥ずかしいと思うのではなく、今後の稽古で自分の変わった姿を見せつけて欲しいと思います。
期待しています!

正直言いますよ!
私だって、心が痛みましたよ。
保護者の気持ちになれば、自分の子供達が私に攻撃をされて、辛そうな顔をしているのは見ていられないと思います。
私だって、圧倒的に実力が下の子供達に攻撃していて、気持ちのいいことなんて一つもないです。
私は、会員は皆可愛いので、今回のように苦しそうにうずくまってしまうと可哀想でなりません…
子供達がうずくまった時に何度も「大丈夫?ゴメンね」と謝ってしまいたくなる気持ちに駆られました…
自分の子供だったら…なんて考えると、涙が出そうになります。
見学くださっている保護者の気持ちを考えると、申し訳なくて顔を見れないくらいです。
自分が今回行った指導が間違っているとは思いませんが、辛そうな子供達を見ると、やはり人情としてそう思ってしまいます。
稽古とはいえ、子供達を傷つけて喜ぶ指導員はおりません。
しかし、先の指導方針のためとグッと我慢しながらやっております。

武道指導には、この矛盾(?)のようなものがいつでも付きまといます。
この矛盾との戦いが、武道を学ぶ人達の情操教育の一部を担っているとも思っています。
変なまとめになってしまいますが…
武道教育を通じて、一緒に心豊かな健全な精神を培って行きましょう!

何度も言いますが、私は本当に子供好きなんですよ!
稽古には「愛」入ってますからね!
ブログだと、私の表現力が乏しいので、どうしても尖った性格だと思われてしまいそうで怖い…

表現力をもっと磨かなくては…

最後に…
You can take a horse to water but you can't make him drink.
(馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない)
この言葉は、教育を語る際の良く用いられるようですが…
生徒を馬にたとえること云々はこの際別として…
やはり最後は、本人のやる気がなければ、成果は得られないのですよね?
ただ、のどが渇いて水を飲みたくさせる指導を我々もしなければならないのでしょうが…
生徒の気持ちと指導の質、その両輪ですね…

やはり、日々勉強です。

■一般部
基本動作

基本技:下段腕がらみ
少年・少女部でもそうでしたが、手首のポイントをいくら言っても手首を極めずに形を作ろうおする会員が多いです。
手首を極めない限り、この技の恩恵には与れないとここでも言っておきますね。

そして、皆動きが直線的過ぎます!(私もそういうところありますけど…)
腕を極める際も、円を描くように…
最後の押さえも、体重移動と一緒に円を描くように腕を詰めていって欲しいものです。
※最終的には、袁とか何とか関係なく、相手の動き次第で千差万別に変化出来ないといけないのでしょうけどね

打撃の稽古:縦拳ストレート、中断前蹴り、中段周り蹴り
そして、ミット打ち

コンビネーションを1種。

組手
今日から七級合格者が一人増えたので、その方も組手に参加!
といっても組手対象者、今回はその彼しか参加していませんでしたが…
はじめに、打撃組手。
彼は空手経験者で、体格に恵まれていないところを補う組手をしてきたのでしょう。
動きもあって上手です!
私も今後勉強させて戴きます!

手首相撲
初めてでしょうから、まずは好きにやってもらい、後半は、指導も兼ねて行いました。
手首相撲は、傍から見るよりかなりスタミナを使います。
初めてやる方は、だいたい驚かれます。
体をもっと使えるようになるといいですね。
それは、やっていくしかないかなぁ…



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2 コメント

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ガンガンやってください (豊田龍彦)
2009-07-08 23:29:44
今の学校教育は,残念ながら,正直,軟弱にならざるを得ないところがあります。
私も,葛藤の毎日です。
だからこそ,武道教育は,ぜひ,硬派に,ガンガン厳しく,やっていただきたいし,私もそうありたいと思っています。
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豊田さんへ (aikipanda)
2009-07-10 00:35:18
いやぁ、いつもながら本職の方からそんなことを言って戴くと恐縮です
豊田さんと違い、自分の趣味に近いところで作った教室ですから、好きにやれるんですよ…
だからこそ、ガンガンやれるところはやらせてもらいます!

でも、子供にうずくまられた時には、正直ヒヤッとしましたよ。
また、尋常じゃないくらいにもだえるんですよ…
あれだけ動けたら、逆にもっと痛いんじゃないのかなぁ…と思うくらいに。

そして、子供相手の楽な組手とはいえ、30分程度ノンストップで代わる代わる相手をしたのは、きつかったです。
好きに殴らせましたし…
痛くはないのですが、何となく疲れました…(笑)
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