心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

作品苦戦中・・

2008-02-19 | つれづれ


久々に大きな紙(90cm×180cm)に書いてみた。
まずはウォーミングアップに・・・。
う~ん。。すっかりこの大きさの感覚を忘れてしまっている 

ぷくぷく(うちの猫)にも 「よくないね  」と一笑され・・。

四月の展覧会の作品の構想を練っているのだけど、
雑念が邪魔をして迷ってばかり。。

先週末は朝から翌朝までずっと書いて、部屋中紙だらけ、
足の裏やあちこち墨だらけになったけど、ヒットなし 


なんだか実は迷ってます。
根本的なとこで。
書ってなんだ?ってとこで。

家にある書展の図録を眺めても、あ・・これね、あ・・そうね・・ってな
感じで感激がなく、でも古典を広げると、いいなぁ、これ書きたい!って。

でも臨書だと、書をやっていない人から見たら、つまらないのかなって
思ったり。だから、何か詩とか、ことばを書こうかなって思ったり。

もうあまり時間がないというのに。
いつもの事ながら、でもいつも以上に悩んで中。。。
日々ブログで、迷うべからずと自分に言い聞かせてるくせに・・。

しばらく、試験前の気分です 







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捨てきれない荷物の重さ

2008-02-18 | 山頭火・放哉・良寛
               「捨てきれない荷物のおもさまへうしろ」 (山頭火)           
                           (半紙)                      


ため込んできた余計なものを捨てたい
たくさん着込んだ、防御皮を剥ぎたい
キャベツの皮を1枚1枚めくっていくように

その奥の芯は、やわらかいのか、既に朽ちているのか
はたまた化石と化しているのか

人は根っこは変わらないと信じるならば
背負ってる荷物の重さで
人生が変わるというのならば
喜んで捨てよう

けれど、捨てられないわが身もまた人生
前へ後ろへと、持ち替えながらも、とぼとぼと歩くのか

さて、どちらを選ぼう。



**********************

近頃、絵手紙教室では文字に目覚め?、絵はあまり描かず、文字遊び。
半紙の限られた白をどう攻めるか、どう生かすか。
今回の宿題は、とにかく半紙一杯に、太く強く。

  ←これはみなさんの作品



私も書き始めると楽しくなって、あれこれ書き続け。
自分の記録として一部載せときます。

  


      
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病いある日

2008-02-17 | 八木重吉
                「どんな時を重ねて今ここに居るのでせう」(ハガキ)




  やまいある日
  人を憎まず
  ひとをうらやまず
  ひたすらに
  みずから癒えんことをねがう
  わがこころ
  ひとすじにもえ よねんなし
  このひごろ
  しらざりし かしこきおもい          (八木重吉の詩)




生きていれば、病いに出会ってしまうこともある。
癒えない病いに不安を重ねて、心までも痛めてしまう日もあるかもしれない。

何もできないけれど・・。
同じ思い出を、一緒に作り続けることくらいしかできないけれど。

いろんなことがあったね。
あの時は、うれしかったなぁ。
あそこに行った時は、楽しかったね。
たまには喧嘩もしたよね。
悲しい時、そばにいてくれてありがと。
一緒に笑ってくれて、ありがと。

あなたに出逢えてよかった。
あなたと共に過ごせて、しあわせだった。

安心して。
これからも、私はあなたとずっと一緒よ 


やまいある日。
そんな風に誰かを励まし、誰かに励まされたい。





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生き方こそ人生の誇り

2008-02-16 | つれづれ
                    (いろは歌 半紙 2/3)



グリーンチムニー。
以前TBSのどうぶつ奇想天外で紹介された、NY郊外で、心に傷を負った
子供たちと、ケガをした野生動物たちが共に暮らす特別養護施設。

やさしくされた動物たちは次第に子供たちに心を預け、
子供たちは、傷ついた動物を世話をすることで、
忘れていた自分自身の誇りや、生きる力を取り戻す。

日本にも、そんな場所があったらいいのに。

いいのに・・って、誰かに託してばかりいるならば、
軽々しく言うものじゃないけれど。


その創始者であるグリーンチムニーさんのことば。


誇れるものなど なくてもいい
ただ世間に流されることなく
自分の考えをもって
自分なりの生き方をしてほしい

生き方こそ
人生の誇りなのだ


私も見つけたいなぁ・・
誇りと思える自分の生き方。 



今日もいろは歌。
無心に淡々と、信念を持って書いてみたくなって。



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正しいことが全てか

2008-02-15 | つれづれ
                     (いろは歌一節 半紙)
                   「伊呂波仁保邊土 知利奴流於」




1996年、確かフジテレビで放送された和久井映見主演のドラマ「ピュア」
主人公折原優香を見守る記者、沢渡 徹のことばが、今も心に残っている。


  正しいことが全てか
  人を傷つけてまで
  正しいことが全てか
  俺はわからなくなった

  強い人間なんていないんだ
  みんなおびえているんだ
  でもそこからはい上がろうとしてるんだ
  何かを信じて


自分が正しいと思うことは、気がつくと声を荒げて言ってしまうこともある。

正しいと信じるあまり、相手を傷つけていることも気づかずに。
何が正しいなんて、答えはひとつじゃないのかもしれないのに。

そして、あと味の悪さは痛みを伴い、自分の弱さを噛みしめる。

強い人間なんていないんだって思いながら、
それでもやっぱり強くなりたいと心に願う   



追記:
まつこさんからのご縁で、新しくブックマークにben美術館が加わりました。
ぜひお立ち寄り下さいませ~ 



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なんとなく思う気持ち

2008-02-14 | 漢詩
                          (はがき)  



1/26のブログ でも一度書いたけれど。
今日、一応バレンタインデーに寄せて・・・高啓の詩。


  渡水復渡水   水(川)を渡り また水(川)を渡り
  看花還看花   花を看(見) 還(また)花を看る
  春風江上路   春風(のそよぐ) 江上(川沿いの)路を歩くうちに
  不覚到君家   不覚(いつの間にか) あなたの家に着きました



この詩、大好き。
本当は、恋の歌ではなく、友への思いを歌った詩。

約束の時間など決めずに、春風に誘われるまま、咲く花を愛でつつ、
足が自然に友の家へと向かい、ふと気づいたら着いていたという詩。

春にはまだちょっと遠いけど・・。

恋ではなくても、こんな風になんとなく誰かを思う気持ちっていいなぁって思う。

辿り着いて、たとえば相手が不在でも「ま、いっか」って、
また来た路を、あるいは気分を変えて別の路を帰る、
そんな自由な心で、誰かを思っていたいです。





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縁起物の演技力?

2008-02-13 | つれづれ
                       (ネパール手漉き紙 76×53)



実は、去年友人に頼まれていた手描きカレンダー・・やっと先週末お届け
奥様が自宅を中心に整体治療院をされていて、その治療室に、
たくさんの人が訪れるように、招き猫とおめでたいことばで・・と。

瑞気集門(ずいきしゅうもん)。
瑞(おめでたい)気が、門に集まりますようにという意味。

招き猫は、右手を上げると金運を呼び、左手を上げると人を呼ぶと
言われていて、両方訪れますようにと、両手を挙げてみた。

おまけに達磨さんにも寄り添ってもらって。
達磨さんの目は、向かって右、達磨さんの左目から願い事をしながら入れる。
左は東を意味し、日の昇る方向だとか。
願いが成就したら、お礼を唱えながら、右目に墨入れする。

縁起物の決まりごとを調べると、案外おもしろい。
ダルマさんのまゆげは鶴の形、髭は亀の形、口は富士山を表していたり、
黒い招き猫は厄除け、商売繁盛、黄色い招き猫は金運上昇、紫は健康、
ピンクは恋愛成就、青は合格などなど。

縁起物の効果を信じるか信じないかは、気持ちひとつ。

家にも頂いたり、作ったり・・の招き猫がたくさんいるけど、いつ見ても
笑顔で手を上げてる姿を見ると、なんだか「ご苦労さま」って言いたくなる。

願い事は、ダルマや招き猫に託して、ただ叶えてくれるのを待つのではなく、
そんな彼らの姿を見ることで「そっか、頑張ろう」って思うことなのかな。

縁起物の演技力に、乾杯  ! そして感謝  !


追記:
昨日新しくブックマークに「デザイン・スタジオMAKI」を追加させて頂きました。







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人生開き直りも肝心

2008-02-12 | つれづれ
      


     ここんとこ雪が続いたせいで
     日陰の駐車場にはまだ雪が残ってる

     買い物に出ようとしたら
     一匹の汚れたノラ猫(♂)が
     寒さに肩をすくめながら
     目を細め
     空を仰いでいた

     別に好き好んでノラ猫を
     やってるわけじゃないのに
     生まれてきたから
     ただ毎日を生きたいだけなのに
     時々人間に嫌われる

     つい思ってしまう
     もし自分があの猫だったら・・

     (その目=視点を変えろって言われるんだけど)

     だけど、その一匹の汚れたオス猫は
     明日は明日の風が吹くさって顔をして
     一瞬目が合うと
     大きなあくびをして歩き始めた

     
     がんばれよっ。
     私もがんばるよっ。




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玉葱の涙の棲家

2008-02-11 | つれづれ
                        (スケッチブック)



玉葱を切ると涙が出るのは、玉葱が痛いって叫んでいるからだ。
子供の頃、ずっとそう思っていた。

じゃあ、ほかの野菜は?って聞かれても、子供のことだから、
意味不明のまま、なぜか玉葱だけって思っていた。

時代劇で、バッサリ刀で切られる役の人は、もう死んでもいいっていう人が
その役をやってるんだと思っていて、だからたとえ悪役でも、切られた姿を
みると、じ~んと心が痛んで涙が出た。

ある時、あの時代劇の中で死んだはずの悪役が、また別の時代劇に出ていて、
あ、よかった、手術が成功したのかな・・なんて、思っていた。
今思うと笑っちゃうけど 

あの頃のままでいられたらなぁ。
今からでも遅くないかな・・・。

今日、玉葱を半分に切ったら、涙が止まらなくなって、
子供の頃信じていたことを思い出して、
そんなままで生きられる棲家を探しに行こう  と思った。



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仙人になりたい

2008-02-10 | つれづれ
                            (はがき)        
 

ふと、自分はどこに棲んでいるんだろうと思った。

土曜日は、高校の時のブラスバンド部同期11名と、久々の再会、宴。 
高校卒業以来のメンバーもいたけど、みんな変わってなくて。。
時に熱く、時にたわいもない話に、時の経つのも忘れ。

この世は無常にも天あり、地あり。山あり、谷あり。
その中で、どこに目を向け、どこに心を奪われ、何を求めてしまうか、
人生はその、目=視点 によって、さまざま運命を歩くような気がした。

日常の、ささやかでたわいもないことに喜びを感じられる心。
社会の中で、自分の可能性を探し続ける旅を選んだり、
好きなことを、まっすぐに淡々と重ね続ける道や、
家族を守り、愛し、そんな自分を愛せるやさしい生き方。

いつも強気の某くんが呟いた。
「ほんとは、俺は仙人になりたいんだ」

その思いの深さは、本人にしかわからないとは思うけど、
なんだかすごく共感した 

いい人になりたいわけじゃない。

この世の無常の不条理さに、時々、自分の生き方を見つけられなくなる。
日の当たる穏やかな安らぎを求めながらも、矛盾の呪文が聞こえてくる。

そんな時は、どうしても思考が斜めになる。
斜めは頑な。斜めは痛くて、斜めは孤独、斜めは自虐。

この世は無常が常なのだから、ただただ、それをそのまま受け入れられる
そして明るい日向に向かえる、目=視点を、我らにどうか与えたまえ。

私も仙人になりたい。
世捨て人ではなく、この世に生きつつ。





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