夕方のオフィス、
誰かが突然叫び声をあげた。
ゴキブリでも出たのかと思って振り返ると
皆が窓から下を見てる。
「どうしたの?」と近くにいた子に聞くと
そこでひとが刺されたみたい、とその子。
窓にかけよって下を見ると
15分前にごみ捨てに行ったばかりの場所に
白人のビジネスマンが血まみれで横たわってた。
すでに救急車は到着していて
意識がなさそな彼は心臓マッサージをされてる真っ最中だった。
「警察が来るだろうから、今日は皆、撤退」とキャサリンの一声で帰宅準備。
ビルの下に行くと
すでに警察が辺りを封鎖しようとしていた。
5メートルほど先に被害者。
心臓マッサージは続けられている。
被害者が横たわってるのは坂の途中で
あたしのほうまで3センチほどのべっとりした鮮血の川が3本。
5メートルほど逆方向の大通りに歩くと
世の中はふつうに稼動してて
まるで何もなかったかのよな空気があたしを包む。
目の前で起こったことが衝撃的すぎて
自分の足で歩いてる気がしなかった。
被害者は亡くなった。
殺人は案外、身近に転がってた。
誰かが突然叫び声をあげた。
ゴキブリでも出たのかと思って振り返ると
皆が窓から下を見てる。
「どうしたの?」と近くにいた子に聞くと
そこでひとが刺されたみたい、とその子。
窓にかけよって下を見ると
15分前にごみ捨てに行ったばかりの場所に
白人のビジネスマンが血まみれで横たわってた。
すでに救急車は到着していて
意識がなさそな彼は心臓マッサージをされてる真っ最中だった。
「警察が来るだろうから、今日は皆、撤退」とキャサリンの一声で帰宅準備。
ビルの下に行くと
すでに警察が辺りを封鎖しようとしていた。
5メートルほど先に被害者。
心臓マッサージは続けられている。
被害者が横たわってるのは坂の途中で
あたしのほうまで3センチほどのべっとりした鮮血の川が3本。
5メートルほど逆方向の大通りに歩くと
世の中はふつうに稼動してて
まるで何もなかったかのよな空気があたしを包む。
目の前で起こったことが衝撃的すぎて
自分の足で歩いてる気がしなかった。
被害者は亡くなった。
殺人は案外、身近に転がってた。