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進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

総選挙はどこまで大きくなるのか

2013-06-11 17:32:36 | AKB48_軽ネタ
まだ整理していないのだけど、第5回総選挙は第4回の時と比べて票の偏りが平滑化されたのが面白い。

劇場版に投票券が添付されたことが影響した可能性は高いと思うが(会員系の裾野の拡がりがあるかどうかも興味深い)、全投票数の増加で結果としてより幅広くメンバーに投票がなされたということがいえそうである。

AKB48のCD売り上げが落ち込んでいるのに反して、総選挙曲だけガツンと伸びるのは、各グループの各メンバーのマーケティング方法として、AKB48の総選挙曲に一点集中した方が効率が良いという理解が広がっているからだと個人的には思う。

そういう意味では、前回のエントリで書いたように、今後より一層「個人戦」の様相は強まりそうでもある。

誤解されたくないのだが「個人戦」が悪いと言うつもりは全くない。

前回も少し触れたが、仮に政党政治的な要素を取り込んだ場合、「役」的なものが既得権益化して新陳代謝のダイナミズムが失われてしまう可能性がある。

「個人戦」も大切だ。

ただ、「総選挙重視」も度が過ぎると、大艦巨砲主義と呼ばれる「一発主義」が勢力を増し、日常的な活動に支障が出始める可能性がある。

選挙を「祭り」として楽しむのは大いに結構なのであるが、選挙にだけがんばる層が増えるのはAKB48にとって本意ではないはずだ。

過去にも述べたように、総選挙と日常的な活動の配分バランスが重要だ。


ビックプレーヤや組織票の存在は表層的な問題。選挙結果に追い詰められる運営。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/9c0af3a1605a83ef162cceb6e4ed245e


もちろん、多くのメンバーもファンも、総選挙と日常の活動が繋がっているものだという認識は持っているので余計なお世話かもしれないが、少々心配になる。

本質は、成長期待を創り出すことも大事だが、それ以上に実質的な成長がなされることの方が大事だ、ということである。


選抜総選挙の順位が何かをもたらすなどということは基本的に無い、という当たり前のことについて
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/152db3ba0da953193b3d5a5928fa1cfe

たかみな・・
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/8e74df841e7fcfa3c300cc79f8760723

AKB48選抜総選挙が醸し出す民主主義のジレンマ ~たった1%の組織票~

2013-06-11 17:03:50 | AKB48_軽ネタ
完全に乗り遅れましたが、ここ数日間、留守にしておりました。

非常に残念ながら、日産スタジアムで順位が発表されている時も中継すら見れていませんでした。

語りたいことは山ほどあるのですが、時間がないので先日のエントリの続きを少しだけ。


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指原の1位、速報結果からある程度に予想されていたこととはいえ、驚きました。

過去最多15万票で、2位の大島優子に1万4千票の大差ですから、完勝と言っていいと思います。

しかし、指原の1位は物議を醸してますね。

私の周りでも悲喜こもごもです。

私としても、いろいろ思うところはあるのですが、今回は次の点についてだけ考えを述べたいと思います。


AKB48の選挙システムでは、「浮動票」は生まれ、一定の力を持ち得るのか?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/31873991cb03ee8c8e122726d74a3ca6


私が注目しているのは、結局、AKB48の総選挙は終始「個人戦」にしかならなかった点です。

指原の得票数は150,570票で、これは全体の約5.7%です。(大島は約5.2%)

(150,570 / 2,646,847 = 約5.7%、昨年の大島は約7.8%の得票。)

指原の1位が望ましくないのだとしたら、なぜ事前に組織戦を仕掛けることができなかったのか問題です。

指原の得票率は高々5.7%なのだから、指原と大島以外に投票した人の1%が大島に投票していたら大島が1位でした。

((2,646,847 - 150,570 - 136,503) * 0.01 ) + 136,503 = 160,100票 (約6%)

全投票数の1%を動かせればトップが変わったわけです。(結果論ですが)

いいですか、民主主義の基本である多数決で採決を取る場合は、全投票数の50%+1票が必要です。

(通常は選挙区があって死票が大量に存在するのでその限りではありませんが。)

今回であれば1,323,424票です。

もちろん、AKB48選抜総選挙はAKB48の方針を決める選挙ではありませんので、種類が違うと言われればその通りです。

しかし、皆がAKB48のセンターに価値があると信じるなら、どうしてそれぞれが信じるセンター像を担うメンバーに投票しないのか。

たった1%の組織票で物事を動かせるのにです。

自分の推しメンにしか投票しないのだとしたら、全体よりも個々を尊重するということだから、その結果誰がトップになってもそれは仕方がありません。

こういう考えもあるでしょう。

資本主義というものは、個々人が信ずる道をいくことによって、結果として全体解を見出すことを信じる方法論であると。

AKB48のファンが社会主義ではなく、資本主義を信望するならば、指原トップもどのような可能性も方法論的観点に立てば必然であると言えます。

さて、どう考えるべきでしょう。


かなり乱暴ですが、ここまで来て、ようやく民主主義プロセスとしての「政党政治」の存在意義が認められるわけです。

しかしながら、日本では捻じれ国会など、この政党政治が機能せずに閉塞感が広がっているわけですが、この政党政治を超克する理念に関するヒントをAKB48の選抜総選挙から発見することは果たしてできるのでしょうか。