心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

エミリー・ウングワレー展のご案内

2008-06-20 | 書展・展覧会情報


アボリジニが生んだ天才画家と称されるエミリー・ウングワレー展 が
7月28日まで東京六本木の 国立新美術館 で開催中。 

2月の大阪展のとき、まつこさんのブログ でもご紹介されていて、
偶然私も是非行きたい!と思ってチラシを冷蔵庫に貼ってあった展覧会
 
22日(日)には、アボリジニの伝統楽器 ディジュリドゥのミニコンサート、
ワークショップもあるようです。
詳細は→ こちら

22日の NHK新日曜美術館 でも紹介されるようなので、チェックしてみてください

また10月4日~12月14日まで開催予定の 「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」展 は、
新国立美術館とサントリー美術館でも同時開催予定で、両方観る方は、
6月中にローソンで前売りを買うと、2800円が2000円になるみたいですよん。
私は今日買っちゃいました 


ここんとこ胃の調子悪く、Eさんの陀羅尼助丸を飲んでるも、
食べると鉛のように体が重くてしんどぉ。。
でも明日は土曜日 今日も一日がんばるのだ 






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愛媛の伝説の書家 三輪田米山

2008-06-19 | 書の話
         
      

先日 ちょこっとご案内した 三輪田米山 。
実は全然知らない書家でした。

でも思いがけず、その人柄も書も生き方もなかなかよかったです 
で、慌ててテレビの画面をデジカメでパシャ 
なので、画面がびよよよよ~んって感じですが、お許し下さいまし。

この「洗心」。

「洗」の大胆で勢いのある伸びやかな、さんずいが気持ちがいい。
さんずいのハネでゆったりと息を吸いながら腕、からだも浮いて、
それ受けてずしんと沈む「先」の重厚な一角目。

さんずいに対して「先」は小さめにすることで、右下の空間が空き
白の世界を外へと導く。そしてさんずいと「先」の空間を空けることで
よりさんずいの懐を深くし、おおらかな表情にしてくれる。

「心」の一角目は縦に下に、食い込むような力図よい線。
「洗」のさんずいの一角目の斜めに入る線と対応して、全体を引き締めている。
そして「心」の点二つは、大きな鳥が宙を舞うような優雅さと包容力がある。
「洗」の右下の空間と「心」の上の余白が美しいなぁ 

眺めていると、豊かな気持ちになってくる。いいなぁ。いいなぁ。。

三輪田米山は、愛媛の偉人として紹介される書家であり神官。
幟や石碑のための揮毫をはじめ、頼まれればどこへでも出向き、
紙がなくなるまで書き続けたらしい。

元々はきちんとした書を書く人だったが、人を感動させる書とは・・と
悩んだ末、酒をあびるほど飲み、その酩酊の中で、腰を支えられながらも
型破りで自由な造形と、気宇壮大な空間を特徴とする作品をたくさん残している。

番組終了後、Kさんからメールを頂いた。
「上手く書こうとする心を酒で消そうとした~?まず上手く書きたいと
誰でも思うし上手く書けるようになるために習う。これが普通ですものね~。
考えさせられました」

上手くにも下手にも、自分の心が求めるものを探して、見つかるといいなぁ。
あ・・もちろん基本を学んだ上で・・・で、ですね 



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運命を受け入れる

2008-06-18 | つれづれ
                「いろはにほへと ちりぬるを」(半紙)



以前たまたまテレビをつけたらやっていた番組 「失くした二つのリンゴ」  

その中で主人公の反戦思想家、長谷川テルが言ってたことば。
「人は心を束縛されたら幸せではない。」

その意味は、戦争という状況の中で生まれたものだけど、私たちの日常でもきっと同じ。

テルは中国人の夫を追って、上海に向かいその3ヵ月後に日中戦争が勃発。
戦争をやめてほしいという、ただその思いなのに、日本と中国の間で運命に翻弄される。


「いろは歌」

いろはにほへと ちりぬるを   色は匂へど 散りぬるを
わかよたれそ つねならむ    我が世誰ぞ 常ならむ
うゐのおくやま けふこえて   有為の奥山 今日越えて
あさきゆめみし ゑひもせす   浅き夢見し 酔ひもせず

美しく咲く花もいずれは散るように
この世に生きる誰もが永遠に生き続けられるものではない
越えられない奥山を今にも越えるような浅はかな夢に酔うことはできない


人は運命を受け入れられないから迷い、大事なものを失うこともあるのかもしれない。
でもことばで言うより「運命を受け入れる」ことは、なかなかむずかしいなぁって思う。

運命があるのかないのか、それは自分の心が選べばいいと思うけど
どこか無常にも感じる運命を、実は「いろは歌」は歌っている。

確か以前も書いた気がするけど、いろは歌は涅槃経の仏語を読み替えたもの。

「諸行(万物)は常に移り変わり、これが生滅の法である。
生じ滅するといった移り変わりを終え( 生死を超えて)、
寂滅(悟り)を安楽とする。」  

運命と大げさに言わずとも、目の前のことを受け入れられる心でいられたら
もう少し楽に生きられるのかもしれないのになぁ 
・・と、言い聞かせる日々。。
 
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青春の思い出の品

2008-06-17 | つれづれ
                    (はがき クレヨン・顔彩)



20代後半まで、珈琲は飲めなかった。
子供の頃、母に珈琲を飲むと頭が悪くなると言われていたのと
(実際はそんなことはないのだけど、カフェインが・・とか説明するのが
面倒だったんだろうとその後推察。 でも子供心に頭は悪くなりたくないって
思ってたのかなと思うとそれも笑える・・・)あまり胃が丈夫ではないので
飲むとお腹をこわしていたから。

でも珈琲の香りは大好きだったし、ずっと憧れていた。

なんで飲めるようになったかと言うと、その頃大好きだった人が珈琲好きだったから。
いつもブラックを美味しそうにいとおしそうに飲む姿に、一緒に飲みたいって思って。
なんていじらしい。。

ミルクとお砂糖を入れたら大丈夫かも・・と飲んでみたら、お腹、大丈夫だった。
(というか、今でもコーラック代わりということは、やっぱりだめなのか?)

その頃、古道具を集めるのが趣味で、このミルを見つけたときはうれしかった~。
美しい青春の思い出だわわわ。

皆さんにもそんな思い出の品、ありますよね 
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父からもらったことば 父に送ることば

2008-06-16 | つれづれ


昨日は父の日。
ご飯でも一緒に~と思っていたけど、父は謡曲会に出かけて留守だったので
またの機会にってことに。

お謡いの会は、今でも唯一? の楽しみにしているみたいです。
やっぱり子供の頃に興味を持ったものって、いくつになっても変わらず好きなのかな。

還暦記念に 念願の能舞台 を踏んでから、もう16年。

ついこの間のことのようなのに。
父の日だ・・と思いながら、当時の写真をめくってみる。

写真は、船弁慶の後ジテ、平知盛。
この橋の欄干に足をかける場面は、リハーサルではよろけたシーン。
本番は能面をつけていて見えにくい上に、衣装が重いから・・と
母と手に汗握りながら、ドキドキものだったことを思い出す。

家族にとっても、なかなか経験できない一生の思い出。。
母は色々大変だったみたいだけど、あの場所であの時間を持つことができたのは
まぁ、言ってみれば道楽者の父のお蔭なのかな・・。

なんて言うと、またつまらぬ食指が動くといけないので、あんまり褒めないでおこ~っと

父よ。
あの日のための情熱と、「やってできないことはない、やろうとしないだけだ」という
まっすぐな思いは、怠け者の私には重たかったけれど、
窮地に立ったとき、いつも心に響いて私を励ましてくれてるよん。

ありがと
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「もったいない文化」を楽しむ

2008-06-15 | つれづれ



絵手紙と書の教室にいらしている皆さんは、それぞれに手仕事の人ばかり。
その一人、Eさんは、宮沢賢治の「雨にも負けず」のような人。

Eさん宅は、神奈川県足柄の山里近く、平屋の縁側のある家。
お庭には古い蔵があったり、台所は昔のままの土間になっていて、
その裏の軒下には、玉ねぎやらがつるしてあって。
(以前一度お邪魔させて頂いたので

畑を耕し、季節ごとたくさんの野菜を育て、洋服や小物までほんと何でも手作り。

今朝作ったのよとおっしゃって、大きなおはぎや、蝶の形に型抜きした紫芋の羊羹、
オレンジピール、奈良漬などなどを遠路、教室の方々にもお持ち下さったり。

1日に10回は声に出して感動しなきゃだめよとおっしゃり、
何かの展覧会に行くと、その感動をすぐ絵やことばに残し、
折り紙の箱を頂いたらすぐ分解して作ってみたり 

私が胃の調子が悪いというと、試してみてと 陀羅尼助丸 っていう
健胃薬を下さったり。

ネットで調べたらいろんなお店ありました。
ちなみに 銭谷小角堂の陀羅尼助丸 とか。




     いつも調子が悪くなると飲んでます 


先日、教室で持っていらした継ぎはぎだらけの袋ものを見せて頂いた。
銀行かどこかでもらったという不織紙で作った小物入れ。中身ははがきやメモ用紙。






だんだん破れてきたからと、ネパール紙のカレンダー、ガムテープで補修し、
紐はパンツの伸びたゴムのような(笑)もので。

こういうの、めちゃくちゃ好き 
どんな高価なものよりも、じんわりと人肌が伝わってきて、いろんな思い出もあって。

そして、こんなもの・・って笑いながら楽しまれているEさん! 
すごいステキです! 
 
  
ところで。。
おとといの朝、いつものようにぷくぷく(うちの猫)が、ベランダにある花台に
飛び乗った瞬間「うぎゃっ」という聞いたこともないような悲鳴をあげて
慌てて部屋に戻ってきた。

虫にでも刺されたのかなくらいにしか思ってなかったのだけど、仕事から帰ると
押入れの奥で怯えていて、ずっと独り言をブツブツ・・歩くのもほふく前進。。
なんか変・・と、病院に行ったら、な・・なんと!「ぎっくり腰ですね」と。

あちゃちゃ・・・痛かったのね。。

猫もなるんだ・・という驚きと、やっぱり太りすぎが原因?と、深く反省。。
おもちゃを追いかけて猛烈にグルグル回る、あの行動も腰には負担だったのかと
更に反省。。。
鎮静剤を頂き、火曜日はレントゲン撮るらしいです。

  

しばらく安静のぷくぷくです。
みなさまも、メタボと急な動きにはご注意を。。



↓別枠で、書家三輪田米山を紹介する番組のお知らせあり~。

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今日の日曜美術館

2008-06-15 | 書の話
                      NHK 日曜美術館HPより



今日のNHK日曜美術館で、愛媛の伝説の書家、三輪田米山が紹介されます。
朝は9:00~ 同日夜8:00~再放送。

ゲストは絵手紙作家の小池邦夫さん。
お時間ありましたら

三輪田米山

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「もったいない文化」の再生

2008-06-14 | つれづれ
                    たまねぎ(のつもり) はがき




先日、ある番組で「アメリカ発 ミツバチ大量失踪の謎」というのを放送していた。
なかなか興味深かったので、ちょっと(長いけど)ご紹介。

いまアメリカ全土で、養蜂家の所有するミツバチが大量に姿を消すという事態が
広がっているらしい。そしてそれは食料高騰の危機も招きかねないと。

どうして?
アメリカでは農作物の1/3をミツバチの受粉に頼っていて、そのために農家は
ミツバチのレンタルをしている。

そのミツバチが大量失踪したため、レンタル料が値上がりし、
野菜や果物だけではなく、牛の飼料となる牧草も影響を受けて、
つまりは牛肉も値上げの可能性もってことみたい

ではなぜ、ミツバチは消えたのか?
原因究明に乗り出した科学者たちによると・・。

たとえば今、アーモンドの需要が増え、それに合わせてアーモンド生産農家は
大量のアーモンドを育てていて、そこへレンタルされてやって来たミツバチたちは
3km範囲でしか移動ができないため、毎日アーモンドの蜜しか食べていない。

毎日5種類以上の蜜を食べる蜂と比べて、アーモンドしか食べない蜂は
免疫力が極端に低下して、寿命が半分になってしまうらしい。
人間も然り・・ってことかな。

でもなんで失踪したのか、その大事なところで電話が入り聞き逃してしまい。。

グローバル化によって食料増産される中で、自然に逆らった農業の結果なのか
ミツバチの大量失踪は何を警告しているのか・・・という締だったのだけど。

ところで。
今、日本の食料自給率は40%とか。(詳しくは→ 食べ残しはどうなるの? )

なのに、特に外食産業では、食べずに捨てられる食料はたくさん。
この無駄を少なくするにはどうしたらよいのやら。。。
塵も積もれば山となるってことばを信じて、それぞれが「もったいない文化」を
再生していくしかないのかな・・と。

かく言う私も、冷蔵庫で萎びた野菜や賞味期限の切れた食材を捨てること有。。
タマネギは、時々忘れて茎がニョキニョキ。
栄養分吸っちゃってショボショボだけど、茎をお味噌汁に入れて頂きます

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「ワン・チャンス」  

2008-06-13 | つれづれ
                          (半紙)
      
     

ポール・ポッツという人をご存じですか?
わたしは何度かテレビで紹介されていて知ったのだけど。

『イギリスのオーディション番組で、これまでまったく無名だった実力のある
シンガーがチャンピオンになり、デビュー・アルバムが1位に輝く――
最近聞かれなくなったスター誕生物語を具現化し、以後、全世界で250万枚以上の
セールスを記録するなど、世界中で一大センセーションを巻き起こしている
噂のオペラ歌手、ポール・ポッツ 』

デビュー・アルバム 『ワン・チャンス』は、世界中で爆発的ヒット中!!

最初に見たとき、体は固まって胸はドキドキ、歌い終わったら涙がポロポロ・・。
オペラってなんだかすごい。。

両手を広げて「さぁいらっしゃい!」 はたまた 「さぁ行ってらっしゃい!」って
包み開放してくれるような安心感。

ことばはわからないけど、モヤモヤと絡み合った胸の奥のつかえが
徐々に晴れていくような爽快感。

自由。希望。勇気。壮大。寛大。歓喜。奮起。許容・・・!
 
辛口の審査員も観客も魅了したその歌声は YOU TUBE (←クリック)で視聴できます!
YOU TUBEの動画画面右側の、関連動画の一番上の画像をクリックすると、
オーディション最終予選も聴けます! 
彼の表情が全然違って、それを観ているだけでも涙出ちゃいます~


ところで、今日のお題~「樂以忘憂」
楽しいことを以って憂いを忘れる。 
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縁は異なもの味なもの

2008-06-12 | つれづれ
                        (ネパール紙 20cm×30cm)



縁は異なもの味なもの。
本来は、男女の縁はどこでどう結ばれるかわからず不思議で面白いという意味。

3年位前、酉年の友人に頼まれて描いたもの。
当時、人間関係に悩んでいた彼女は、極端に人と会うことを避けていて。
時々深夜に電話をくれて、たわいもない話をしたあとにため息をつく・・が
何ヶ月か続いて、ふと質問をされた。

「どうしたら私のこと相手にわかってもらえるのかな。」

そのとき即答できずにいた私に、ボソっと・・「何か書いて~ 」

・・・で。
縁は異なもの味なもの。

心のシャッターを降ろしていたら、誰が通ったかもわからないし 
自分とは違う世界の人だからと、声をかけずにいたら
他にもある美味しい味を知らずに損をしちゃうかもよ~っていう思いを込めて。。

その後、彼女から手紙をもらいました。
「ご縁は待っていてもやって来ないらしいから、私から探しに行こうかな

今のご時世、他人をどんどん信じられなくなる事件が続き、心が痛いです。

でも、それをきっかけに益々人を信じられなくなるんじゃなくて
一人一人が、自分と関わるまわりの人を信じて大事に思う輪が広がることで
一人一人が心の闇を作らないように・・と願うばかりです。





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