旅する小林亜星

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こんな夜にはこんな読書「ボトルネック」

2010-12-03 01:24:45 | こんな夜にはこんな読書
というわけで米澤穂信はいけるんじゃないかと思ったので
貧民の巣窟で米澤穂信を買い占めてみる。

手始めに実験的「ボトルネック」。

青い苦さが隠し味で
すごくおもしろかった。

絶望的なのに、客観的に絶望できうる。

吉田修一の本は同じようなキャラクターが出てきて
同じような関係性の中で同じようなセリフを繰り返していたけれど

米澤穂信の本は今のところ、かぶらない。

肉だけじゃなくて
野菜も食べなくちゃと思うけれど

やはりまた米澤穂信の本にむしゃぶりつく日々が続く気がする。
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こんな夜にはこんな読書「Story Seller」

2010-12-03 01:11:42 | こんな夜にはこんな読書
というわけでこの先
次の伊坂幸太郎か、森見登美彦の文庫が出るまで
何を読んでいいのかわからなかったので発掘の意味を込めて

「Story Seller」に手を出してみる。

羽田空港の本屋にて。
819円の贅沢、衝動。

伊坂幸太郎はハズレがない「首折り男の周辺」。

地味におもしろい近藤史恵の「プロトンの中の孤独」。
またこのひとの文章を読みたいとは思わず。

米澤穂信「玉野五十鈴の誉れ」は
このひと、こんな本も書けるんだという意外な驚きと喜び。

あまり好きじゃない有川浩の「ストーリー・セラー」は
恋が始まる瞬間の描写がおぞましいほど稚拙。

残りの作家はもう二度と読みたくない小学生の作文。
読んでいてこっちが恥ずかしくなるというのはこういう小説。

伊坂幸太郎とバーター出演という感じ。
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こんな夜にはこんな読書「インシテミル」

2010-12-03 01:10:39 | こんな夜にはこんな読書
吉田修一の「悪人(下)」読んで以来
いつもの無計画さを発揮して

好きなものばっかり食べる生活、
つまり吉田修一の本を連続9冊読み

そろそろ吉田修一の全パターンを把握して飽きてきたころ、
貧民の巣窟で見つけた、米澤穂信の「インシテミル」を読んでみる。

牛氏に「映画おもしろそうじゃん」て言ったら

「あのひとたち、みんな同じ事務所で
 映画のポスターの顔のサイズが同じになるよに作ってるんだよ
 おもしろいわけないじゃん」と釘を刺されたので

あくまでも暇つぶしに。

「ライアーゲーム」的閉塞感があって、純粋におもしろかった。

どんなに考えても、この推理小説は推理できそうにないと早々に諦め
思考を止めた。

犯人がわかって
こりゃ推理できないわと納得。

12人の人生が同情的に奥深く描写されるわけでもなく
あっさりとした感じ。
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