eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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活線メガーにて測定

2016年10月08日 | eつれづれ

動力変圧器B種接地線より活線メガー測定。

同じく電灯変圧器B種接地線より活線メガー測定。

Igr(対地抵抗分電流)0.02mA表示の時、Io=合成電流は0.025mAでθ30°となる様だ。
充電している回路の1mA管理で規定値0.1MΩ→0.1mA=1MΩ.0.01mA→10MΩで、これの0.02mAなので約半分の5MΩ。
現実はノイズ、他波形も色々、計算通りには逝かない現実。

別の回路では電圧102.9V、Io=合成電流1.77mAホールド値の表示。

この時のIgr1.79mA、絶縁抵抗値Rは0.058MΩホールド値の表示。

電圧、B種接地線電流も変化しているのでIo=合成電流とIgr値は一致していると考えて良いから静電容量は無しの0μFとなる。
エクセル計算の一番上のセル部分で仮にIo=合成電流を0.1mAずつ増やしていった時は当然、静電容量は増す事になる。位相角、力率も変化するが絶縁抵抗値、電力は変化せず見かけ上のVA.Qvarは増加していく。
これらの検証の意味は幾らIo=合成電流が多くとも発熱を伴うIgr(対地抵抗分電流)が少なければ問題無い...静電容量を透過するコンデンサ電流は発熱を伴わないが大きくなるとIo=合成電流で漏電ブレーカはトリップする。
今は真のIgr(対地抵抗分電流)を検知して遮断する漏電ブレーカもあるが高価である。
いかに1mA管理0.1MΩ規定値は厳しい...以上、針金電気ヤの素人電気技術者向けの現場考察デシタ。