こんな夜にはこんな映画「それでもボクはやってない」

ずっとずっと公開を待ち望んでた映画、「それでもボクはやってない」を
映画好きなさかいさんと映画好きなＮ子と見にいく。

さかいさんとＮ子は初対面だけれど
３人とも三者三様に映画が好きなのでおもしろいことになるかと。

というか３人とも映画のストライクゾーンがかぶってないので
刺激的で退屈。

19時半に錦糸町集合、
タイ料理を食べながら一杯やって映画館へ。
この流れ、新しい。

前から５列目くらいに陣取って
スクリーンを独り占めしたいさかいさんと

最後尾端っこにひっこもりたいＮ子と

ほぼ最後尾中央に座って画面全体を見渡したいあたしは
相容れないので別々に席をとった。

空間を共有するけれど
肝心の部分は別々にする感覚、３Ｐのセフレか。

映画はよくできていて
もし自分が同じ立場に・・・と思うとしんどかった。

よくできていたけれど
欲を言えばもっと笑いがほしかった。

大学生のとき裁判の傍聴見学に行ったときは興味本位だった。
たしか交通事故を起こしたひとの刑事。

その空間でそのひとの人生が大きく左右することもあまり実感なく、
そんな感情を思い出した。

傍聴ってある意味、興味本位で無責任。

この映画によれば
痴漢をやっても認めれば罰金と前科で済む。

あたしが目撃した、人生を棒に振ったと思ってた男はどうなったんだろう。

「真実の行方」のよに
いつ加瀬亮がエドワード・ノートンのよに悪顔になるのかという緊張感もあり

現実の裁判では
真実を知らない人間が何色にも染まらない黒色のままでいるのは
不可能に近いだろうと思った。

そういえば
最近、映画の中で中村靖日をよく見かける。