気づいたらコメント欄が(笑)
さて、窪田氏と河西の件だが、私の率直な意見は「がっかり」だ。
事実関係がどうあれ、行為そのものがどうであったかがどうあれ、
このような事態になったことが情けない。
いや、人間というのは私も含めて嘘つきで、愚かで、怠惰で、情けないものだ。
人間であれば誰であれ不完全であるから、人生に困難辛苦は不可避である。
悩んだ末に愚かしい言動をとることも多々ある。
しかし、人間は愚かであるが、どう愚かであるかは選べる。
スティーブ・ジョブズの「Stay foolish(愚かであれ)」は名言として皆の胸に刻まれているが、
何が正しいのかはっきりしない世界では、愚かであることも時に重要だ。
今回の、この愚かしさは、どういう愚かしさなのか。
私は「がっかり」した。
しかし、実はそれほど驚かなかった。
なぜかというと、AKB48が「恋愛禁止条例」の看板を下ろした以上、こういうことが起こり得るのはある程度想定できたからだ。
恋愛禁止条例の看板を下ろし、チーム4解体で内生的成長を諦めた今のAKB48からは内在的な組織力がどんどん失われていっている。
もちろん、過去の実績からして、たとえ「恋愛禁止条例」を掲げていたとしても、この手のスキャンダルは起きただろう。
しかし、「恋愛禁止条例」を掲げていた場合とそうでない場合では、淘汰圧力と適応能力が違ってくる。
これまで「炎上マーケでごまかすことにしか能のないやつら」といった批判に反論してきたが、
今回の件で何ら対応がとれないのであれば、状況はかなり深刻度を増していると言える。
以前から何度も指摘しているように、今後どんどん問題が出てくるだろう。
問題の発生を抑制する力も、その問題を帳消しにする成長力も着実に失っていく中で、
どうこの大きく重たくなった船の舵を切るのか、かなり難しい問題だ。
「AKB48には問題が起きた時の適応能力がない。」と言われるのは悔しいが、それが現実なのだ。
まずは現実を受け入れるところから、仕切りなおすしかない。
トンネルの向こうに光はまだ見えない。