eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

午後より定期点検実施する

2016年10月29日 | eつれづれ

本日、某事業所の定期点検を午後より実施する。

過電流継電器試験の1/2電流計各相確認。

今回、交流耐圧試験用に改造した一次側電流測定用コネクタとトグルスイッチ。

地下電気室に2面あるキュービクル受電設備の清掃作業は事業所の施設職員が応援。


断路器(DS)短絡接地取付

2016年10月29日 | eつれづれ
定期点検でのキュービクル断路器(DS)に検電付フック棒を作業終了まで引っかけておく。

中相だけ断路器(DS)を投入...この件に関して何故??のコメントがありました。

東京保安協会が監修したオーム社の冊子を見ると断路器(DS)各相電源側に取付とある。
古くなるが昔、やっていた特高送電線停電作業では甲種接地は変電所、乙種接地は作業鉄塔の両区間、丙種接地は作業する現場直近に接地を取付、三ヶ所の接地完了で作業開始とした。
例として66kV.2回線で隣が生きている場合、これからの誘導電圧もハンパでなく丙種接地をした瞬間バチッと放電したものだ。
これらの現場経験を踏まえると、この教科書もアテにならず定期点検は主に断路器(DS)以降の点検が主たるものなので、これは作業者の安全第1を確保する為にも断路器(DS)二次側に接地を取付るべきと思われる。小池流に語れば都民、アスリート、ファーストでなく作業者ファーストとなる。
よく電源側に各相接地を取り付け、断路器(DS)二次側は無し、多分誰かがPASを入れる危険が...柱ヒモも容易に操作されない位置、梯子片付け、投入禁止名札取付でOK。
要するに受電設備破損など、どうでも良く、とにかく人命第一を考える事で機器など、金さえあればどうにでも出来るが命は返してくれと言われても、どうする事も出来ない。

応援事業所での定期点検は検電器確認後、短絡接地を見て誰かが触ってから作業開始が鉄則、勇み足で騒がない事に限る様だ。(高圧ゴム手袋使用で短絡接地取付も)
この様なノーガキだが、各相を入れても、1相だけでも特に問題無しなので重きは断路器(DS)二次側に作業接地を取付た感覚だけの事で余り重要な意味は無し。全接地していれば良い程度。但し十分太いアーシング線40sq程度のケーブルを使う、そうでないとドカーンと逝った瞬間に溶断する可能性有り(車用の安物ブースターケーブルはダメ)...電源側に1線接地でもPCTが入っているので結局は大局的には三相一括接地となっている。




昔、勤務していた特高66kV変電所で発生した感電死亡事故(二次側3.3kVでの感電)の提出書類の1枚...当時、針金電気ヤも若ぞーのぺーぺーであったが変電所増設等の図面を書いていたので、これは当方の名前となっている。(32年前の出来事)
電気主任技術者は現場タッチせずであったが責任逃れは出来ず遺族からも言われ悲惨だった。