回生

ハットリくんのサーバはxenの上で転がされていて
容量は10GBだった。

例のDBは約900MBあって、
ハットリくんのサーバには入れられない。

ハットリくんは空気が読めない小池さんのサーバにSSHでアクセスして
例のDBで検証してた。

空気が読めない小池さんは先日会社を辞めたので
彼のラーメンは流しに流されることになった。

けれどそうなるとハットリくんが例のDBで検証できなくなってしまうので
あたし、のび太がハットリくんのサーバの容量を増やすことになった。

紆余曲折あったけれど
ドラえもんには泣きつかずに、10GB増設して

ハットリくんのサーバは20GBになり、
例のDBをリストアできることになった。

ところが、例のDBをリストアしようとしたら

例のDBをダンプしてきたサーバと
ハットリくんのサーバでは

MySQLのバージョンが異なるため、例のDBはリストアできなかった。

MySQLの依存関係に四半世紀ほど悩まされていたあたし、のび太は
お天気屋さんのしずかちゃんに相談して

MySQLのテストコマンドを教わった。

小池さんのラーメンの作り方を見よう見まねでパクって
あたし、のび太の検証サーバになんとかMySQLと例のDBをリストアした。

ところがハットリくんのサーバと
あたし、のび太のサーバは違うネットワークにあるため

ハットリくんはあたし、のび太のサーバにSSHでアクセスして
例のDBで検証することができなかった。

ハットリくんは「ポートフォワード」という道具を四次元ポケットから取り出して
あたし、のび太のサーバにSSHでログインして、例のDBで検証することができるようになった。

にんにん、と思ったら
あたし、のび太のサーバはあたしの机の下にいて
サーバルームにないから、ずっと火を入れておくことは禁止されていると

ジャイアンが意地悪を言った。

仕方がないので、あたし、のび太は
ハットリくんのサーバからバージョンが違うMySQLをアンインストールして
例のDBと同じバージョンのMySQLをインストールすることにした。

お天気屋さんのしずかちゃんに教わった、
MySQLのテストコマンドで依存関係を牽制しつつ

なんとかMySQLをインストールできた！と狂喜乱舞していたところ、
xenの仮想ホストのくせにハットリくんのサーバが

「kernel: I/O error」と言い出した。

泣きそになりながら
MySQLのインストールが失敗したときのためにバックアップしといた、

ハットリくんのサーバのコピーロボットを起動したら
何事もなかったかのように起動した。

再びMySQLをインストールすると、
疑いたくなるくらいすんなりうまくいった。

例のDBをリストアしたら、
疑いたくなるくらいすんなりうまくいった。

感涙。

あたしのドラえもんはGoogle.com。
と、隣の席の忙しすぎて話しかけられない出来杉くん。