先日の仕事帰りで利用している電車内での出来事です。
ちょうど週末の金曜日の23時半過ぎ。
途中駅から乗車してきた年配のサラリーマンの挙動がどうもおかしい。
寝てるようでありながら、駅に停車するたびに「うぉーい、よし」と掛け声(?)を発するのです。
チラ見しながら観察していると、どうやらかなりお酒を呑まれているご様子。
とくに他の乗客に絡むとかはないのですが、必ず停車すると「うぉーい、よし」の掛け声が。
よくよく観察すると、駅で停車し、乗降客の乗り降りを指差し確認してドアの開閉を行う際に車掌さんが行う掛け声を真似ているんですね
利用した車両がちょうど最後尾車両だったってこともありますが、この酔っ払いオヤジは酔っ払いながらもそんな小さなことを真似ていたのかと思わず感心してしまいました
ただ、停車する度にこの掛け声なので、さすがに車掌さんも何度か様子をみて注意します。
注意された酔っ払いオヤジ、何か反論でもするのか?と思いきや「いつもお仕事ご苦労さまです」となぜか車掌さんにふらつきながらも頭を下げてました。
基本的にいい人なんでしょうね、あと礼儀正しいのでしょう。一応、自分が迷惑をかけているって認識はあるようです。
それと、悪い呑み方はしなかったんでしょうね。気持ちよくお酒が呑めたから(酒量は別として)不平不満を言うといったことは出ないのでしょう。
私もお酒好きなのでよくわかります。
こうして、このオヤジは自分が降りる駅までこの掛け声を続け、降りる際には車掌さんがわざわざ肩を貸して駅まで降ろし、しかもホーム(電車近く)をフラフラしないように駅舎の壁側(電車から一番離れてます)まで連れていって「これから電車が発車します。危険ですからこの壁際でじっとしてくださいね。電車が行ったら、壁際伝いを歩いて帰ってくださいね。ちゃんとじっとしていてくださいね、いいですね?」とまるで子供をあやすかのような説明をして、ようやく電車を発車させたのでした。
私も思わず心配なので、オヤジがちゃんと言いつけを守るか様子を見てますと、「ありがとう」と大きく一礼して壁伝いに沿って歩く姿を確認することができました。
駅員さんや車掌さんって、こんな対応もしなくてはいけないとは、大変なお仕事ですよね。
私もあまり人のことは言えませんが、気をつけるようにしなくてはいけません。
しかし、あの酔っ払いオヤジ。
最後までお礼を言うとはなかなか憎めないキャラの酔っ払いでした。
ちゃんと家に帰れたんでしょうかね?