旅する小林亜星

小林亜星情報満載

こんな夜にはこんな読書「リセット」

2007-01-12 02:10:47 | こんな夜にはこんな読書
そのひとの推薦図書①、北村薫の「リセット」を読む。

文章に肌が合うってこんな感じ。
勢いで3日で読了。

第二部を読みながら
第一部との線を探ってくエキサイティング。
プラトニックな視線の交わりエキサイティング。

心にひっかかった言葉。

「だから、優子さんの眼前の一瞬一瞬は、誰のよりも輝いているのです。
 渇き切った者が受ける、一滴一滴の水のように、
 甘露となって喉に落ちるのでしょう。」

「届かない、手に入らないというのは、
 生きていれば誰にでもついてまわることだと思う。
 ・・・・・・でも、わたしね、《あの時、何を得た、得られなかった》というのは、
 いうべきことではないような気がするの。
 十年も前から、そう思うようになった。
 ・・・・・・ううん、思えるようになったのかなあ。
 ・・・・・・でもね、それは、だからもう・・・・・・何もかも、
 どうでもいいというのとは、逆なのよね。
 ・・・・・・だからこそ、なのよね、きっと」

読み終わったら
そのひとが連れてってくれると約束してくれた場所。

あたしにはもうどこだかわかってしまった。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする