前の前の会社の先輩と合コンした。
先輩と言っても本社と名古屋支店とで離れていたので
あまり絡みもなかった。
5年くらい前に
本社の別の先輩の結婚式のとき会ったきりで
年に1回のメールと年賀状の交換を続けてきた。
じゃぁ、まぁ、久々に会って合コンでもという話に。
合コンの店を決める段階で
先輩は合コン慣れしてないことが判明。
頼りない感。
有楽町で再会した先輩34歳は変わってなかった。
相変わらずびっくりした顔をしている。
先輩が連れてきたのは高校の同級生。
野村萬斎みたいな男。
合コン受けする顔でほっとする。
久々に喋る先輩は
いい「間」を持っていた。
理屈っぽくて
ひとり勘違い野郎な
野村萬斎よりも
ビックリ顔の先輩の方が
女のこにウケがいい。
久々にこんな楽しい合コンで
迷わず全員参加で2次会へ。
親友Tちゃんが先輩がいいと
こっそり言うのでフォローにまわる。
番号交換もソツなくこなして合コン終了。
これは久々のカップル成立?と思いきや
数日後、Tちゃんと先輩の間でどうやらトラブル。
先輩はTちゃんに
以下のメールを送ったらしい。
どうもです!
昨日はありがとうございました。
また御飯かお茶でもしましょうよ!
Tちゃんはいつも忙しいの?
時間があれば近々どうです?
Tちゃんはごはんに誘われたと喜んだのも
束の間。
合コンに同席していた、
Mちゃんも先輩にごはんに誘われていたと発覚。
どっちともデートしようなんて
先輩もなかなかやるなぁと思った。
もちろんTちゃんは激怒。
先輩に連絡を取ってみると
悪びれた様子もない。
よくよく事情を聞いてみると
先輩は合コンメンバー全員で
再びごはんを食べる計画をしていたらしい。
前述のようなメールを送られれば
誰だってデートだと勘違いするはず。
「なんでそんなまどろっこしいことするんすか???」
と聞いてみると
「だって俺がTちゃんかMちゃん選んだら
どっちかが傷つくだろ」
とのこと。
呆。
合コン慣れしてないのは仕方ないとしても
気に入った子がいればゴーアヘッド。
自分より友達が選ばれたって
それが合コンの掟だと
千戦練磨の彼女たちは重々承知もいいところ。
誤解が生じたとはいえ、
その謙虚な勘違いに
いいムードはどこへやら。
先輩には
謙虚でビックリ顔好きな女性がお似合いだ、
きっと。