旅する小林亜星

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丸の内OLの憂鬱

2004-11-10 01:21:25 | ミーコとギター
oazoで彼女とベトナム料理フォーを食べる。
彼女は丸ビルで働く歴とした丸の内OLだ。

彼女とごはんを食べているときだけ
あたしは田町のしがないOLから
丸の内OLの仲間入りをした勘違いに浸れる。

そぅやって丸ビルの筆下ろしをしてくれたのも
彼女だった。

彼女との出会いは小学校6年の卒業まぢか。
商店街の真ん中にある学習塾に
吸いこまれるよに入塾したときだった。

彼女は同じ学区内の違う中学に通ってる子だった。

あれから15年!
途中途切れもしたけど
なんだかんだで友達をやってるのは
彼女とあたしの間に
彼女とあたしが大事にしている「縁」があるからだと確信。

夕飯のフォーより高くついた
1260円もする背の低いパフェをつっつきながら
大人の憂鬱を甘く包み込んだようなチョコレートが
おまけについてるのがささやかに嬉しい、
カフェオレをすする。

前回、いっしょにごはんを食べた彼女の彼氏の
一風変わった友達の話になる。
恋を亡くしたあたしに紹介してくれるという。

猫男。

彼女 「彼が、その友達は噛みぐせがあると伝えてと言ってたの」
あたし「へぇ、おもしろそうだね」
彼女 「噛みぐせがあるなんて言ったら
     あっこは余計この紹介話に食いついてくるよと彼に言ったの」

彼女はあたしの駒の進め方を読んでいた。

彼女 「彼が4人で会って紹介するのも面倒くさいから
     連絡先をお互いに教え合って
     勝手にフタリで会ってもらって
     そこをこっそり影から見ていたいて言ってたの」
あたし「あぁ、これぞほんとにブラインドデートだね
     おもしろそぅ」
彼女 「あっこはそんなことぐらいじゃ、へこたれないよ。
     それでも会いたいて言うと思うよと彼に言ったの」 

彼女はあたしの駒の進め方を完璧に読んでいた。
彼女があたしのことをほんとうによく理解していることに
感動を超えて感嘆を覚えた。

彼女は続ける。
「その、彼の友達はね、
 猫がすごく好きなんだけど
 家の飼い猫にはあまり好かれてないらしいの。
 朝、起きたらベッドの上に鳩の死体が置いてあったんだって
 飼い主に獲物を見せるために」

あたしは聞いた。
「その、彼の友達の噛みは
 親猫が子猫の首を噛むよな甘噛みなのか
 はたまた歯型ががっちり残るよな本噛みなのか
 だけ
 確認しといて」

一度だけなら
その女性不信猫男に噛まれてみたいと
ちょろっと思った
ドゥバイヨルな火曜の夜。
コメント
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